牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

1月15日(火) 「使徒の働きの教会をめざして③」 ハ・ヨンジョ著

2013-01-15 08:12:56 | 日記

 パート3は、「牧会哲学」。本からの引用。「牧会哲学の基準は使徒の働きの教会論である。教会論はすべての教会が同じでなければならないが、牧会哲学は教会によって違うことが有り得る。オンヌリ教会は使徒の働きに現れる教会の特徴を牧会哲学的な根拠としている。主イエスの教会論は観念的であるけれど、使徒の働きの時の教会は実際的であるということだ。主イエスの教会はちょうど妊娠したようなものであり、使徒の働きの教会は生まれたようなものである。主イエスが語った教会は目には見えないけれど、使徒の働きの教会は目に見え、手で触れ、耳で聞ける教会である。使徒の働きの教会は礼拝共同体であった。聖霊共同体であった。そして宣教共同体であった。オンヌリ教会の牧会哲学はこの三つの特徴を持っている。」

 著者はこのように書いてこの章(パート)で使徒の働きを全体的に説明している。

 1.聖霊に満たされた教会(使徒2章)        聖霊が注がれ教会が誕生した。
 2.互いに通じるイエス共同体の教会(使徒2章)   聖徒たちが集い、使徒たちの教えを受け、礼拝を捧げ、互いにパンを裂く共同体であった。
 3.奇跡が起きる教会(使徒3章)          歩けない人が歩けるようになるという奇跡が起こった。
 4.苦難の中でも福音を伝える教会(使徒4章)    初代教会の特徴は迫害と苦難を受けたことである。
 5.物を分かち合う教会(使徒4章)         初代教会は物質に対する誘惑を乗り越えた。
 6.きよく聖潔な教会(使徒5章)          神様は人間の外見ではなく、中身を見ておられる。初代教会は正直で純潔な教会である。
 7.霊的リーダーを立てる教会(使徒6章)      使徒の働き的な教会は、教会のリーダーシップを一人が独占せずに色々な人が分かち持つ。
 8.異邦人を受け入れる教会(使徒10章)      外国の人をも受け入れる教会。
 9.宣教する教会(使徒13章~28章)       地の果てまで福音を伝える教会である。救済が重要であるが、救済が結論ではない。結論は宣教である。
10.使徒の働き29章を書いていく教会        使徒の働きは28章で終わっているが、使徒29章を書く教会。すなわち新しい教会を生む教会である。

 私は埼玉の教会を辞任する前に「使徒の働き」から連続説教をした。埼玉の教会のあるべき姿を説教し、北海道の教会開拓に進んでいくことをメッセージした。


 続いて本からの引用。「教会論と牧会哲学がうまく建てられると、生きている礼拝が起きる。礼拝が生きれば働きが溢れ、そうすれば養育が起き、まことの共同体がなされる。このすべての最終目的は宣教である。」

 教会論と牧会哲学をしっかりさせることが今年の大きな目標である。教会開拓一年目は礼拝(伝道)に力を入れる。二年目は共同体の形成(基本の教え、教会への定着)、三年目は弟子訓練を通した宣教に焦点を当てていきたい。変わるかもしれないが、このような三ヵ年計画でいきたい。