経済記者山田くん

愛媛の経済に関する『話題のネタ』。時々『愛媛の企業検定』から出題。

話題のネタ帳17。孔子の言葉「五常の徳」

2010-04-29 | 愛媛の企業
 「五常の徳」という言葉を聞いた。

 中国の思想家で儒学の祖、孔子の教えを徳目として説明したものだそうだ。
 この教えを「中国のトップの人たちは皆、基本において自身の行動の指針にしている。非常に人としてのレベルが高い。こう考えると、遠くない将来、中国が世界の中心になると考えざるをえない」という。

 これまでに何度も中国へ行き、「トップレベルの人と会って話している」と、つくづくそう思うそうだ。

 この一方で中国の企業経営者は自動車業界では他国のデザインをそっくり真似た商品を発売したり、コンピュータの業界では海賊版の安いOSやアプリケーション・ソフトが中国国内で出回るなどなど報道によって聞かされるなど、とても「徳」があるように思えない。「それは本当のトップではない人たちの行い」だそうだ。

 中国を何度も訪れている経営者の話。

 「五常の徳」は「仁・義・礼・智・信」の五つの徳のことです。「仁」とは、思いやりの心もつこと。「義」とは、正しいおこないをすること。「礼」とは、豊かな心を示すこと。「智」とは、正しい判断をすること。「信」とは、周りの人から信頼されること。
 物事には全て、上、中、下がある。儒教の国、中国のトップで上のクラスの人は、この五常の徳を基本に置いて判断し行動している。中国の上クラスの人達は百年、二百年後を考えて戦略を練っている。

 日本人が忘れてしまっているものの一つが「五常の徳」であると思う。もう一度、この徳について考えていかねばならない時期に来ているのではないだろうか。


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2 コメント

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Unknown (maki)
2010-05-02 21:31:38
こんばんは。
よいお話を読ませていただきました。
中国は、中国三千年の歴史~といわれる様に古くから栄えておりましたね。
近年では急激な経済発展により、というか急激な発展に伴わずにこういう展開を生んでしまったのでしょうかね?
今の中国は私たちの子供世代の日本のような感じがします。これからもどんどん発展していくんでしょうね。

「五常の徳」って山田君がいわれるように今の日本人に忘れさられた物のひとつですね。
ってか、わたはこの言葉をしらなかった・・・・

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五常の徳 (maki様)
2010-05-11 21:05:23
五常の徳という言葉は、その人に聞くまで私も知りませんでした。
というか、この言葉を知っている人は、なかなかの知識人か、中国通だと思います。
で、この言葉を知った瞬間から、マキちゃんも知識人か、中国通ですよね。
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