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日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

鴻上尚史氏 3/4  

2021-01-23 01:40:43 | 文化

 

>ついつい、有名大学を出ているから優秀な奴だと思っていたらそうでもない、本当に優秀かどうかと偏差値は関係ないんだとか、偏差値は高いかもしれないけどコミュニケーション能力が低すぎる、本当に人は学歴じゃないんだなあ、なんて言い方です。> さらに、終身雇用制が崩壊し、年功序列を守っていた大企業が続々と倒産・吸収合併を迎えている今の時代、高学歴だから仕事ができなくても評価軸は揺るがず、定年までぬくぬくと安泰だ、なんて職場はどこにも、ないと思います。

 

そうですね。序列社会の序列基準一点張りでは現実の世渡りは不可能になりましたね。しかし、その根本原因を指摘して改善を求める声は聴かれませんね。     

 

>そういう意味で「人は学歴じゃない」という言葉が、ビジネスの現場ではリアリティーを持って語られるのです。  

 

無哲学・能天気の存在感がビジネスの現場にはありますね。   

 

> ジャスミンさん。ジャスミンさんが息子さんに一番、望むことはなんですか? > 幸せになって欲しいことですか? 

 

息子さんには、自己の幸福を追求する権利がありますね。

 

>近所で胸を張れる高学歴ですか? >世間に自慢できる大企業に就職することですか? 

 

ジャスミンさんの序列社会に対する鬱憤を晴らす為ですか。

 

>「生涯賃金と高学歴には相関関係があっても、幸せと高学歴はイコールじゃない」なんて手垢のついたことを言おうと思いましたが、そもそも、ジャスミンさんは息子さんの幸せを問題にしてないですよね。>相談の内容は、「息子が無名の大学に入って悲しんでいるのがつらい」ではなく、「息子が無名の大学に入って恥ずかしい」ですものね。 

 

それは、‘上と見るか・下と見るか’ の世俗的なジャスミンさんの判断ですね。学問の内容と関係ないところが残念なところですね。      

 

> ジャスミンさん。僕の言葉がきついと感じますか。> 僕がこんな言い方になるのは、息子さんに深く同情しているからです。

 

息子さんの災難は、とりもなおさず序列社会に生まれて来た人間の災難ですね。災難の機序に変更を加える政治的な解決が必要ですね。’天は自ら助くる者を助く’ でしょうね。God [Heaven] helps those who help themselves.    

 

> 僕の勝手な推測ですが、息子さんは「子供の幸せのため」ではなく、「近所の見栄や評判のため」に勉強を強制するジャスミンさんへの反発として、中学・高校時代、勉強を拒否したんじゃないかと感じるのです。 

 

そうでしょうね。息子さんの勉強拒否は架空の権威に対する反骨精神の表われでしょうかね。  

 

>「中学受験は子供と親の両方の努力が必要で、私も息子も本当に頑張ったと思います」と、ジャスミンさんは書かれています。 > 子供には子供の努力、母親には母親の努力があることを僕は否定しません。 >ですが、一番しんどく苦しいのは、受験をする当事者である子供だと僕は思っています。 

 

親も子も、この国の架空の権威に踊らされる現実を拒否する必要があります。中学受験の苦しみはわが国の学問の発展とは何の関係もありません。      

 

> そんなことはない、母親も大変なんだとジャスミンさんが仰るかもしれないからこそ、今から有名大学を受験したらどうですかと真剣に提案しているのです。 

 

それは良いことですね。生涯教育になりますね。各人に哲学は必要です。Everyone needs a philosophy. 我々日本人+は、無哲学・能天気ではいられません。

 宮本政於の著書〈お役所の掟〉には、官僚絶対主義のことが出ている。以下は、著者(宮)と厚生省幹部(幹)との会話である。

宮「憲法に三権分立がうたわれているのは、権力が集中すると幣害がおきるから、との認識に基づいているのでしょう。今の日本のように、官僚組織にこれだけ権力が集中すると幣害もでてきますよね」、幹「ただ、日本はこれまで現状の組織でうまく機能してきたのだ。それによく考えてみろ。いまの政治家たちに法律を作ることをまかせられると思うのか。そんなことをしたら日本がつぶれる」、「日本の立法組織にそれほど造詣(ぞうけい)が深くないのですが、私も認めざるをえません」、「そうだろう。『やくざ』とたいしてかわらないのもいるぞ」、「私もテレビ中継を見て、これが日本を代表する国会議員か、と驚いたことがなん度かあります。とくに、アメリカとか英国とは違い、知性という部分から評価しようとすると、程遠い人たちが多いですね。でも中には優秀な人がいるんですがね」、「政治は数だから。いくら優秀なのがひとりふたりいてもしようがない。ある程度の政治家たちしかいないとなれば、役人が日本をしょって立つ以外ないのだ」(引用終り)

著者は、日本人の知的低水準の問題を指摘している。官僚もそれを確認している。官僚にすがらなくてはならない事情もよく説明されている。無哲学・能天気では、英米流の政治は成り立たない。有識者・知識人は、英語に基づく考え方をも理解しなければならない。これが日本病の原因療法である。役人が日本をしょって立つのは対症療法でしかない。 

 

 

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