ほんまかいな、そーかいな、南アフリカ と ちょびっと シドニー そして日本だ!

南アフリカ(2004年)と、シドニー(2005年)での生活の近況報告です。そして日本でも(2007年から)

チップちょうだい!

2004年04月24日 | 南アフリカ
ケープタウンに遊びに行ってたので、ちょっとごぶさたでした。
ケープタウン、ヨハネスブルグの空港にいると、牛に集まるアブのようにポーター達が集まってくる。
”どこへ行くのか? 航空会社はどこか?”、 ”荷物を運ぼうか?”、 ”泊まる先はあるのか?”、 ”タクシーは要らないか?” もう、うるさくてかなわないくらいだ。
”予約があるから、ホテルもトランスポートもいらない。”、と言ってもこっちの方が良いだの、同じ方向だから連れてってやるだのといいかげんなことを言ってチップをせしめようとする。 ひどいのになると歩きながら行き先の話をするだけでチップをせしめようとする。 おまけに5倍も6倍ものチップを請求してくる。
まあ、日本以外の空港では、多かれ少なかれ似たようなものなのだろうけど、特にここではひどいような気がする。
加えて、セキュリティーの係員や税関職員からしてそうなのだ。 ちゃんとした制服を着たセキュリティーの係員と少し話をしてたら、
”仕事を紹介してくれ” と、言う。 
”いい仕事をしてるじゃないか” と、いうと 
”この仕事は、だめだ” 
”満足してないのか?”
”満足してない、これじゃ、暮らしていけない。”
”一日にいくら稼ぐんだ?”
”30ランド(約450円)だ。”
”え、さっきのポーターは、何にもしないで20ランドせしめていったぞ”
”そうなんだ、だから俺に冷たい飲み物を飲ましてくれ”
というので、そんじゃ、まぁ、いいかと思って、5ランドほどやろうとすると、
”今じゃない、後で、後で…。”
っていうので、おそらくさすがにセキュリティーの職員がおおっぴらにチップをもらうわけにはいかないのだろう。
うちの奥さんは、税関で所持金のランドを調べられて、”もう、いらんだろう俺にくれ”と言われたそうだ。さらに、荷物検査で(それも、出国の)荷物のお菓子を見て、”くれ”と言われたそうだ。
まったく、この国は、どうなっているのだろうと思う。少しでも弱みを見せると、いっぺんに喰いもんにされてしまう。
しかし、もともとの原因は、仕事がなくて、賃金が安く、暮らしに困っている人の向こうで、プールつきの家に住み、ベンツを乗り回している人がいる現状なのだろう。 だから、たかりの体質も、俺たちは貧しくて、あいつらは金持ちだからもらって当然という気持ちがあって、恥も外聞もないのだ、…というよりももらわないのが不自然と言う感性だろう。
今年は、先日、選挙があった。 なんとか、この国の政治家も、皆が幸せになれる良い国作りに向けてがんばってもらいたいものだ。 
ま、政治家については、日本は、どうのこうのと言える立場ではなさそうではあるが…。
……と、僕は思う。  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。