第Ⅱ編のタイトルは、「チェーンストアの経営戦略」である。この本は、やはり『21世紀のチェーンストア』で書いていることと似通っている。同著者によるものなので、ある意味当然であろう。著者は、チェーンストアが目指すべきことを結論としてこのように記している。
本からの引用。「結論として、チェーンストアの「目的」は、簡単に言えば、”豊かさの実現”だ。つまり、 ①国民大衆(8割以上の人々)にとって ②日常の”暮らし”(1年間のうち300日間)の ③シーンごとに使い分けられる商品で、客のライフスタイルの種類数が増えることと ④買い物そのものが楽しくできることで ⑤もっと生活が楽しくなること。 ビジネス「活動の本質」は、①我々の店がそこにあることで ②その地域の住民の、 ③日常の”暮らし”が ④向上するようになることである。」
これが著者が読者にどうしても伝えたいことであるのだと思う。