花はなのつづり箱

季節に咲く花や日々の暮らしなど、綴っていきたいと思います。

シマトネリコ

2021-12-28 15:10:56 | 花の名前
シマトネリコ
学名:Fraxinus griffithii
科名/属名:モクセイ科 トネリコ属
原産地:日本(沖縄)中国 台湾 インド フィリピン
和名:シマトリネコ 他:タイワンシオジ
草丈・樹高:10~15m  花色:白  開花期:6~7月

シマトネリコは常緑でシンボルツリーとして人気の植物です。
葉は小さな葉が密に生えるので見栄えがする事、

洋風和風の庭にも合うので人気の庭木です。

シマトネリコの名前の語源
シマトネリコのトネリコは「戸に塗る木」が語源です。
昔はトネリコの樹皮に付くイボタロウムシの分泌する蝋物質を敷居などの溝に
塗って戸のスベリを良くした事から名付けられました。
シマトネリコは沖縄などの島に自生するトネリコと言う事です。
初夏に咲く花はやや地味ですが小さく艶のある美しい葉と風になびく
樹姿が魅力的です。新芽は淡い緑色で後に濃緑に変わります。
5月下旬から7月にかけて枝先に小さな白い花が房の様に咲きやがて結実して
白色のハク(翼)を持った種が見られます。
種は樹上に長く付いているので遠目には花が咲き続けている様に見えます。

トネリコ  
トネリコ(梣)トネリコ(秦皮)ササトネリコ タモ
日本原産の植物です。 半落葉高木で雌雄異株の植物です。
5~6月頃に見頃を迎え白色の小さな花を沢山咲かせます。
花言葉 威厳 偉大 服従 高潔
その昔トネリコの樹皮を煮詰めて墨に混ぜ写経に使用した事から威厳と言う
花言葉が付けられました。又偉大や服従そして高潔等と言う花言葉は
トネリコを昔から北欧では神聖な木であり魔力や海を従わせる偉大な力が
あると信じられていた事に由来します。

トネリコの由来
トネリコと言う名前の由来は諸説あり一説にはトネリコの樹皮に付く
イボタロウムシが分泌する「イボタロウ(いぼた蝋)」と言う物質を
動きが鈍った敷居に塗る事でスベリが良くなる事から「戸に塗る木」が
転じてトネリコと呼がれる様になりました。
トネリコの学名は「Fraxinus japonnica]でありFraxinusとはローマ時代の
トリネコの名前で「一段と高い」という意味があります。
英名ではJapanese Ashと呼ばれ元々はアイルランド語のAekが語源であり
最初の人間と言う意味です。
北欧神話によると人類の最初の人間はトネリコの流木から作られたと
伝えられています。

トネリコは日本に自生する半落葉高木で開花時期は5~6月頃で花弁の無い
白い花を多く咲かせます。雄雌異株の植物で公園や街路樹などに多く植えられます。木の高さは15m程で花が咲いた後に細い3~4cm程度の果実が実ります。
羽状復葉の葉が特徴で全体の葉の長さは約25~30cmです。

トネリコの種類
トネリコの品種は世界で70品種類ありそのほとんどが北半球に生息します。

※シマトネリコはトネリコ属の中でも珍しい常緑樹です。
 木の高さは約10mです。
 開花期は5~7月で枝先に房の様な白い花を咲かせます。
 日本を始め中国やフィリピン等が原産で耐暑性に強い植物です。
※トネリコは木材として弾力性に優れていて強靭な粘りがある事が特徴です。
 主に野球のバットやテニスラケット、ステッキ等に使用される事が多いです。
※その他
 トネリコは漢方として下痢や目の充血などに効果があり生薬名は
 「秦皮(しんぴ)」です。
 また鎮痛や消炎 尿酸排泄など薬理作用もある事で知られています。

 2021.8.29 散歩で見た花木  
                                                            Green Snapから引用
 
 
    


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アカンサス

2021-12-24 15:08:09 | 花の名前

アカンサス
学名:Acanthus 
科名/属名:キツネノゴマ科 ハアザミ属
原産地:地中海沿岸  別名:ハアザミ(葉薊) 
高さ:90~120㎝  開花期:6~9月  花言葉:芸術 技巧


地中海沿岸に約20種類が分布する毎年花を咲かせる多年草です。
ギリシャの国花になっています。
古代ギリシャ・ローマ時代コンクリート式の建築にアカンサスの葉が
彫刻のモチーフとして用いられました。
良く栽培されているのはスペインからギリシャにかけて分布する
モリス(Acanthus ・mollis)で日本には明治末に入ってきました。
葉がアザミに似ているので「ハアザミ(葉薊)」の和名があります。
他にも数種が栽培されていますが園芸ではアカンサスと言うとモリスを指します。

葉は濃緑色で深く切れ込んで羽状になり長さ60cm位になります。
葉は先端が尖っていますがアザミの様に棘はありません。

主な開花期は6~9月で花穂は長さ60cm位ありそこに沢山の花を咲かせます。
花の写真は写真集からお借りしたものです。
花は上部に赤紫色でひさしの様な萼下部に棘の生えて顎の様な苞があり
その間から白~淡いピンクの花びらが舌の様に出ています。
他にはあまりないちょっと変わった花姿です。

雄大な花穂と濃緑色の葉との取り合わせは落ち着いた雰囲気を持ち単独での
存在感が素晴らしい植物です。重厚な洋風建築に非常に合います。
名前の由来
アカンサスはギリシャ語の「トゲ」に由来し苞に棘が生えて居る所に因みます。

                   植物の育て方図鑑 ヤサシイエンゲイより


      12月21日に妹と行ったお寺の庭に植えられていた植物で
      この時期に青々と葉が輝いていてとても印象に残りました
      写真は西日が当たってしまい緑色がいまいちでしたが
      花の咲く時期にまた行って見たいと思い書き留めました。


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ルリタテハの幼虫Ⅱ

2021-12-22 15:12:56 | 日記
ルリタテハの幼虫
 12月7日の続きの幼虫の様子ですが。。

12月9日
12月10日
12月11日
12月12日
14~16日まで見る事が出来ず観察もこれで終わりと思っていたのですが
17日に抜け殻の様なものを見て?と思った午後に又見に行ってみたら
                  ☝いました!地面に近い所に😃
 ☝18日も19日もずっと地面に近い所に☟います

初めに見た時よりも半分位の大きさになってしまった感じがします。
これで蛹になれるのかと心配です。
ホトトギスの葉は枯れ始めていますし。。。
20日地面に落ちて動かなくなっていました ;つД`);
やはり無理でした 蝶になって飛び立つのは。。。土に埋めました😥
        
           
           成虫になるとこんな綺麗な蝶になります。
     ※ルリタテハはチョウ目タテハチョウ科に分類されるチョウの一種
      ルリタテハ属唯一の現存種である。
     学名:Kaniska canace 
              (Kaniskaはクシャーナ朝の君主カニシカ王、
               canaceはギリシャ神話のカナケーに由来する。)


 
     我が家の花も淋しい
  オリズルラン
 ヤブコウジ

 シャコバサボテン
      植えっぱなしのシャコバサボテンで
      今年は花をいくつも咲かせませんでした。

※花を咲かせるには切り戻しをする事
  春に各枝の茎節を2節ほどひねり取ります。
  分枝が促されて同時に背丈を小さくする効果があります。
※芽摘み
 秋になっても茎葉が成長し続ける場合は先端の赤く柔らかい新芽を
 摘み取ると花芽が付きやすくなります。

とありました。
今までずっと構わずにおいたので💦 春になったら手入れをしましょう。








コメント (2)
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アオノリュウゼツラン(青の竜舌蘭)

2021-12-18 15:38:35 | 花の名前
アオノリュウゼツラン(青の竜舌蘭)
学名:agare americana 
科名/属名:リュウゼツラン科 リュウゼツラン属
原産地:メキシコ アメリカ南西部    花言葉:繊細
和名:青の竜舌蘭    別名:センチュリー プランツ アカベ
樹高:Ⅰ~3m  花色:薄い黄色  常緑性多年草本
アオノリュウゼツランは数十年かけて成長した後一度だけ花を咲かせると
枯れてしまうミステりアスな大型植物です。
原産地では10~20年で花が咲くそうですが日本では30~50年かかって
やっと咲くそうです。

※リュウゼツラン科 リュウゼツラン属の熱帯植物で主な原産地はメキシコ
 名前にランと付いていますがラン科ではなくアロエ(エルボラン科)でも
 サボテン(サボテン科)でもありません。
(花の構造による以前の分類体系ではユリ科とされその後はリュウゼツラン科
 そして最新のDNA解析によるAPG体系Ⅲと呼ばれる植物分類体系では
 キジカクシ科リュウゼツラン亜科リュウゼツラン属に分類されます。)

リュウゼツランの漢字は「竜舌蘭」 
葉の形状が竜の舌の様の見える事から蘭とありますがラン科では無く
葉が平べったく長いのでランと付けたと言う事です。
アオノリュウゼツランの葉は幅が15∼20cm長さⅠ∼2mに育ちます。
肉厚で緑色に棘が生えており先端の棘はより鋭いです。
葉はロゼット状に広がり20∼30枚あります。
※斑が入っていないアオノリュウゼツランは本来リュウゼツランの基本形です。

ラン科でないのに蘭の名前が付いているオリズルランとかクンシランなど
と同じです。
オリズルランもリュウゼツラン科ですのでアオノリュウゼツランとは仲間と言う事になります。
サンセベリア(トラノオ)もキジカクシ科(リュウゼツラン科)に分類されている植物です。

多くの品種があるリュウゼツランの中でテキラリュウゼツランと言うのがあり
この葉を原料にして作る蒸留酒がテキーラです。
メキシコのイメージからテキーラはサボテンが原料かと思っていましたが
実はリュウゼツランだったと言う事です。 
                    ↓2021.2.4に撮ったものです。


                2021.11.28 散歩で見かけた花



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オタフクナンテン(お多福南天)

2021-12-17 14:18:54 | 花の名前
オタフクナンテン(お多福南天)
学名:Nandina domestica 'otafukunanten'
科名/属名:メギ科 ナンテン属
原産地:中国  低木観葉植物  背丈:20~50cm
別名:オカメナンテン ゴシキナンテン 


オタフクナンテン(お多福南天)は中国原産ですが江戸時代に
日本で品種改良された常緑樹です。
オタフクナンテンは常緑でありながら紅葉も美しい花です。
樹高も低く花壇や寄せ植えにも出来て育て易さも魅力です。
難が転じると言う縁起の良さで幸せな花ことばも沢山あります。
「私の愛は増すばかり」「福を成す」「よい家庭」「既知に富む」
先ず南天の由来ですが「難を転じる」から「南天」が使われています。

また南天の矮性種であるオタフクナンテンにお多福が付いているのは
葉が丸くて可愛らしい所から「お多福」で福を呼ぶ縁起のいい名前となっています。
ちなみに「オカメナンテン」と呼ばれている事もありますが
オカメとオタフクは同じ下ぶくれの福々しい女性の顔をさします。

お多福南天は日本の気候にも合っているので野外で一年中育てる事ができる
丈夫で手間のかからない植物です。
また南天と違い花が咲かずに種が採れないので実生で増やす事は出来ません。
オタフクナンテンは花や実ではなく葉っぱを楽しむ植物と言えるでしょう。

   12月12日散歩で見かけたオタフクナンテン(お多福南天)の紅葉

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