双葉町が小学館に正式に抗議するまでには、何度も小学館に対して再考の機会を提示していると思う。福島県の地元紙二紙が取り上げ、冷静に専門家のコメントを掲載している。それに対する反応が、作者のあの「・・・発狂云々」だ。この抗議はそういう経過をふまえた上での熟慮の末のことだと私は思う。
【加筆・訂正】『美味しんぼ』については、すでに、地元紙(福島民報・福島民友)や毎日新聞で取り上げられ、高村昇・長崎大教授、野口邦和・日本大准教授、安斎育郎・立命館大名誉教授が、福島第一原発事故による被曝と鼻血との関連性は考えられない旨のコメントを寄せている。
@jyunichidesita 関西では、福島って遠いところの話、放射線?んーよくわかんないけど怖いよね、くらいの人も多くて、「福島行ったらこんなんなの?怖いなー」みたいに思っちゃう人も多いと思うので、きっちり抗議してどこがおかしいのか、知らしめることはすごく大事だと思います。
餃子ひねって焼いている間にどえらい展開になったなぁ…>美味しんぼ
てか今はボイド中(誰もが空気読めず暴走しやすい時間帯)なんだよね。さて…
フォロー下さってる皆さん、すみません、ちょっと社会ネタ連投します。
ちなみにボイドタイムですが
5月 7日 (水), 19:50 ~ 5月 8日 (木), 15:23 の範囲です。長め。
@namihei_twit そうなんですよー…ヽ(´Д`;)ノアゥ...
ちょうどボイドに双葉町の抗議文の件が回り出したのも気がかりで。
…と思ったら自分のツイはRT出来ないので(汗)コピペします。
5/2に呟いていたのですが、
twilog.org/waninon5050/da…
ようは、12日そのまま発売、19日に特集では遅いのではと懸念していました。
>GWだから仕方ないとは思うのですが、12日発売分はもう印刷が済んでいるので、19日に云々…という小学館側の説明を読んで、ちょっとマズイなあと考えこんでました。
>まずこの12日発売分の内容。これがどういう内容なのか現時点で不明なこと、その内容いかんによってトンデモ展開を起こす可能性が高い事を考えた時、このタイムラグが、せっかく風評被害から立ち直りつつある福島県の食品に対し、強いダメージを与えかねないと懸念しています。
>12日発売分、つまり今回の強烈な「引き」に対して、どういう反応をするか、どういう展開をするか。そもそもこの元町長の発言を最終ページに持ってきた意図は何なのか。それを見ないとはっきりしません。
しかしそれを見てから騒いでも遅いと思うんですよね。
>この12日発売分の内容については既に印刷まで出来ているのですから、福島県から正式な要請として12日発売分を先に提出させ、内容を確認出来ないのでしょうか?一般公開せよと言ってる訳では有りません。内容いかんによっては、販売差し止めや注意喚起文を挟み込む等の処置をしないとと思うのです
>マンガだからというか、むしろマンガだから、週刊誌だからこそ心配しています。以前も呟いていましたが、マンガだから「一般の、あまり普段は問題意識が無い、興味が無い」人にも、簡単に印象を摺りこんでしまい、しかも後からその印象の修正が難しいのではないかと思うのです。
>今回は鼻血が出たという雁屋氏自身が実際に体験した事を元に構成されていると思います。病院で医者から放射能との関連性を否定されるも不安な表情、他の人も症状多発、トドメが元町長の「大勢居ますよ」という言葉。せめてその展開の意図だけでも、事前に福島県は知る権利があるのではないでしょうか
引用は以上です。これらツイに対しては「事前の校閲であり、無理なのでは」という意見もあり、私もこれ以上の言及は避けていました。
しかしその後、本誌を読んで内容を確認し、かなり用意周到に印象操作だけで誘導している上に、雁屋氏のブログの発言を見てショックを受けていました。
雁屋氏は「鼻血『ごとき』で」と強く言い放ちました。次号ではもう少し理性的な展開かも知れないという甘い予測はそこで打ち砕かれました。
部外者のくせにと言われそうですが、私はあのブログを読んで泣きました。
こんな酷い暴力はあるのかと。言われっぱなしじゃないかと…
個人的な話ですが、私の大切な思い出の一つに東北を18切符で北上した旅行が有り、東北本線で隣り合わせになったおばあちゃんとワイワイ話してた時があります。「福島のご当地自慢は何ですか?」と聞くと、「果物美味しいよー花も綺麗だよ。是非遊びに来てね」と人懐っこい笑顔で答えてくれました。
今でもあの笑顔を思い出すと、胸が張り裂けそうな気持ちになるのです
原発事故も東電にも怒りが湧きます。しかしそれ以上に、何も知らず、電気を使っていた都民としての私に対して強い憤りがあるのです。
そして強く思うのです、この狭い日本で、福島だけを切り離せるものかと。他人ごとで切り離して考え、差別的に傷つけ、忌むべきものとしようとする存在に対して、激しい怒りを覚えずにはいられないのです。
ちょっと話がそれました。何はともあれ、意図的に明言を避けつつ、印象操作を行った挙句、最後に前町長が「大勢居ますよ」というセリフを述べて続くとした、と。
先に引用しましたが、漫画は絵との合わせ技で、言外にメッセージ性を持たせることが出来ます。それも幅広い層に訴えます。
裏とりもせず、科学的な根拠もないものを信じるなんて、と思われるかもしれませんが、ハッキリ言いますが、一般大衆とはそういうものです。容易く誘導に流れやすい。今でこそ落ち着いていますが、3年前は恐怖のあまり、普段ノンポリの人までが反原発を叫んでデモに参加していました。
今はそこまでの過激な流れはないでしょう。しかし、少なくとも印象的に嫌な感情を植え付けられた人が、次に何をするか。知らずに嫌悪し、避ける人もいるでしょう。美味しんぼは既にオワコンだからという話もありますが、運動家にとってはこれ以上わかりやすく、うってつけの材料は無いでしょう。
放たれた矢は戻らない。例え後で弁明等をしても、発表されたという事実は残り、波紋を投げかける。どういう展開になろうと、傷つけられる人がまた増える…。
ただ、あまり騒いでも逆効果というのはよく分かる。