ちびたの日常

のんびり息子と猫たち&イギリス人ハニスケと

こんな風に

2009-03-24 | 子育て日記
前に書いたことのある記事であるとっても女の子らしい男の子の話しがある。
その子の心の中には女の子が住んでいる。

その彼が車の中で私に言った。

「お母さんはお母さんだから僕がこんなでも大丈夫なんだと思う。本当は男の子として産んだのにこんな風になってしまって。もしお兄ちゃんが僕みたいになったらきっとびっくりしたと思う。でも僕は小さい頃からこんな風だったから。」と話してくれた。

正直びっくりした。
もっと開き直っていると思った。

自分の中に女の子がいることをこんな風に話してくれたのは初めてだった。

「最近思うんだけどたぶん僕は完璧に女の子にはならないと思うよ。だって学校で女っぽいことで意地悪を言われたら、よし。男っぽくなってやる。って思うこともあるんだよ。」

と、本音を言った。本音だと思った。

私は「男らしくすることがもし苦しいなら無理して男らしくなることはないよ。男女に関係なく人間としてやらなきゃいけないことをやればいいんだよ」とちょっと難しいことを言ってしまった。

彼は自分がどんな風でも「我が子」として堂々と受け止めてくれた母親を信頼している。そして自分の生き方を13歳なりに考えている。

私は「人は外側だけでは測れないんだよ。あなたのお母さんはそれがわかっている人なの。誰でもどんな人でも分け隔てなく接することができて、学歴や地位や育ちで人を判断するような小さい人じゃないんだよ。すごく大切なことを自然とできるお母さんなんだよ」

すると彼は小さく「うん。そう思う」と言った。

私は自分の息子に(少し前の話しになるけれど)聞いてみた。
「もし、お兄ちゃんがお姉ちゃんになったって あなたは友達でいられる?」

と、迷わず息子は「うん。当たり前」と言った。

息子は「もし僕がダメだって言ったらどうしてた?」と聞いたので、「お前のことをお母さんは情けなく思ったかもしれん。お兄ちゃんの心の中に女の子がいるのはどうにもならないことだから。それはうまれつきどうにもならないことを笑うのと似てるでしょ」と言った。

息子は「うん。そうだよね。」と言った。

8歳なりに受け止めている。

自分と違うから、世間一般と違うから、「悪」じゃない。

この子に起こる試練は、私が経験したこともないものだろうが誰かが認めてくれているということが一生涯支えになることだと思う。
コメント (3)
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