goo blog サービス終了のお知らせ 

泡盛なかゆくい

第一期・泡盛マイスターがお届けする、沖縄やアルコールに関する日々雑感。

ブログ移転のお知らせ

2025年06月25日 | その他

みなさま、こんにちは。
大変ご無沙汰しております。

gooブログの終了に伴い、はてなブログに移設を行いました。
いったんは移設したのみですが、引越し先にて
お酒のよもやま話を再び新たに発信していこうと思っています。

ブログの移転先
「泡盛なかゆくい2.0」

またまたご覧いただけましたら
ありがた山の寒がらすでございます!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

20110311 徒歩帰宅の記録

2011年03月13日 | その他
いろんなお酒を相変わらず飲み続けていますが、なかなかブログに向き合う気持ちになれないまま、長い時間があいてしまいました。
久しぶりのブログ更新が泡盛や他アルコール類と関係のない内容で申し訳ないと思いつつ、こんな体験をしたことがなかったので、忘れないように残しておこうと思います。オフィスで仕事中に地震に揺られてから、徒歩で帰宅するまでの顛末です。

私の勤める会社は、日本橋浜町にあります。高速道路に隣接するビルで、会議室にいた社員の目撃証言では、高速道路を走るバスがロデオしているかのごとく揺れていたとのことです。揺れが治まると同時にパソコン一式を鞄に詰め、コートを着用。緊急避難場所の浜町公園に移動して、数時間後に帰宅命令がでました。この間に、お互いにフォローしていない妻のtwitterのアカウントを思い出して、公開ツイートでメッセージを送って、なんとか無事を確認。フォローしている友人たちが無事でいることを確認できて、twitterは本当に最後までありがたいインフラでした。部下はSkypeで家族と連絡が取れたみたいで、普段からIPベースのインフラにコミュニケーション機能を移しておくべきだなと痛感しました。

埼玉方面の社員数名と移動を開始。地下鉄が止まっているのはわかっていたので、ひとまず北の玄関口と言われる上野駅を目指すことにしました。道路は車で大渋滞。車よりも徒歩の方が速いほど。上野までの道すがら秋葉原駅に立ち寄るも、JRはまったく動いている様子がなく、さいたま市の自宅まで徒歩で帰宅することをこのあたりから覚悟したかもしれません。コンビニは、パンやおにぎりがことごとく売り切れていました。魚肉ソーセージとチョコレートと飲み物を確保しました。

御徒町付近で自転車屋が長蛇の列。ここで自転車を調達して乗って帰ろうという魂胆に衝撃を受けました。完全に特需です。あちらこちらの路上には誰かの自転車が停められているにも関わらず、誰もそれを盗ろうとしないあたり全体的に余裕が感じられて「まだ日本は大丈夫だ」と思ったり、ファミレスで呑気にお茶をしてる人たちもいて、非常事態な雰囲気はかなり軽減したり。昭和通りを歩く人がすごく多く、ペースが違えば歩きにくいので一本ウラの道に移動して上野駅に向いました。途中、ラーメン屋はいつもどおりに営業していました。携帯電話はまったくつながらず、数少ない公衆電話はもう十数年みたことがない大行列。twitterも更新がうまくできないまま、バッテリーの減りがやけに早く感じられました。

そして上野駅に到着。ここまで日本橋浜町から1時間です。JRは余震の影響を考慮して終日の運休を発表。建物崩落の心配からか、駅構内からも追い出されて寒空の下に。駅近くのコンビニでトイレを借りて、ついでに地図を立ち読みして帰路を確認。埼玉組の一つの関門が、荒川をどこで渡るかです。あまりの距離にメゲそうな気持ちになりました。『東京マグニチュード8.0』というアニメーションを思い出しながら、でも帰るしかないんだよな、と。陽は落ち、すっかり暗くなっているのですが、停電になっていないのが救い。線路沿いに移動です。日暮里で食事を取り、途中でマクドナルドや居酒屋でトイレを借りたりしながら北上を続けました。

普段、会社であまり会話をしない人と「最近ね、こんな風に感じているんだけど」と仕事上の悩みを吐露されたり、ずっと歩きながら会話が続きました。誰かと話をしているとかなり気がまぎれるみたいで、少しずつ痛みの増す足がそれでも一歩一歩と前に出ます。人は独りになったらダメなんだということを実感しました。途切れなく酒をあおりながら歩いていた同僚が荒川を渡る寸前にはぐれるなどのハプニングもありましたが、なんとか日付が変わる前に埼玉に入ることができました。そこから産業道路を目指して進路を変更します。

川口駅で近所の小学校が避難所になっているとのことを知り、休憩で立ち寄りました。体育館に誘導されて毛布をもらって、今日はここで夜を明かすかなと思ったりもしたのですが、座った瞬間に疲れと寒さで身体が震えはじめました。このままジッとしている方が身体に悪いと、パンパンになった足を靴にこじいれて、一緒に帰路を目指していた仲間に「俺はやっぱり歩いて帰る」と伝えました。数名の仲間が一緒に移動するというので、再び寒空の下でとぼとぼ歩きます。バカばっかり言っていた同僚も無口になりはじめ、川口駅まではいた大勢の徒歩帰宅の人たちも、産業道路を北上しはじめたあたりから、まばらになりました。妻が車で迎えに出たとの連絡があり、SMSでお互いの居場所をやりとり。午前1時過ぎに、蕨市を抜けた先のローソンの駐車場で、全員分の温かいお茶を持って迎えてくれました。

そこからは車で仲間の家に一軒ずつ車でまわりました。FM79.5が優しい気持ちになる音楽をひたすら流しているのが印象的でした。最後に一番遠い女性社員を送り届けたあと、急に実家が気になり様子を見に行って建物が無事なのを確認してから、自宅に帰りました。歩行距離だけで約26km。16時半から歩き始めて、家に着いたのが午前2時30分。それでも妻が迎えに来てくれなくて、そのまま歩き続けていたら、まだ辿り着いていないかもしれない時間です。家についてから、テレビでこの地震で壊滅状態の町の様子を目にして半泣きになりながら、足に湿布を貼って服を着たまま布団で横になりました。

埼玉から都内に勤めてもう20年近くになります。
いつか震災で徒歩帰宅をよぎなくされる日がやってくると、ずっと思ってきました。
しかし、それがこの日だとは思ってもみませんでした。
2011年3月11日、とても長い一日でした。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆがふ島と泡盛なかゆくい4周年

2009年09月13日 | その他
更新頻度がすっかり落ちてしまっておりますが、なんとか元気に生きております。今日でブログ「泡盛なかゆくい」がスタートして、ちょうど丸4年になりました。ひたすらに酒呑みの酔いどれブログではございますが、いつもご覧いただいている皆様、本当にありがとうございます。最近、気軽さと手軽さを兼ね備えたtwitterなんぞを始めてしまったせいで、ブログの更新頻度がスローダウンしているのですが、同じようなブロガーさんは他にもいらっしゃるようで、妙な安心感のまま本日より5年めに突入いたします。

さて、話は変わりまして、閉店してしまった大宮の沖縄料理店「波のうえ」で2001年頃に料理人をされていた栄昇さん(保坂尚輝に似ているイケメン!)が、2008年12月にたった独りでお店をオープンされました。私の自宅から彼のお店まではちょっと距離がありまして、自転車ならダラダラとこぎ続けて45~50分、電車なら数駅ほど通勤定期と逆方向に乗ってからJR宇都宮線の東大宮駅を降りて6~8分ほど歩きます。そんな近いような遠いようなところにお店がありますので、なんとか月に1~2度のペースで出かけては、美味い料理をごちそうになっています。店の名前は「Private Dinning ゆがふ島」。満を持してご紹介させていただきます。

「ゆがふ島」は、沖縄料理を中心としたメニューで、どの料理もかなり丁寧に手間ひまかけて調理されています。特に中身やテビチなどの下ごしらえが聞いたことのないほどに丁寧で、モツ系独特の臭みをほぼ感じないほど。内臓系の料理が苦手な人にも「ゆがふ島」なら美味しくいただけること間違いなし。料理に使う野菜類も、基本的にはオーダーが入ってからカットして調理するというこだわりぶりです。まだ全部のメニューを制覇したわけではないですが、ゆがふ島の「てびち汁」は、ダシの効かせ方といい豚足の下ごしらえといい、恐らく沖縄で食べたそれよりも完成度が高いのではないかと、かつての食べ歩き「てびちマニア」な私は思っています。あえて料理の写真は小さくしか載せません。ぜひご自身の目で舌で、味わってみてほしいです。

栄昇さんと私の縁をもたらしたのが「波のうえ」でしたが、「波のうえ」をお辞めになった後、西表島のペンションで料理の腕をふるったり、都内・県内各所でいろんな料理店を経験をされてきたとのこと。かつて軽井沢では、彼の作るオムライスが評判になって行列を作ったこともあるそうです。残念ながら私は、彼の沖縄料理以外の活躍をあまり存じ上げないのですが、お通しで出される前菜には、フランス料理などの洋食料理が採りいれられていたりして、その本格的かつ多芸ぶりは「ゆがふ島」の料理全般を通じて窺い知ることができます(写真の右下は、デフォルトメニューにはないデザートにいただいたクリームブリュレ)。

「波のうえ」でもそうでしたが、栄昇さんの料理は、とにかく泡盛とぴったり合うのが特長です。泡盛の品揃えは店の規模にしては良いほうだと思います。近々「ゆがふ島」で扱っている泡盛のテイスティングチャートを私が制作することになりました。きっと私のテイスティングノートを写すだけでは読んでも面白くないでしょうから、料理メニューと連動させて、栄昇さんの料理が決まったあとに「この料理に合う泡盛って何かな?」「この銘柄はどんな泡盛なのかな?」など想像が膨らむようなチャートにしたいなぁと、勝手に企んでいます。

「ゆがふ島」は全部で14席(4名テーブル座敷席2つ+カウンター6席)ほどのこじんまりしたお店ですが、自宅でくつろいで飲んでいるかのような気にさせる空間は、栄昇さんの工夫やこだわりが満載。「ゆがふ島で過ごす時間は、とにかくリラックスしてください」と言われて、ついつい長居するクセがついてしまいました。調理からお酒から、すべてを独りで切り盛りしているせいもあって、料理が目の前に届くまでの時間がちょっと長めになる傾向がありますので、できることなら早い時間からスタートして、ゆっくりとのんびり過ごされることをお勧めします。

混雑する日と空いている日の差がとにかく激しいのと、満席で入れなかったときの代替えとなりそうなお店が周りにないので、行かれる際は、必ず電話で確認をして、できれば予約してから行くと安心です。電車で行かれる方は、終電にもお気をつけください。実は先日もつい長居をしてしまって、ぎりぎり終電で帰宅したのでした。危ない危ない。

◎Private Dinning ゆがふ島
埼玉県さいたま市見沼区東大宮6-30-34 Tel. 048-685-3672
不定休ですが、だいたい月曜日にお休みするようです。
※特典情報※ ゆがふ島で「泡盛なかゆくい」を見たとお伝えいただくと、不肖、私めがオススメの泡盛をグラスで1杯プレゼントになります。ぜひ足を運んでみてください。土曜日あたりは、私と遭遇する確率が高いですよ。
Private Dinning ゆがふ島「マイタウンさいたま」
お~り と~り ゆがふ島ブログ

地図を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うめです@てまり

2009年08月15日 | その他
徘徊すること1年8ヶ月。新橋界隈でやっと自分の「居場所」を見つけた気持ちで、毎週のように通っている店が「てまり」です。SL広場から烏森神社に向かう路地を曲がると、この写真のように「てまり」の提灯が見えますので、場所はすぐにわかるでしょう。

「うめです」は、このお店で飲むことができる梅蒸留酒の銘柄です。「てまり」で出会う前は、まったく知らない酒でしたが、今や「うめです」の虜になってしまいました。「うめです」は、梅の仄かな甘い香りにさっぱりした味わいで、ロックで飲んでもやわらかく口当たりが非常によいのが特長です。アルコール度数は25度ですが、きっと「焼酎は苦手」という人でも、これなら好きになれるのでは。

この酒のユニークなところは、紀州南高梅を米麹と一緒に発酵させた後、本格焼酎と同じ工程で蒸留して造るという点です。梅酒を蒸留した商品はいくつかあったかと思いますが、梅そのものを発酵させるのは聞いたことがありませんでした。もともとクエン酸が大量に含まれていて、でんぷんも少ないということから発酵に至るまでの工程がさぞ難しいのだろうと想像されます。聞くところによると、基本的には地元でしか流通していない地酒なのだそうです。その地元こそ「てまり」の女将さんの故郷で、仕切値なしの定価購入で仕入れているのだそうです。興味があってどうしても手に入れたいときは、JA紀南のページから通販で買うこともできるようです。

「てまり」の料理は、カウンターに大皿で並んでいるものが中心ですが、どれも温もりたっぷりの手間をかけたものばかり。旬の食材を器用に調理されていて、特に名物らしい「五目タマゴ」は、しっかりとダシが効いた卵にキノコ類の具が入った卵焼きで絶品。この他、煮物や焼物がいくつか用意されており、どれもいい盛りっぷりなので、独りで行くとせいぜい2品でお腹がいっぱいになります。女将さんがニコニコしながら今日のお勧め料理を教えてくれて、これまでに1品たりとも外したことがありません。私はお袋の料理が食べられなくなって久しいですが、記憶を辿ってふとお袋の料理を思い出させてくれるお店です。

店の奥には座敷があります。猫好きなら座敷に着席されることをお勧めします。おとなしく可愛い猫たちを愛でながら一杯、うまい料理に舌鼓をうちながらテーブル下でうずくまる猫をなでなで。しつけが良いのか、猫たちは決して食べ物をおねだりしたり、狙ったりはしません。お客と猫の非常にいい関係がそこには存在していると言いますか、猫が苦手な人を除いて、存分に癒されること間違いありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サルベージ!

2009年03月22日 | その他
連休を使って京都に行ってきました。妻のご両親との現地待ち合わせで、どちらかと言うと私は付き添い旅行です。先週木曜日の午後に半休をいただいて、夕方の新幹線で京都駅に降り立ちました。中学・高校の修学旅行を入れて、京都に降りるのはこれで4度めです。妻のご両親との待ち合わせは金曜日の昼でしたので、木曜日の夜は妻と2人でぶらり旨いモノ探しをすることに。

先斗町あたりまで足を伸ばそうかという案もあったのですが、到着時間も遅くあまり遠出をする気にもならず、酒呑みの勘を働かせて京都駅から徒歩でぐるぐると散策してみることにしました。しかし、京都駅周辺には、案外そそられるお店がなく、へとへとになりながら京都タワー付近まで戻ってきたところで、やっと妖怪アンテナならぬ酒呑みアンテナが反応! 店の名前は「へんこつ」。京都タワーの西側の路地を入ったところにあります。駅からまっすぐ来ていれば、あっという間の距離です。看板には牛テール、牛すじ、おでん、サルベージ(底)と書いてあります。暖簾をくぐると、最初に目に入るのは大きなテールなどのごろっとした肉類が煮込まれている大鍋です。東京・森下にある「山利喜」を彷彿とさせます。ちょうどカウンターが2席空いていたのを確認して「よし、ここに決めるぞ」。すっかり足が棒になった妻と、やっと一緒に椅子に座ることができたのでした。とにかく徒歩での街歩きが好きな私の悪い癖で、つきあわされる妻も本当に大変です。

「へんこつ」のメニューはシンプルです。看板にある4品に加え、レバー生と漬け物だけ。おでん種は6種類ぐらいでしょうか。看板の4品は入口で目にした大鍋ひとつで調理されています。この店の煮込みは、京都にしてはちょっと珍しい八丁味噌が使われています。テール(850~1500円)やスジ(680円)はご存じの部位ですが、面白いのが「サルベージ(680円)」。くったくたになるまで煮込まれて、鍋底あたりに沈んだ煮崩れたテールの肉片や牛すじの固まり、タケノコをごそっと盛りつけたもの。この「サルベージ」におでん種として、厚揚げとじゃがいもを注文しました。いずれも同じ鍋で煮込まれたものです。

八丁味噌の煮込みは、見た目に濃厚な味で油っぽく塩辛いのかと思いきや、予想外にしつこくないお味。京都に居るわけだし、ここはやっぱり日本酒で?この味は日本酒が間違いなくぴったりなはず、と頭をよぎるもちょっと勇気が足りず、口はさっぱりとした蒸留酒を求めていました。泡盛は置いてないようなので、麦焼酎を水割りで注文。漬け物で口直しをしながら、煮込みやおでんを追加注文しながら胃袋は満たされていきました。

土地勘のほとんどない場所で、偶然こういう良店に巡り会えるのは実に楽しい。私の酒呑みアンテナもなかなかのものです。
「職場の近所にこういう店があればいいのになー」妻を相手に同じセリフを何度も口にしつつ、すっかり酔っぱらいと化してしまいました。

◎「へんこつ」の所在地:京都府京都市下京区木津屋橋通烏丸西入東塩小路町579
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ひとり膳を作ってみました

2009年02月21日 | その他
昨年暮れにIKEAに通いながら、部屋を模様替えしました。趣味にも仕事にも作業がしやすい広い机と、整理のまったくできていなかった書籍をきちんと収納できる大きな本棚が導入され、6畳サイズの部屋が広く感じるほど整理整頓ができるようになりました。部屋で酒を飲む習慣はほとんどないのですが、ちょっと本を読みながら一杯やるときにちょうどいいサイドテーブルみたいなものがあったら便利だなと思っていました。しかし、市販品はどれも、せっかく広く感じられる部屋をまた狭くしてしまいそうで躊躇しておりました。

雑誌を含め、本を捨てるのが苦手なワタシ。整理されて表に出てきた2005年2月に発売の「TITLE(2005年4月号)」をぱらぱらとめくっていたところ、7組のクリエイターが東急ハンズで材料を購入して制作した作品を紹介するという企画が目に入りました。目に飛び込んできたのが、クリエイター・酒井俊彦氏の「ひとり膳」。縮小した図面まで掲載されていました。サイドテーブルにちょうどいいサイズで、シンプルなデザインも好み。しかも安価に作れそう。という流れで、縮小図面をあらためてIllustratorで描き直して作ってみました。

この「ひとり膳」は、写真をみれば判ると思いますが、カットされた2枚の板を組み合わせてアクリル板を載せるだけ、というモノです。

板は10mm厚の南洋桐の集成材で、近所のドイトに図面を持ち込んでカットしてもらいました。「こういう複雑なカットはやらないんだよね」と現場のおじさんに最初断られそうになったのですが、私が自分でやるよりも絶対にうまいはず、結果に文句を言わないからとゴリ押ししてカットしてもらいました。ヤスリで仕上げて台が完成。

アクリルは、ドイトで10mm厚のアクリル板を扱っていないとのことだったので、仕事でお世話になっているベンダーさんの紹介で、厚みのあるアクリルを扱っている「はざい屋」さんに注文。こちらも図面をネット経由で送って指定サイズにカットも入れてもらい、着払いで納品されるというお手軽さ。すべて揃ったところで、台にクッションゴムを貼付けて、アクリル板を載せて完成です。

もともとは「ひとり膳」ですから、漆器や作家ものの陶器などを置いても絵になりそうなデザインです。手作りといっても、全部プロにやってもらって、組み立てるだけという簡単さ。私はと言えば、この「ひとり膳」にお気に入りのカラカラとちぶぐゎーを置いて、泡盛を一杯ひっかけながら、落ち着いて本を読んだりするのを想像しています。問題は、そんなにゆったりした時間がいつやってくるのか?ということぐらいでしょうか。いやはや、平日はもう、毎日本当に忙しい。

ちなみにこの「ひとり膳」を作るのにかかった費用も残しておきます。
・南洋桐(ファルカタ)集成材:898円
・接着剤付クッションゴム:210円
・木材加工費:300円
・アクリル(加工費・送料込):8,505円
合計:9,913円
制作時間:ヤスリがけ20分・組み立て3分

もしこれを見て「図面をみたい」という方がおりましたらご連絡ください。PDFをお送りいたします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七賢 純米大吟醸 田舎酒屋の酒(生)

2009年01月11日 | その他
このブログでは何度も書いていますので繰り返しになりますが、私は日本酒をあまり好んで飲まない人です。醸造酒・蒸留酒を問わず、お酒は割と何でも飲めるのですが、どちらかと言えば蒸留酒のほうがスキだし、身体に合っている気がしています。醸造酒も飲めないわけじゃないし、ビールもワインも全然キライではありません。しかし、日本酒に限って言えばあれもこれも飲んだわけではないですが、ああ旨いなと思える日本酒になかなか出会えなかったせいもあって、やはりスキな酒とは言いがたい気持ちがあります。何が苦手なのでしょう、自分でもはっきりとした自覚があるわけではないのですが、その昔「吟醸香」が不自然に強い上に酸味が多い日本酒を飲んで以来のような気がします。また数年前に、お通夜の席で劣化した金粉入りの日本酒を飲んでひどく悪酔いしたことがあったりで、日本酒であまりいい体験をしてないせいかもしれません。

昨年秋に山梨にドライブに行った際、途中で北杜市の山梨名醸に立ち寄る機会がありました。七賢という造り酒屋です。付近一帯は尾白川渓谷などの名水にも恵まれ、とにかく水が美味しいエリアということもあり、近くにはサントリーの白州蒸留所があったり、天然水・南アルプスのボトリング工場などもあります。そんな土地の日本酒が七賢です。

そこで買って帰ったのが「純米大吟醸 田舎酒屋の酒(生)」です。夕飯の献立を聞いて、何となく日本酒が美味しく感じるかもしれないと思い立って、冷蔵庫で眠らせていた七賢を開けてみることにしました。

七賢 純米大吟醸の特徴は、まさにやわらかくフルーティな香り。呑み口はさっぱりしていて、決して甘ったるくない。酸味もごくわずかに感じる程度で、みずみずしい果実を思わせる日本酒でした。遠慮気味に300mlなんて小瓶で買ってきたことを後悔する旨さとでもいいましょうか。あまりの旨口にあっという間に飲みきってしまい、日本酒もやるなぁという実感がありました。

これからは、ちょっとずつでも日本酒にも目を向けていこうかなと思わせる1本でした。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自作のジーマミー豆腐

2009年01月04日 | その他
おせち料理も3日めとなるとちょっと飽きがでてきます。醤油と砂糖の甘辛い味付けの料理が多いからでしょうか。昨年に引き続き、ヤツガシラの煮物と筑前煮の残り物をつぶして丸めて、軽く衣をはたいてさっと揚げて、「どぅる天」風の料理が食卓にあがりました。

今年は、どぅる天に引き続き、ジーマミー豆腐を自作してみました。といっても、昨年に宮古島で買ってきた「千代ちゃん手作りの魅力~ジーマミー豆腐キット」という材料が一式袋詰めされているという便利なものを使っての料理です。千代ちゃんレシピも付属して、誰にでも作れそうです。一度に作れる量が10人前とあって、しばらくはジーマミー豆腐を食べ続ける覚悟で作らねばなりません。

ジーマミー豆腐の調理手順は、次のとおり。
ピーナッツ300gを軽く炒って水に浸すこと1時間。3カップの水と一緒にジューサーにかけます。ペーパーフィルタで漉して、いわゆる豆乳状態のものに、さらに3カップの水とでんぷん粉(80g)とタピオカ(20g)を加え、火にかけること20分。底からかき混ぜるようにしながら、10分ほどで急激に粘性が増してきます。後半の10分間は柔らかいゼリー状態のものを鍋の中でこね続けることになりますので、結構な腕力が強いられる料理だったようです。容器に移して冷ますのですが、この季節ですからベランダにおいて冷ますこと30分、初めて自作したジーマミー豆腐の完成です。

タレは、だし汁と醤油とみりんで作るようですが、ここまでの調理作業でちょっと面倒になった私は、市販のそうめんのつゆを水で薄め、しょうがをちょっと加えたものをタレにしてみました。もちもちしていて美味しいジーマミー豆腐。作ってみると案外簡単なのでビックリです。

ちなみにピーナッツ汁を漉したあとに残ったかす部分は、おからに相当します。いため人参の卵とじと、おせち料理の筑前煮の残り物を刻んでおからに加え、水分がなくなるまで煎り煮します。軽く塩で味を整えて、ヘルシーなジーマミーおからの完成です。

これら3品にあわせた今年の泡盛はじめは、米島酒造の「美ら蛍」に決定。料理をつまみながら、イメージどおりの泡盛の選択に嬉しくなって、あっという間に3合近く飲んでしまいました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

せんべろ酒場

2008年11月02日 | その他
せんべろ酒場とは、1000円でべろべろに酔える居酒屋のこと。一発でつぶれてしまうような粗悪な酒を出す店という意味ではありません。簡単に言えば、料理も酒も安い値段で提供してくれる店のこと。最近は立ち飲み屋も増えていますが、立ち飲みながら普通の居酒屋なみの値段の店もあるので、一概には「立ち飲み」=「安い店」という風には定義できなくなりつつもあります。安かろうまずかろうな店だったらイヤだなぁと思いながらも、親友Mクンと連れ立って東京都北区の赤羽駅を下車。初めての「せんべろ居酒屋」に挑戦です。

立ち飲み「いこい」を目指して店の前まで行ってみたものの、店内は大混雑。「いこい」は1品110円のメニューがズラリと並び、「せんべろ酒場」の中でも、おそらくコストパフォーマンス最高の店との情報を手にしていたのですが、この日は男二人が入れる隙間もなく断念することに。じゃあ、他のせんべろ店をと発見したのが、赤羽駅南口にほど近いところにある「喜多屋」でした。

「喜多屋」もカウンターばかりの立ち飲みスタイルで、大人で40人ぐらいは入れるでしょうか。朝7時から営業しているそうなので交代勤務の夜シフトのお父さんにはありがたい店のようです。私が来店したのは20時付近でしたから、さすがにサラリーマンの姿が多く、独りで来ているか、せいぜい2名ぐらいで来ている人が多い様子でした。

期待の「せんべろ」初体験は、まずメニューにびっくり。1品110円の小料理がずらりと並びます。焼酎ハイボールが180円という安さにも驚きです。ジョッキに氷とたっぷりの焼酎が注がれて、ソーダは瓶で渡されます。自分で適当に割れるはありがたいところです。ソーダは、興水舎のアズマ炭酸。その名の通り、浅草吾妻橋に工場がある業務用炭酸の老舗です。180円のハイボールだとレモンスライスすら入っていないので、最初は寂しいのぅと思っていましたが、これがレモンなしでも何故かすっきり爽快で旨い。煮込みやポテトサラダ、ちくわ磯辺揚げなど多くの料理が110円。マグロぶつが220円。すべて独り用の量なのですが、ちょっとずついろいろ食べれるのも楽しいところです。作り置きの総菜だけはちょっと冷めているのが難点ですが、それ以外は値段に不相応に旨い。

この日、焼酎ハイボールを2杯ずつ、110円のつまみを中心に、ちょっぴり贅沢なマグロぶつを頼んだりして、お腹そこそこに酔いが心地よくまわったところで精算すれば、2人で1,950円。Mクンと1,000円札を1枚ずつだして、ニンマリしたのは言うまでもありません。

しかし、千円で喜んでいるのはまだ甘い。近くのカウンターで独りで呑みにきていたお父さん。なんと480円で支払いを済ませて出て行きました。ウーロンハイ1杯と小料理2品で気分転換といったところでしょうか。ワンコインでお釣りをもらっている人がいることに、思わず目が丸くなってしまいました。

金融危機で株価も乱調、予想以上の円高で、どこの企業もますます経営面での舵取りが難しくなりそうです。これから先、給与の大幅アップなどもあまり期待できませんし、あとは物価上昇がどこで下げに転じるか。このまま行けば、世相的にはちょっぴり暗い年末年始になってしまいそうな気もしますが、これからしばらく「せんべろ」は私の気分を明るくしてくれる材料になりそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

AVANTI@麻布十番祭り

2008年08月24日 | その他
23日の土曜日は、過密スケジュールでした。池袋・サンシャイン劇場で芝居を観て、そのまま地下鉄を乗り継いで「麻布十番」へ。はじめての麻布十番祭りへ行ってきました。噂どおりの大混雑に加え、しとしとと雨が降り始め、他の人の刺さりそうな傘を避けながら練り歩くという麻布十番祭りとなりました。

麻布十番祭りで特徴的に面白いなぁと思ったところは、アルコールがとにかく豊富だったということでしょうか。地元の祭りは、なんだかんだと毎年必ず出かけるわけですが、売っているアルコールと言えば、せいぜいビールか日本酒。まあ最近は缶チューハイなんかも売られていますか。

麻布十番祭りでは、まずいきなり目にしたのは「ドンペリ」。きちんと「ドンペリ」専用のブースが用意されています。韓国料理の屋台ではマッコルリ、それから見かけたのはオリジナルのサングリア、テキーラのショットやカクテルなども路面でふるまわれているのには驚きました。もともとは違ったのかもしれませんが、比較的に子どもの姿は限られていて、大人が集まる祭りといった様子。泡盛は見かけることができませんでしたが、焼酎を並べたテントもありました。

屋台の料理もちょっぴり本格的で、プルコギの匂いに何度も誘惑されました。まるで台湾で見た夜市のようです。行列ができていた屋台では、なんとフレンチを振る舞っていました。これは、実におもしろい。どうりで人が集まるわけです。

私のお目当ては、FM番組「Saturday Waiting Bar AVANTI」のテント。架空のイタリアンレストランが出店するのって、どんな感じなのかを見てみたかったのです。AVANTIのWebサイトで地図をチェックして、iPhone 3GのGPSマップを確認しながらの移動です。「この辺かなぁ」と人波に乗りながら移動していると、やたら人だかりになっているテントがあります。周りの人が「あれがAVANTIだ」「AVANTIみつけた」と話しているのが聞こえてきます。あらためて番組の人気が伺えます。しかも、ちょうど放送時間の直後に到着してしまったらしく、番組を聴いていた人たちなのか、あっという間に人の流れをせき止めるほどの混雑ぶりに。運が良かったようで、AVANTIに到着するやいなやキレイなお姉さんかにワインと冷製パスタをオーダー。傘を差しながら、人ごみを眺めながら美味しくいただきました。

その後、よなよなリアルエールをサーブしている屋台で1パイント。ふらふらしているとレトルト・インドカレーが1箱100円で売られていたので7箱ほど購入。普段450円ぐらいで売られている本格的なカレーのようですが、あとで気がつけば賞味期限まであと1ヶ月ほど。祭りだから安かったわけではなかったようです。有名な「あべちゃん」のモツ煮をつついて、雨降りが本格的になってきたところで退散することにしました。

帰り道、地下鉄・南北線で赤羽岩渕まで移動したのですが、赤羽駅前の「まるます家」につい立ち寄ってしまい、チューハイ片手に刺身やエビフライなどをつつきながら、シメに鰻丼を平らげる結果に。まんぷく過ぎて、あっという間に爆睡してしまった土曜日の夜でした。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする