サックス奏者 中村健佐のブログです

サックス奏者 中村健佐のブログです。日々の活動やその他、徒然なるままに書いていこうと思います。

本当に有難い

2007年08月10日 03時17分13秒 | Weblog

昨日、8日に到着し、予想外にも初日から演奏することが実現出来た。
かなり有難いことが起こっている。

そもそも、東京から幾度かのアポイントをボランティアセンターさんと
させていただいただけで、飛び込んできたのである。
まだ市内に数十箇所とある避難所、しかし演奏の受入れの打診、整合は
簡単なことではない。

初日の段取りを考えてくださったボランティアセンターの方、そしてこの
右も左もわからぬ一行を水先案内してくださっているYさん。
お仕事を置いてまでして・・・である。
そして「災害放送で呼びかけをしたらどうだろう?」とのアドバイスから、
地元FMさんをご紹介いただいて10分ほどご紹介をいただいた。

2日目の今日は更に。。。
FMさんでご紹介いただいた地元の市議会議員さんを訪ねる。
予想外に気さくだったK議員は、電話などで各避難所への連絡を取っていただける?
だけでも大変嬉しいことであるが、更に「どうせなら同行しましょう。見知らぬ
人間が飛び込んでいくよりも・・・」と、数箇所もご自身のご担当エリアを
先導して走ってくださった。お忙しい中、有り得ないほどの有難さを感じる。

「例年であれば今頃は毎日’海の家’に居て、浜辺を監視している。それはそれは
飛んでもない被害が起こった。今年の夏は無い。海は原発の話で、誰も観光に
来ない・・・震災の被害は、復旧するだけではない、その後に待っている復興は
それはそれは大変で。。。」と、わざわざ数えるほどしか人の居ない海岸を
我々に見せて、多くを説明してくださる。

我々を連れて廻り、演奏受入れの場所を探す・・・都度被災者の方から
呼び止められる。。。
議員も町の一人一人の方々を知っている。
ご近所付合いなほどに近い関係である。
「家が半壊だったから仮設住宅があてがわれないんだと・・・」・・・と、
半分涙をためながら「特別措置に向けてがんばる!」を連呼されている。
熱い気持ちがストレートで、自分の知る日常との’違い’を見る。

氏のご紹介で2箇所での演奏が行なえた。
体育館の中での演奏・・・演奏を終え、ふと横を見るとご自分の扇風機を私に
向けてくださっているおじいさん。。。
機材を片付け、一同が撤収するのを皆さんが拍手で送ってくださる。
ずっと手を振っているおばあさん。。。
1回1回の出来事が目に焼きつく。

「やりたい」と思って訪れた。。。
こんなにも思いもよらぬ幸運によって実現されていくことに・・・
言葉にできないほどの有難さを感じている。
コメント (4)
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