平山、４点目

少し古い話ですけど、ヘラクレスの平山選手が今シーズンの４点目を取ったそうです。地元紙もまあまあの評価をしていたのだとか。
４点、というと大したことがないように聞こえますけど、よくよく考えてみると、柳沢、高原といった代表の両輪はまだ１点も取っておらず、しかもどちらもほとんど試合に出ていないという状況です。高原選手はまだ状況を変えようと移籍を模索しているそうですが（個人的には半年間のレンタルにすべきだと思う）、柳沢選手はそうした話もなく、一体どうするつもりなんだろうという気がします。
期待された大久保選手もリーグではまだノーゴール。得意の退場技は披露したようですけれど。

そう考えると、平山は日本のＦＷの中では図抜けて実績を残していることになります。まだ１年目であることもを考えると、すごいことと言えるのではないでしょうか。順調に育てば、ヘラクレスが降格してもどこか中堅チームが獲得してくれるかもしれません（個人的にはヘーレンフェーンを希望。ニステルはもちろん、ルーリンクみたいな印象的なＦＷになってほしい[笑]）。

もちろん、リーグのレヴェルが違うというエクスキューズが聞こえてきそうですが、少し前までオランダよりもっとレヴェルの低いベルギーにいた鈴木選手は結局１点も取ることなく帰ってきました。途中出場が多いこと、チームが弱いことを考えるとこの４ゴールという数字は尚更バカにできないかもしれません。

まあもっとも、ジーコ監督がどう評価しているかは分かりません。デビュー戦で２ゴールをあげた時には「列の後ろの方」とだけ言っていましたし。とすると、負傷者が続出しない限りは平山にはチャンスも与えられず、2010年を目指せということになるのかもしれません。
もちろん、ジーコがそうしたからといって、単純にそれを責めようというつもりはありません。監督は自己の好きなように選手を選ぶべきだからです。代わりにそれで結果が出なければ解任されるわけですから。監督が選手を選べないとなると白君とか青黒（インテル）のように混迷してしまうわけですね。
フランスＷ杯の時、三浦泰年氏がカズが外されたことについて「監督が自分の好きな要にするのはおかしい」みたいなことを仰っていましたが、もし今も同じことを考えておられるのならば、神戸の降格に彼もかなり貢献したということになるでしょうね。

そのカズもまた「一度くらい呼んでくれないかな」と言っていたそうです。ただ、現時点では同情論を超えて、代表にというだけのものでないのも確か。こちらは平山よりもっと後ろということになるのでしょう。

まあ、ＦＷは点取ってこそ、という部分がありますから、平山選手とカズ選手（こちらは移籍先も含めて）には今後も活躍してほしいところです。