東村山駅西口の資金計画を改めてお知らせします(訂正しました)

2009-01-30 16:14:24 | 政治

このブログから表を作ってくださった方がおられ、確認を求められ見直しました
結果 説明不足が見つかりましたので以下訂正をします。
アンダーラインの部分が訂正箇所です。
表が付けられなくて 分かりにくく スミマセンでした

この間、東村山駅西口再開発の税金投入について質問され
記憶もはっきりしなかったことから不正確なお答えをしてしまいました
そこで 改めて 行政から聞き取りをした 
再開発の現時点での資金計画をここにお知らせいたします

●再開発(組合施行)総事業費 92億円 
 内◆100mビル建設 64億円   
   ★組合負担分44億円10億円は市の施設買取り分                                      34億円はマンション販売分   
   ★税金補助 20億円(水道管、電気配線などの工事、及びエレベーター
                 設置など共通で使用する工事を対象に補助金)
     内訳 市五億=現金、国都15億

  ◆駅前広場建設  28億円(全額税金) 
      市負担  15億(借金14億、現金1億)
      国・都  13億円

以上、再開発組合施行といっても、92億円の内 税金等入額が 58億円
  実に総事業費の63%が税金

 再開発組合は マンション販売分 34億円しか負担しません

●再開発事業は 実際はこれで終わりではありません 
 市直営の関連事業費 37億円 が加算されています。
 この事業の内容には 
 まちづくり交付金事業として補助対象となっている、
 
ビル公益施設買取りの10億円も含んでいます。 

 従って、実際の事業費は27億円でそれには以下の事業が含まれます。                     
    地下駐輪場建設 ペデストリアンデッキ建設 
    3・4・29号線建設 再開発区域外の区画道路建設など

 但し この27億円の内、道路用地買収が遅れているので
   再開発事業が終わった段階で減額になる可能性はあります。

以上、市民の側から見ればこの再開発は 実に119億円の事業であり
その71.4%が税金{(58億+27億)÷119億}で賄われる事業であるということだ

 ある集まりで、保守系の住民のみなさんが
高くなっている 100ビルを眺めて
「よく見えるようになったな~、 東村山市にもあんな目印になるタワーが必要だよ」
と言っておられましたが

本気で考えているのなら間違っていますよね~
片方では 自分達のところに税金が使われないと嘆いておられるのに
あのタワーを 礼賛しては
自分達で自分達の首を絞めるようなものだとお気づきにならないのでしょうか

福祉にお金が使いすぎると怒るのも 本末転倒だと思うのですが

いずれにせよ 現金で6億円も使うのを止めれば
今回の国保税値上げも
これからの 子どもたちの就学援助の対象世帯を狭めることも
しなくて済むのにと改めて考えました
やっぱり 再開発は 財政難の原因ですよね           


今と全く同じ 大正時代に書かれた『貧乏物語』ー河上肇著ー

2009-01-30 11:41:28 | 今読んでいる本
大正時代の経済学者、歴史の時間に学んだ 河上肇先生が書かれた
貧乏物語 を読んでいます

写真の本です
その下にあるのは 日本共産党のしんぶん赤旗で連載された
子どもと『貧困』 と言う記事です
1月26日から29日まで 4日間掲載されました

河上肇先生曰く
当時の イギリスの貧困層の子どもたちを
給食が救った 給食が実施されて 子どもたちの顔が明るく元気になった
イギリスの大臣が 海軍の増強と 子どもたちの給食実施に
富裕層への増税を 反対を押し切って実施する 国会演説なども掲載されているが

なんと、この件(くだり)は 連載の現代の子どもたちの現状と瓜二つなのである
連載初日は 学校で給食を食べることが唯一の食事
長期休暇になったら 物乞いをするしかない子
自ら 児童相談所に行く と言わざるをえないこの実態を報道していた

学校で乱暴者だったA君が 実際は給食だけで生きており
2泊3日の 自然教室で 3度の食事が取れたとき
見違えるような 元気な トラブルを起こすことも無い子のなっていたが
給食だけしか食べられない生活に戻り 彼の態度も元に戻った
結局 施設に入った

冬でも夏服ですごさざるを得ない子ども
母親も疲れきっており お風呂も焚くことが出来ない家庭

僻地の学校では 朝早くから 学校を解放し
子どもたちの居場所にする取組み
お医者さんにも罹れない子どもたちの現実に 心を痛め
何とかしたいと 取り組む教職員集団

こうした 世界第2位の経済力を誇る現代日本の中の
子どもの貧困の実態が 赤裸々に報道されていました

記事と平行して読み進んでいた 貧乏物語は
まさに 大正時代の 世界一金持ちと言われた イギリスで
貧困により 子どもらしい活き活きとした顔や
勉強の意欲も失われる 子どもたちの実態がある
この貧困 貧乏を何とかしなければならず
そのために 経済学的に 一体何をなすべきか
と 説いているのである

残念ながら 河上肇先生は 第二次大戦下で
時の特高警察に捕まり
終戦まもなく 1946年1月30日 
まさに 今日亡くなったと 本の最後のページに
大阪市立大学名誉教授 林直道先生が紹介しておられます

河上肇先生が 本書を現して100年近くたった今なお
お医者さんにも掛かれず 給食でしか命をつなげない
貧しい子どもたちを生み出す政治が続いていることに
改めて怒りを禁じ得ません

今年は 二つの選挙があります
世の中を変えて 社会的に生み出される貧困を
根絶できる 社会にしたいものだと考えています