牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

10月16日(火) 「神を愛する喜び」 マイク・ビックル著  サムソン・パブリケーションズ

2012-10-16 15:20:40 | 日記
 マイク・ビックルは1日24時間ノンストップで神に祈りを捧げているインターナショナル・ハウス・オブ・プレイヤー(International House Of Prayer・国際祈りの家」の代表者です。
 彼はこの本でキリストの花嫁である教会に対して、「花婿であるイエス・キリストを愛することを最優先事項としてください」とチャレンジしている。すなわち聖書の第一の戒め「心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。」(マタイの福音書22章37節)を第一とすることである。

 本からの引用。「まず何よりも神との関係を重視することを、神は望んでおられるのだ。その後で、目標の達成に焦点を合わせて懸命に働くようにと言われる。確かに、キリストの大宣教命令に従わなければならないが、『主にあって何者であるか』のほうが、『主にあって何をするか』よりもはるかに重要である。事実、『自分は何者であるか』によって、『自分は何をするべきか』が決まる。神の国は、このようにして建て上げられていくのだ。、、、、、、もちろん主は、大きな成果を望んでおられる。しかし、それは第二義的な事である。あまりにも多くのクリスチャンが、大きな成果を挙げることを第一の事としているが、主は、私たちがまず神に愛され、神を愛する者となることを望んでおられるのだ。その後で、家族や友人、さらには全世界に出て行って、あらゆる国々の人々を弟子とすることを願っておられる。」

 キリストの大宣教命令は、マルコの福音書16章15節に書かれている。  それから、イエスは彼らにこう言われた。「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」

 続いて本からの引用。「大宣教命令は、神の御子キリストのパートナーと定められた花嫁に向かって、父なる神が心の内を明かし、語りかけておられることばである。神を愛するパートナーの働きは、神との聖なるロマンスを通してエネルギーを蓄えた人々の心から自然にあふれ出てくる。この大宣教命令は、教会に対して、神を愛するパートナーとして主とともに働くようにという招きのことばである。、、、、、、このように見ると、大宣教命令は、犠牲を払って主のために働くというパラダイムから、愛に病むキリストの花嫁の献身的行為というパラダイムへと移行することになる。」

 パラダイム転換が必要である。イエス・キリストを伝える伝道の働き、説教の働き、教会員を牧する牧会の働きは非常に大切だが、教会のクリスチャンのそして牧師の第一の働きではない。第一にするべきことは、全力を尽くして私の神である主を愛すること、すなわち祈りと賛美、礼拝を通してイエス・キリストとコミュニケーションを持つことである。また聖書の言葉を人々に伝えるために蓄えるのではなく、ただ自分の霊と心を養うために自分の内に蓄えることである。外側に成長するよりも内側に成長することの方が大切であることを教えられる。