こころの宝物

「きれい・ねっと」の本づくりのこと
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あなたのこころにも宝物が増えますように…

出版業界の現状をご存知ですか?(文心準備号より)

2010-01-30 22:22:22 | 本づくり
それでは、今日から『文心 準備号』の
本編に入っていきたいと思います。

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出版業界の現状をご存知ですか?

 未曾有の出版不況といわれてから久しい昨今ですが、
実は現在でも一日約200冊の新刊書籍が出版され
(2007年現在・雑誌等を含む書店流通書籍のみの試算)、
その総発行部数はなんと十万部単位となっています。

日本中、書店に行けばうなるほどの本が並んでいるのですから、
考えてみれば当たり前の数字といえるかもしれません。


 けれど、その書籍の行く末を皆さまはご存知でしょうか?
実はこのうちなんと約40%が売れ残り、
数ヵ月後には出版社に返本されていると言われています。
そして書籍の保管には大変な費用がかかることから、
ほとんどすべてが廃棄されているのです。

 文化文明を支えるはずの書籍が、
薄利多売という資本主義の波に飲み込まれ、
多くの宣伝物とともに、信じられないほどのゴミとなって、
環境破壊にもつながることになってしまっているのです。


 また、このような販売形態をとっていることから、
出版には多額の経費がかかり、
出版社は本が多く売れなければ利益を得ることができないという
構図ができあがりました。

それによって出版物は、世に伝えたいこと、伝えられるべきことよりも、
売れることに重点が置かれ、
テレビなどの宣伝媒体を通じてもてはやされている著者の作品や、
目立つ装丁で短期間に次々と刊行される、
同じような内容の本がずらりと並んでいます。

 そして、売れる見込みがないと判断された原稿には、
何百万円という費用を著者が負担する自費出版しか道がない。

けれどこのことが、結果として活字離れを引き起こし、
さらに出版業界の首を絞めているというのが、
出版業界の現状といえるように私は感じています。

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実はこの構図、日本中、いえ世界中の多くの産業
つまり「資本主義」そのものの構図であるともいえるように感じます。

私は自分の携わる本づくりという側面から
それらをしっかりと見据え、
自分にできることを、楽しみながら進めていきたいと
いつも想っています。


ではでは、つづきはまた明日。


お読みいただいて、ありがとうごさいます

山内 尚子 拝



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