12日、最終日。
この柏崎での避難所演奏は、本当に偶然の、そして有難い出会いに支えていただき
行なうことができたものと思います。
初日から毎日、ご案内をくださり、更にご自身の事務所を一行の寝泊りの場として
貸してくださり・・・いっしょになって汗を流していただけた柏崎在住のY氏。
たまたま浜離宮へお客様として柏崎からお見えだった方で、コンサート中に私が
「柏崎へ行きます」と言ったことに喜んでいただけて、現地で迎えていただけました。
事実上、初めてお目にかかったわけですが、最初から最後までご支援をいただきました。
本当に感謝いたしております。
氏と、最終の昼食を市内で。
その後、最終演奏場所の西中通コミセンへ。
ここでも大勢の自衛隊の皆さんが炊き出しの準備などなどで頑張っておられました。
市内、数十箇所におよぶ避難所。
本日8月12日は復旧に向けての一つの節目の日。
仮設住宅が完成し始め、本日から随時移動なさる方も。
自衛隊による炊き出しやお風呂も、避難所単位で時期こそ違いますが、随時撤収の方向。
街は明らかに復旧、復興に向かっています。
ここ、西中通コミセンでも、まさに自衛隊による最後の炊き出しが終わったところでした。
今回の演奏は作業を終えた隊員の皆様も避難所の方々といっしょにお聴きいただけました。
演奏を終了した時に、避難所の館長さんがご挨拶。
演奏に対するお言葉と、自衛隊の方々の支援を労うお言葉、
避難所の方々への今後に向けてのエール。
5日間の避難所演奏を終える最終回として、大変素晴しい場面にご一緒出来たことを
とても嬉しく思えました。
一行は帰路につきました。
東京に戻り、まだある浜離宮の残務、今回の遠征の片付け・・・気がつけば散開は5時^_^;
コンサートを終え、間もなくの出発。
そして遠征最終日には避難所の方々が仮設住宅へ随時移動し始める・・・と言う、
まさしく狭間のタイミングに5日間の演奏が出来たこと、
多くの偶然や出会いに支えていただき実現できたこと、
・・・嬉しく思い、有難く思います。
仮設住宅が出来始めたからと言っても色々な条件などで、
移動できる方は全員ではありません。
確実に復旧へ向かっていても、まだまだ多くの問題は山積され、長い道のりが続くようです。
多くの避難所で耳を傾けていただいた皆様、お喜びの声をいただいた皆様、
その場その場ではつかの間の出会いであったとは思いますが、少しでも日常を忘れる
時間を持っていただけたのであれば幸いに思います。
最後に。。。
いつも思っています。
音楽は嗜好品・・・酒、たばこと同じ。生活必需品には負けます。
生活が、日常が、成り立っていてこそ、目を耳を向けてもらえるもの。
ストリートミュージシャンは特に。。。
そう思ってきました。
・・・であるが、何ができるのか・・・問うてきた形。
今回の柏崎遠征で自分でも初めて知ることの出来た「音楽に出来ること」、
何かが出来た気がしました。
ps・・・
5日間の避難所演奏の模様をスナップ集としてこさえました。
http://www.kensukesax.com/07Kashiwazaki.htm