泡盛なかゆくい

第一期・泡盛マイスターがお届けする、沖縄やアルコールに関する日々雑感。

ギネスが好き

2005年11月12日 | ビール
私をよく知る人はもちろんご存じだと思いますが、私はかなりの「ギネス好き」。ここでは「エールビール好き」と書き続けてきましたが、ギネスのようなスタウト系も好きであるとカミングアウトしたとなると、今後は「上面発酵ビール好き」と書かなければなりません(実は前からそう書きたかったのだが、ややこしいので避けていました)。

ビールの発酵には、上面発酵と下面発酵があります。発酵させたビールの表面に上に浮いている酵母を使うものが、上面発酵。タンクの底に沈んでいる酵母を使うものが下面発酵です。実はスタウト系やエール系は、上面発酵のビールなんです(日本で一般的に飲まれているビールの多くは、下面発酵です)。深みたっぷりのコクや、クリーミーな泡は、上面発酵特有のもの。ギネスの極端に香ばしいコクと、びっくりするぐらいクリーミーな泡によるマイルドなテイストのミックスは、上面発酵に秘密があったというわけです。その昔「ギネスは常温で飲むほうがうまい」と誰かに言われて、「そーなのかなぁ」と何度か常温飲みにつきあったことがありますが、私は「ちゃんと冷やして飲むほうがうまい」という考えに一票。テレビで、アイルランドではビールを常温で飲む、というのを見たこともありますが、さてどうなんでしょう?

さて、ギネスにあう料理として、私がもっともはまっているのが「ハギス(HAGGIS)」です。スコットランドの郷土料理で、好き嫌いがかなりはっきり分かれる料理です。

レシピをネットで調べてみると「柔らかく煮た羊の内臓(肝臓、心臓)、羊のケンネ脂を粗挽きし、空炒りしたオートミール、炒めた玉ねぎと混ぜ合わせ、塩と香辛料を加えてから型に詰め蒸し上げたもの(本来は羊の胃袋に詰めてゆでる)」だそうです。香辛料は、おそらくナツメグやマジョラムなどが使われていると思われます。食べる前にシングルモルト・スコッチウイスキーを振りかけて食べるのですが、独特な臭みがいい香りに化ける瞬間は自然と顔がほころんでしまいます。

ときどきふらりと立ち寄る新宿歌舞伎町にある「ヘーゼルバーン」では、ギネス+ハギスをお試しいただけます。私はスコットランドに行ったことがないので、本場の味との比較もしようがありませんが、ちらとお店の人に聞いてみると「日本人向けに少々アレンジしている」とのこと。モツ系の料理がOKな人なら、きっと大丈夫。ぜひお試しください。

ヘーゼルバーンでは、振りかけるシングルモルトに「タリスカー」を用意しています。個人的にはラフロイグとかボウモアを振りかけて、よりスモーキーな香りにしてみたいなぁと思っていたりします。
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