なちゅらる

自然に生きていきたい

望郷

2007-09-30 | 日々のこと



大阪市立美術館で開催されている「上海 -近代の美術ー」を観て来ました
初来日となった、台湾・国立故宮博物院の所蔵品の数々
19世紀後半から20世紀前半にかけて中国・上海で花開いた美術~書・画・刻~が展示されています

西洋美術と違って、華やかな額縁もなく、色も極端に少ない絵
文化の違いを感じながら、観ていくと
水墨画のような中に、薄っすらと優しい緑が入るだけで何故か温かさを感じます

何を書いているのか解らない中でも、書のひとつひとつの文字から力強さ
優しさを感じます

香港を訪れた時、刻印の種類の多さ、鮮やかさにびっくりしました
小さな中に細かい字が彫られる作業
帰りの売店で自分の名前の1字を見つけましたが買わないで帰ってきました
高校の選択科目で書道を選んでいたとき、自分で彫った事を思い出し、探してみることにします


会場には、お歳を召したご夫婦、小さい子ども連れのお母さん、若いカップル
聞こえてくるのは、多分・・・中国語
皆さん、熱心に作品を観られていました
硝子の向こうに遠い故郷を見ているかのように・・・



彼岸が過ぎ 急に肌寒くなった日・・・
パッと目を見張る華やかさはありませんが
静かな中に 温かさを感じることが出来た時間でした