夕べ NHKで放映していたETV特集《放射能汚染地図》科学者達の独自調査
後で観るため録画しながらも、最後まで観てしまった。
チェルノブイリ事故の時、早く調査に行かなかったので、痕跡が消えていて、測定できなかったことを反省し、福島原発事故後、車に測定機器を積んで、原発周辺を数千km走り回ったという。
(所属していたところで、調査に行こうとしたら、圧力がかかり行けなかったので、そこを辞めて、独自調査をしたと言っていた)。
政府の出した、半径20kmとか30kmの避難指示がいかに、いい加減であったか、そのせいで、浪江町赤宇木地区の避難所、屋外で毎時80マイクロシーベルト(屋内でも20マイクロシーベルト)そこに避難している人は何も知らされていなかった、原発から27km以上離れているので大丈夫だと思っていたようだ。
政府は知っていたが、すぐには伝えられなかった。
浪江町役場にも伝えられてはいなかった、文部科学省のホームページには情報があったが、正式に(文書で)伝えられなかったのは、政府が風評被害を恐れたからだという。
避難した場所より、ずーっと原発に近い自宅近くの方が、20倍薄い放射線量だった、20km圏を超えた辺りの方がずっと高い放射線量だそうだ。川沿いの谷間は高い濃度だと言っていた、放射性物質が漂っている時に、雪が降ったところに多く降り積もったと想定していた。
R114号線沿いがホットスポット、その先に飯館村がある。
3月30日にここを脱出したと報道している。
鶏卵用に3万羽の鶏を飼っている方が、鶏を放って逃げることはできないと、留まっていたが、放射能を恐れて業者さんがエサを運んできてくれないので、すべて餓死してしまった。
福島県では、畜産が盛んのようなので、こんな話しはいっぱいありそうに見えた。
福島県内の学校施設で子供たちの、年間放射線許容量が20ミリシーベルトにされた会議で、原子力安全委員会は、それは認められないと発言したが、原子力安全保安院は20ミリシーベルトに決めてしまった。
学校の校庭で放射線量の高いところの表土を削ったら、半分以下に下がったが、削った表土を持って行くところが無いので、校庭の隅に積み上げられている、文部科学省は年間許容量以内のものは引き取らないという。
市町村の教育委員会は、子供たちにはできるだけ放射線の低いところで学ばせたいと頑張っておられるが、国は要望を聞き入れてくれないそうだ!
武田邦彦氏は、放射能を出した福島原発へもって行けば良い!と書いていた、そのとおりだと思う。
何のために WSPEEDI予測 なんて作ったんだろう、何も生かせてないではないか!
番組の最後に、原発に近い自宅に残していたペット 犬 猫にエサをあげに行って、もう来れないので、エサをいっぱいあげて、犬の鎖を外れやすくして、素早く車に乗り込み出発したが、愛犬が車を追いかけてくる...悲しい 悲しい映像だった。
政府は20km圏内に残されたペットを殺処分すると報道されていた。
政府は国民の生命と財産を守るのが使命 という言葉が虚しい。