昔、同級生で「イヤな奴」いませんでしたか。
決して「嫌いな奴」ではなく、何か行動や言動
存在が気になる「奴」です。
何をしても自分よりすぐ出来て
いつも涼しい顔でやってしまう「奴」。
自分より少し前を歩いている気がする「イヤな奴」。
今まで、そんな「イヤな奴」周りにいたことなかったですか？
嫌いじゃないけど「イヤな奴」。。。
好きになれない「イヤな奴」。。。
こんな「イヤな奴」が出てきます。
大人になって自分が掴めなかったものを
すべて「イヤな奴」は手に入れていたら。
そんな「イヤな奴」を負かすことができる出来事があったら。
あなたならどうします？というのを題材した作品です。
購入した時は帯の文字に「白夜行と幻夜の原点的な作品」と書いてあったので
前々から気にかかっていて読む本がなくなった時に購入しました。
物語は電気機器メーカーの元社長・瓜生直明が病死からはじまり
現社長の須貝正清が殺害される。
捜査本部の和倉勇作が捜査を進めていく中で
同級生でありライバルであった瓜生直明の
息子である晃彦が容疑者として浮かび上がる。晃彦の妻
美佐子はかつて勇作の恋人だった。
主人公たちが人生の「運命の糸」が複雑に絡みながらも
１５年間の月日の中で繋がっている「宿命」を描いています。
この本を読み終わって色んな事を思い出しました。
この小説に出てくる主人公たちのように
スポーツ万能や成績優秀でもなく
クラスでも目立った存在でもなかったので
さほど話すエピソードがありませんが
最近、小学校の友達や幼馴染に会う機会が増えて
この「宿命」のことを思い出しました。
いつまでたっても昔話が出来る
“仲間”がいるっていいですね。
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