泡盛なかゆくい

第一期・泡盛マイスターがお届けする、沖縄やアルコールに関する日々雑感。

第2回「総務大臣杯」全国泡盛カクテル・コンテスト

2005年10月30日 | 泡盛
泡盛マイスター協会が主催で、全国泡盛カクテル・コンテストが銀座東武ホテルで開催されました。
私はバーテンダー経験がないので、もちろんコンテストに出場するわけもなく、お手伝い係としての参加です。ロングカクテル部門で35名、ショートカクテル部門で52名のバーテンダーが、泡盛ベースのオリジナルカクテルで競いました。私は審査員の採点を集計する係で、選手たちの技や独創性にあふれたカクテルが作られて行くのを横目に、せっせと得点計算をしていました。泡盛ベースのステキなカクテルが、この日だけで全部で87種類も披露されたことは実に感動的でした。「混ぜる」を意味する「ちゃんぷるー文化」な沖縄で生まれるお酒「泡盛」が、やはり「混ぜる」カクテルとして新しいお酒に変化して新しい発見を与えてくれます。日本の代表的なスピリッツとして、泡盛をベースにしたカクテルを作っていくのはどの国でもない日本が率先して極めて行くのだ、という熱意にあふれていた一日でした。日本中のバーテンダーが工夫に工夫を重ねて編み出したカクテルたち。なんとコンテストのパンフレットにレシピが全部掲載されているのです。これがあれば、私も家でこっそり試せるというわけで、ちょっとずつでもここで紹介してみたいなぁと思ったりもしています。

その集計の傍らで、日本のバーテンダーの最高峰とも言える上田和男氏のお隣に座ることができ、もう緊張するやら嬉しいやら。上田和男氏のカクテル本を何度も読みふけっている私にとって、お隣でExcelたたいているだけで光栄な気持ちになりました。今日、上田和男氏の本を持ってくればよかった……サイン欲しかった、と何度も頭をよぎりました。

さて、総務大臣杯ということで、今の総務大臣、麻生太郎氏もいらっしゃいました。明日にも内閣改造なので、明日には総務大臣じゃないかもしれません、と自分でスピーチされていましたが、ポスト小泉純一郎の一人でもある麻生氏をナマで見られたのも貴重でした。

泡盛カクテルは、ブルーキュラソーを使ったものが目立ちました。沖縄=蒼い海/空を連想しての色使いなのでしょうが、個人的には何か食傷気味な感じがしました。沖縄って、それだけじゃないだろう?と。なので、入賞した「ざわわ」というカクテルのように、平和の祈りをこめたカクテルのほうが今の沖縄の現状を想起させるのに一役かうのかもしれません。

ここ数日、普天間飛行場を辺野古沿岸部に移設すると日米政府が正式に合意したというニュースが流れています。政府が基地の県外移設を望む県民を無視している事実に加えて、建設予定海域の使用権限を沖縄県知事から国に移す特別措置法案を国会に提出しようとしているというおまけつき。沖縄が基地移設に反対するなら国家がその地域の使用権限を県から取り上げるぞ、というこの政府の動きに本土にいる私ですら腹立たしく感じています。東京都知事は「沖縄みたいにたくさん空いている土地があって、そこが良いと言っているわけではないが、伊江島なんてのは普天間のわりと近くで、滑走路が2本もあってほとんど使っていない」とか言ったそうで……あまりの沖縄の人たちの気持ちを逆なでするようなひどい発言に憤慨するどころか、とても悲しい気持ちになってしまいました。私にもこの問題に対して何かできることがないかと考えたりもしています。

すいません。話が脱線してしまいました。

ちなみに、「ざわわ」というカクテルのレシピは、43度の泡盛30ml、グリーンティーリキュール20ml、フレッシュ巨峰10mlをシェイク、です。鮮やかなグリーンは、まさに「さとうきび畑」そのものでした。
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