泡盛なかゆくい

第一期・泡盛マイスターがお届けする、沖縄やアルコールに関する日々雑感。

新幹線ホッピー

2009年09月23日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
シルバーウィークは、みなさんいかがお過ごしでしたか。
私は久しぶりに妻の実家に帰省しておりました。

行きの新幹線がちょうど昼どきだったこともあり、東京駅に隣接する大丸デパートで帰省土産を買いつつ、お弁当や飲み物を仕入れることにしました。例によって「よなよなエール」でも買おうかなと思っていたわけですが、なんとホッピーセットが売られているではないですか。ホッピー瓶2本+合同酒精の甲類焼酎とプラコップ2個がワンセットで約500円。しかも何故かプレミアムホッピー(55ホッピー)。デパートで売るからには、ノーマルホッピーではいかんということかなぁ、だったら焼酎はなぜキンミヤにしないんだ? このキッティングを企画した人はホッピーを愛していないな! などと思いを巡らせつつも、物珍しげにこのホッピーセットを購入することにしました。

ひとしきりの買い物を終えて、まもなく引退がささやかれる500系のぞみに乗車して数時間の新幹線移動です。後半はどうせ居眠りだと思いつつ、横浜を通過したあたりから酒盛り開始。テーブルにホッピーセットを並べたあたりで、隣のおじさんの目線が気になります。プラコップには、ちゃんと焼酎を注ぐ目安の★じるしが印刷されていてありがたい。一応、冷蔵コーナーにあったとはいえ、十数分持ち歩くだけでも温度があがります。ホッピーは三冷が美味しいわけですが、こういうときは雰囲気、雰囲気とばかりに、ちょっとヌルめのホッピーを片手に、猛スピードで流れて行く景色を眺めながら一杯。RF1で買ったお惣菜をつまみに「ん、いいじゃない」と言うと、妻はちょっとあきれ顔をしていました。

プレミアムホッピーは、通称「白ホッピー」と「黒ホッピー」の中間に近い色みで、ふっくらとしたロースト香で、ホッピーシリーズの中でもっともビールっぽい仕上がりに感じます。ラベルにはわざわざ麦芽100%、海洋深層水仕込と書かれているあたり、こだわりのホッピーのようです。その昔、ビールは贅沢品で、ホッピーは安価な代替え品としての位置づけで飲まれていたようですが、いまどきのホッピー好きはビールの代替えとして飲んでいるのではなく、ホッピーが好きだから飲んでいる人が多いと想像しています。あえてビールに近づける必要もないのになぁと思いつつも、あっという間に1本空いてしまいました。

近いうちに「ちゃんとしたホッピーを」飲みに出かけよう、という気持ちになりました。

結論その1:ホッピーは、やはりきっちり冷やしてから飲むほうが圧倒的に美味い。
結論その2:新幹線は意外に揺れるので、プラコップは不安定で危ないから、ホッピーセットは新幹線移動には向かない。
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ゆがふ島と泡盛なかゆくい4周年

2009年09月13日 | その他
更新頻度がすっかり落ちてしまっておりますが、なんとか元気に生きております。今日でブログ「泡盛なかゆくい」がスタートして、ちょうど丸4年になりました。ひたすらに酒呑みの酔いどれブログではございますが、いつもご覧いただいている皆様、本当にありがとうございます。最近、気軽さと手軽さを兼ね備えたtwitterなんぞを始めてしまったせいで、ブログの更新頻度がスローダウンしているのですが、同じようなブロガーさんは他にもいらっしゃるようで、妙な安心感のまま本日より5年めに突入いたします。

さて、話は変わりまして、閉店してしまった大宮の沖縄料理店「波のうえ」で2001年頃に料理人をされていた栄昇さん(保坂尚輝に似ているイケメン!)が、2008年12月にたった独りでお店をオープンされました。私の自宅から彼のお店まではちょっと距離がありまして、自転車ならダラダラとこぎ続けて45~50分、電車なら数駅ほど通勤定期と逆方向に乗ってからJR宇都宮線の東大宮駅を降りて6~8分ほど歩きます。そんな近いような遠いようなところにお店がありますので、なんとか月に1~2度のペースで出かけては、美味い料理をごちそうになっています。店の名前は「Private Dinning ゆがふ島」。満を持してご紹介させていただきます。

「ゆがふ島」は、沖縄料理を中心としたメニューで、どの料理もかなり丁寧に手間ひまかけて調理されています。特に中身やテビチなどの下ごしらえが聞いたことのないほどに丁寧で、モツ系独特の臭みをほぼ感じないほど。内臓系の料理が苦手な人にも「ゆがふ島」なら美味しくいただけること間違いなし。料理に使う野菜類も、基本的にはオーダーが入ってからカットして調理するというこだわりぶりです。まだ全部のメニューを制覇したわけではないですが、ゆがふ島の「てびち汁」は、ダシの効かせ方といい豚足の下ごしらえといい、恐らく沖縄で食べたそれよりも完成度が高いのではないかと、かつての食べ歩き「てびちマニア」な私は思っています。あえて料理の写真は小さくしか載せません。ぜひご自身の目で舌で、味わってみてほしいです。

栄昇さんと私の縁をもたらしたのが「波のうえ」でしたが、「波のうえ」をお辞めになった後、西表島のペンションで料理の腕をふるったり、都内・県内各所でいろんな料理店を経験をされてきたとのこと。かつて軽井沢では、彼の作るオムライスが評判になって行列を作ったこともあるそうです。残念ながら私は、彼の沖縄料理以外の活躍をあまり存じ上げないのですが、お通しで出される前菜には、フランス料理などの洋食料理が採りいれられていたりして、その本格的かつ多芸ぶりは「ゆがふ島」の料理全般を通じて窺い知ることができます(写真の右下は、デフォルトメニューにはないデザートにいただいたクリームブリュレ)。

「波のうえ」でもそうでしたが、栄昇さんの料理は、とにかく泡盛とぴったり合うのが特長です。泡盛の品揃えは店の規模にしては良いほうだと思います。近々「ゆがふ島」で扱っている泡盛のテイスティングチャートを私が制作することになりました。きっと私のテイスティングノートを写すだけでは読んでも面白くないでしょうから、料理メニューと連動させて、栄昇さんの料理が決まったあとに「この料理に合う泡盛って何かな?」「この銘柄はどんな泡盛なのかな?」など想像が膨らむようなチャートにしたいなぁと、勝手に企んでいます。

「ゆがふ島」は全部で14席(4名テーブル座敷席2つ+カウンター6席)ほどのこじんまりしたお店ですが、自宅でくつろいで飲んでいるかのような気にさせる空間は、栄昇さんの工夫やこだわりが満載。「ゆがふ島で過ごす時間は、とにかくリラックスしてください」と言われて、ついつい長居するクセがついてしまいました。調理からお酒から、すべてを独りで切り盛りしているせいもあって、料理が目の前に届くまでの時間がちょっと長めになる傾向がありますので、できることなら早い時間からスタートして、ゆっくりとのんびり過ごされることをお勧めします。

混雑する日と空いている日の差がとにかく激しいのと、満席で入れなかったときの代替えとなりそうなお店が周りにないので、行かれる際は、必ず電話で確認をして、できれば予約してから行くと安心です。電車で行かれる方は、終電にもお気をつけください。実は先日もつい長居をしてしまって、ぎりぎり終電で帰宅したのでした。危ない危ない。

◎Private Dinning ゆがふ島
埼玉県さいたま市見沼区東大宮6-30-34 Tel. 048-685-3672
不定休ですが、だいたい月曜日にお休みするようです。
※特典情報※ ゆがふ島で「泡盛なかゆくい」を見たとお伝えいただくと、不肖、私めがオススメの泡盛をグラスで1杯プレゼントになります。ぜひ足を運んでみてください。土曜日あたりは、私と遭遇する確率が高いですよ。
Private Dinning ゆがふ島「マイタウンさいたま」
お~り と~り ゆがふ島ブログ

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