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おすすめ小説第10弾

2010-08-02 20:58:59 | おすすめ小説
最近読んだ小説の一言レビューも第10弾となりました。
今回ご紹介する本たちは、ホラー、ファンタジー、冒険小説と多岐にわたり、
傑作が多くおすすめです。
 →「旅友小説」バックナンバーはこちら


■インシテミル

つっこみどころはたくさんあるが、冒頭で「警告」が発せられるので、そのつもりで読めば面白い。文章も軽くサクサク読めるので暇つぶしには最適。あまり深く考えずに進むのがベストかも
---あらすじ---
「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった─。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。


■悪意

「こんなに早く解決するはずはない」と疑いながら読んだが、こういうオチがくるとは思わなかった。すっかり告白文のトリックに嵌められた
---あらすじ---
人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。犯行現場に赴いた刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは。人はなぜ、人を殺すのか。超一流のフー&ホワイダニットによってミステリの本質を深く掘り下げた東野文学の最高峰。


■夜は短し歩けよ乙女

最高に楽しませてもらった。本を読んでいるというより映像を見ているように、物語の中の情景が目の前に映し出されていった。登場人物も皆魅力的で、自分もこんな人たちとめぐり合って、こんな不思議な体験をしてみたいと思った
---あらすじ---
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。


■李歐

内容は重く血生臭いところもあるが、幻想的な桜を傍らに、幻想的な雰囲気に包まれながら読んだ。高村さんらしい壮大で長い作品
---あらすじ---
惚れたって言えよ―。美貌の殺し屋は言った。その名は李欧。平凡なアルバイト学生だった吉田一彰は、その日、運命に出会った。ともに二十二歳。しかし、二人が見た大陸の夢は遠く厳しく、十五年の月日が二つの魂をひきさいた。『わが手に拳銃を』を下敷にしてあらたに書き下ろす美しく壮大な青春の物語。


■アルケミスト

自分の夢を信じて海を越え、砂漠を渡り、いろいろな経験をしてたどり着く先は・・・。なんとも哲学的・幻想的・冒険的で子供から大人まで楽しめる作品。元気をもらった
---あらすじ---
羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった夢と勇気の物語。


■雷の季節の終わりに

夏の夜にお勧めの本。ホラーというより、日本の昔話に出てくるような不思議な世界という感じ。読みやすい文体ですぐに引き込まれる
---あらすじ---
雷の季節に起こることは、誰にもわかりはしない─。地図にも載っていない隠れ里「穏」で暮らす少年・賢也には、ある秘密があった─。異界の渡り鳥、外界との境界を守る闇番、不死身の怪物・トバムネキなどが跋扈する壮大で叙情的な世界観と、静謐で透明感のある筆致で、読者を“ここではないどこか”へ連れ去る鬼才・恒川光太郎、入魂の長編ホラーファンタジー。文庫化にあたり新たに1章を加筆した完全版。


■つくもがみ貸します

なんともほのぼのとしたお話で、清次とお紅とつくもがみたちとのやりとりが面白い。お紅の気持ちの切り替わりが突然すぎた気もしたが、最後はあのオチでよかった
---あらすじ---
お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟2人が切り盛りする小さな店「出雲屋」。鍋、釜、布団と何でも貸し出す店ですが、よそにはない奇妙な品も混じっているよう。それらは、生まれて百年を経て、つくもがみという妖怪に化した古道具。気位高く、いたずら好きでおせっかい、退屈をもてあました噂超大好きの妖たちが、貸し出された先々で拾ってくる騒動ときたら…!ほろりと切なく、ふんわり暖かい、極上畠中ワールド、ここにあり。


■狼は瞑らない

ひさびさに興奮した本。人間の都合を寄せ付けない大自然の中で繰り広げられる山男達の死闘。山好きでなくても楽しめる
---あらすじ---
佐伯鷹志は、かつて警視庁警備部警備課に在籍し、SPとして、政治家の警護をしていたエリート警察官だった。いまは一線を退き、北アルプスと立山連峰に挟まれた広大な山岳地帯で遭難者を救助する、山岳警備隊の隊員である。その佐伯を狙う謎の暗殺者集団。彼らは、警察と政界の闇を知りすぎた佐伯を消すために送り込まれた“掃除屋”だった。


■鴨川ホルモー

「ホルモー」ってなんだろう?という好奇心だけで読んでみた。電車の中、会社の休み時間など人のいるところで読むと、笑いをこらえきれず「ぴゅろお」と自滅する
---あらすじ---
このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり。






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