花はなのつづり箱

季節に咲く花や日々の暮らしなど、綴っていきたいと思います。

ヤシャブシ(夜叉五倍子)

2022-01-29 15:30:41 | 花の名前
ヤシャブシ(夜叉五倍子)
学名:Alnus firma    英名:Japanese  green alder
科名/属名:カバノキ科 ハンノキ属 落葉広葉/小高木 
別名:ミネバリ ガケバリ ツチシバリ
分布:本州の東北南部 以西の太平洋側 四国 九州の低山帯
花ことば:穏やか 忍耐(榛の木に由来する)
樹高:1~1・5m 花の色 黄色 緑色

 鹿田山フットパスで見た木の実(2022.1.17)
  足元に落ちていた実の付いた枝を拾いました。
  葉も花も見た事が無くここにこの木があるのも知らなくて
  落ちている実を見つけ見上げたらこんな木に実が付いていました。
  ので調べて見ました。
多分ヤシャブシ(夜叉五倍子)だと思い書き留めて置く事にしました。

                 ↑ 鹿田山フットパスで見つけた実
ヤシャブシは日本が原産の高木の植物で塩害を始めとするさまざまな
環境変化に強く庭木や街路樹として植えられる事が多いです。
又やせた土地でも栽培しやすい為緑化を目的とした植樹にも活用されています。

                                        ↑  鹿田山 フットパスで見つけた実

名前の由来
ヤシャブシは3月頃に開花した花が枯れて行くと10月頃に果穂になります。
この果穂がインドの神様「夜叉」に似ている事から名付けられました。
また黒色の顔料になる植物「フシ」の代わりとして使われた事も名前の由来です。
        
                     ↑ 写真集からお借りした花の写真
ヤシャブシは3月頃に葉が成長するより先に黄緑色の花を咲かせます。
開花後は雄花は下方向へ垂下り雌花は直立するのが特徴的です。
葉は卵形で縁にギザギザの鋸状をしており13~20枚対になっています。
            
           
                    ↑ 写真集からお借りした葉と実の写真
ヤシャブシは根粒菌(こんりゅうきん)と言う菌を根に共生させます。
この菌の影響を受けて空気中の窒素を取り込む事が可能です。
窒素は植物に欠かせない成分と言われている事からヤシャブシは
肥料の役割も担う肥料木とも呼ばれています。
        
                        ↑ 写真集からお借りした実の写真

ヤシャブシの代表品種・種類
〇オオバヤシャブシ
 オオバヤシャブシは高さが15mほどあり本州の太平洋側の
 海岸近くに多く自生しています。
 葉の大きさが12cm程でヤシャブシよりも大きい事から
 名付けられました。
 ヤシャブシととても良く似ていますが雌花が枝先に
 付いているとう違いがあります。
〇ヒメヤシャブ
 ヒメヤシャブは樹高が7m葉の大きさが10cmほど
 ヤシャブシの中では小柄で葉が20対以上あるのが特徴的です。
 江戸時代末期に滋賀県で発見され現在は風よけ等を
 目的に日本全国に分布しています。
〇ミヤマヤシャブシ
 ミヤマヤシャブシは樹高が葉の大きさ葉の形状などヤシャブシと
 大きな違いはありませんが葉の裏側に細かい産毛が生えています。
 日本全国に分布しており特に山地で見かけられる事が多い
 ヤシャブシです。

※ヤシャブシ染
 古来より染められた染料でしたが特に江戸時代頃に五倍子
 に代わる黒染めの材料として使われる様になりました。
 五倍子が紫味がかった黒色になるのに比べてヤシャブは
 緑味がかった黒になります。
 秋前に青い球果を採取し乾燥させるか松笠状になった
 乾燥球果を保存して一年中染色する事が出来ます。
 枝や葉も染色に使用できますがタンニン分は少なく
 黄色や茶色に染まります。

※草木染 ヤシャブシ鉄媒染
 ヤシャブシはタンニンが多い植物なので良く染まります。
 染める布をたんぱく処理せずに染められます。
 ヤシャブシを拾って洗って乾かして置けば何年かは保存可能です。



コメント (2)
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ピラカンサ

2022-01-27 15:05:32 | 花の名前
ピラカンサ(ピラカンサス)
学名:Pyacantha 
科名/属名:バラ科 トキワサンザシ属
和名:トキワサンザシ (常盤山査子)タチバナモドキ
原産地:ヨーロッパ 中国
草丈:3~4m  開花期:5月中旬~6月中旬 花色:白
花ことば: 美しさはあなたの魅力 愛嬌


日本では生垣などに良く利用されていてピラカンサやピラカンサス
とも呼ばれています。
ピラカンサはいくつかの植物の種類の総称です。
最も多く栽培されている種類がトキワサンザシ (学名:Pyacantha  cocoinea)
黄色い実を付ける種類がタチバナモドキ(学名:Pyacantha  anguatifolia)
トキワサンザシよりやや小ぶりの実をたっぷり付ける種類が
                   (学名:Pyacantha crenulata)
いずれのピラカンサも常緑で耐暑性 耐寒性が共に高く成育旺盛で
刈り込みにも負けない為生け垣などにも人気の植物です。

ピラカンサの開花期は5~6月頃小さな梅の様な可愛らしい5枚の花びら
を無数に付けます。
小さな白い花一つ一つから赤(黄)の実を付ける時期は10月の秋口です。

美しい無数の実さらに結実期が長いというのが魅力です。
10月頃から実を付け始め寒い冬を超えて3月頃まで見る事が出来ます。


ピラカンサの枝には棘があります。
枝には鋭い棘がある為防犯対策として生垣に用いる事も多い植物です。
枝が伸びる速度も比較的早いのでまめな手入れが必要です。

ピラカンサは葉や実に毒性があります。
青酸系「アミグダリン(青酸配糖体)」を持ち多量に摂取した場合
には嘔吐や胃腸障害などの症状が現れる事があります。
ピラカンサの毒性は寒い冬を超えるにあたり弱くなります。
冬の訪れと共に鳥たちが赤い実をついばみ訪れる事もあるかも知れません。

                        BOTANICAより引用


            12月6日に下書き保存をしていて
               すっかり忘れていました。
     時期は過ぎてしまいましたが 取り合えず残したいと思います💦
            
               コメント欄閉じさせて頂きます_(._.)_
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ヤブコウジ(藪柑子/十両)

2022-01-24 14:56:04 | 花の名前
ヤブコウジ(藪柑子/十両)
学名:Ardisia japonica
科名/属名:サクラソウ科(ヤブコウジ科)ヤブコウジ属
原産地:日本 朝鮮半島 中国 台湾
別名:ジュウリョウ(十両)ヤブコウジ シキンギュウ  
   ヤマタチバナ
花期:7~8月  花色:白 ピンク  実:10~12月頃
※和名「ヤブコウジ(藪柑子)」は藪に生える柑子(ミカン類)の意味で
    生育場所と果実の形に因むようです。
花ことば:明日への希望  
名前の由来:ヤブコウジは果実の葉の部分が柑子(コウジ)に
     よく似ており山地の藪の中に生える事から名付けられた。 

ヤブコウジはサクラソウ科・ヤブコウジ属に分類される常緑性の低木です。
日本から中国・台湾・朝鮮半島の東アジアに分布しています。
樹高は10~30cmと低く地面を這うように地下茎が増えどんどん広がります。

茎には楕円形で縁がギザギザのある葉を生やし
夏になるとピンクや白の花を咲かせます。
花は約5~8mm程で小さく下を向いているのが特徴です。

花が結実すると真っ赤な実を付けこの実が万両や千両と似ている事から
「十両」と言う別名でも広く知られてお正月の縁起物として寄せ植え等に
利用されます。

江戸時代には葉に斑の入るヤブコウジがが人気になり多くの種類が作られました。
その後明治20年頃に再び流行して明治27年頃には全国的なブームとなったと言う事です。

生薬名
ヤブコウジの根茎や全草を乾燥させた物は「紫金牛(シキンギュウ)」と言う
生薬名で漢方に利用されます。
ぎょう虫や回虫の駆除作用や解毒作用が期待されます。
又慢性気管支炎に伴う咳や痰の症状の改善や喉の腫瘍にも有効だとされています。
副作用などのリスクが少ないと言われていますが過剰に摂取すると下痢や
頭痛・胃の機能障害を起こしてしまう可能性があります。
お医者さんに相談してから使うようにしましょう。


                    HORTL  GreenSnapより引用
コメント (4)
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オリズルラン(折鶴蘭)

2022-01-21 13:38:42 | 花の名前
オリズルラン(折鶴蘭)
学名:Chlophytum comosum 
科名/属名:キジカクシ科 オリズルラン属(クロロフィツム属)
原産地:南アフリカ   花色:白  草丈:10∼40cm
和名:オリズルラン(折鶴蘭)
花ことば:子孫繁栄 集う幸福 守り抜く愛

                         
オリズルラン(折鶴蘭)はアフリカ南部に分布する
キジカクシ科 オリズルラン属の常緑多年草です。
分布域は熱帯アフリカ~南アフリカにあり山岳地帯を始め森林や
渓谷、平地部など様々な環境において自生が見られます。
原種のオリズルランは緑葉ですが流通しているオリズルランの
大部分は斑入りの園芸品種です。
美しい葉を持ち栽培が容易な事から世界で最も多く栽培されている
観葉植物の一つとなっています。

日本には明治初期に渡来し以来不動の人気を誇ります。
植木鉢で育てられることが多いのですが暖地では
庭植えにする事も可能です。
ランと名前が付いていますがラン科の植物ではありません。
オリズルランはスラッと伸びる葉と白い斑が美しいリーフプランツです。
葉は短い茎の根元に根出葉の様に付き放射状に広がります。
葉の幅は品種によって異なりますが最も一般的に流通している
品種で長さ30cm前後幅Ⅰ∼2cm程度です。
耐寒性はあまりありませんが葉の堅いタイプであれば
関東以西での冬越しが可能です。
株がある程度成長すると春から夏にかけて花茎を伸ばし
小さな白い花を咲かせます。
              
直径1cm程度で6枚の花弁を持ち葯の黄色い6個の雄蕊があります。
良く見ると愛らしい花ですが目立つものではありません。
花径はランナーとなり先端に子株を作ります。
オリズルランの名前はこのランナーの先に付いた子株が折鶴を
ぶら下げている様に見える事に由来します。
寒さに気を付ければ繁殖力旺盛でしきりにランナーを伸ばし子株を作ります。
地中に太い根を持つため乾燥にも強く育てやすい植物です。




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ハナキリン(花麒麟)

2022-01-19 14:05:45 | 花の名前
ハナキリン(花麒麟)
学名:Euphorbia milii var・splendens
科名/属名:トウダイグサ科 ユーフォルビア属
原産地:マダガスカル アフリカ 中東

ハナキリンはマダガスカル原産の常緑低木(多肉植物)で茎は直立したり
横にはったり変化が大きいという。

茎には鋭い針状の棘があり茎頂に新しい葉を付けると下の方の古い葉が落葉する。
茎頂の葉腋から長い花柄を伸ばし先の方に直径約1㎝ほどの杯状の花を4個付ける。
花弁に見えるのは葉が変化した苞で2個あり先が僅かに尖る。

苞葉の中心に雌蕊それを取り巻く5個の雄蕊がある。
雄蕊が出る頃に雄蕊が隠れる位の蜜が蜜線から出てくる。
花(苞)色は 桃色 橙色 黄色 白色は葉倒卵形~倒卵形楕円形で
先がわずかに尖る。


※剪定は5~9月頃に行うと良いでしょう。
 切れ味の良いハサミやナイフを使って剪定します。
 生長点を切り取る様に剪定(芯止め)すると
 脇芽が出やすくなります。

※ハナキリンは春から秋が開花時期です。
 室内で育てていれば冬でも開花します。
 ハナキリンの状態が良く枝数が多くなれば開花期は常に
 状態が良く枝数が多くなれば開花期は常に花が咲いている
 状態になる事がありとても見応えが有ります。
コメント (2)
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