根来泰周コミッショナー(73)が、阪神電鉄の筆頭株主になった村上ファンドの動きに不快感を示した。6日、東京・内幸町のコミッショナー事務局で取材に応じ、日本シリーズ直前という時期に阪神球団の上場提案を公表した点に大きな疑問を呈した。また球団株の上場問題についても「12球団のオーナーも消極的だと推測する」という見方を示し、上場禁止の野球協約改正の可能性も口にした。前日5日には巨人渡辺恒雄球団会長(79)も上場案に強く反発しており、11月4日のオーナー会議で議論される見込みだが、球界として上場に「NO」と回答する可能性が高くなった。[日刊スポーツ]
う~む、情報源としてスポーツ紙を取り上げましたが、既に一般紙などでもこの話は出てきていますし、朝日新聞なんかは社説にまで出しています。最初は「夕刊フジめ、面白いこと考えるじゃないか」とか思っていましたが、どうやら上場の話は本当のようですね。
まあ、確かに時期が変といえば変です。少なくとも、阪神ファンならチームにとって重要な時にこういうことはしないはず。
もっとも村上側に立って考えると、また別の見方もできる。つまり、日本シリーズに負けてしまうと株価が下がるでしょうから、高値安定が続いているうちに収支を取れるようにしておきたい、という目論みがあるんじゃないかとは思います。
収支はチーム愛に勝るということでしょう。
とすると、あまり望ましくない話のように見えますが、村上ファンドの思惑云々とは関係なく、球団の株式上場についても考える必要があるでしょう。
まず、上場によってファンのためになるという部分は確かにあるでしょう。
阪神タイガースの価値が上がる、資金が増える、それでチームを強化できるかもしれないと。これはもっともです。
しかし、そもそも球団経営に携わっている人達って経営のプロでも何でもない人達です。もちろん、阪神本社から来ている人達ですから無能というわけではないでしょうが、経営や野球に精通しているわけではない。
そういう人達が大金を動かせるようになるとどうなるか。多分舞い上がっちゃってガンガンに使うと思うんですよね。元々阪神はケチな部類に入るので、それを一新させようと年俸とかも気前良く上げるでしょうし、もちろん補強も派手にするでしょう。ついでにちょっとばかし自分のポケットにしまってしまう(笑)。
ただ、そういういい面ばかりではもちろんない。
欧州サッカーなど見ても分かるように、株式はいつもいつも上がりつづけるものではなく、時に下がることもあるということです。仮に阪神がBクラスに低迷して、株価が低迷、補強費パンパンにまでお金を使っていた場合、その補填はどこからなされるのか。なされない場合、あるいは名門阪神タイガースが破産してしまうなんてことにもなりかねない。
経営と野球の双方に精通したプロフェッショナルな人材がいない以上、上場は極めて危険な諸刃の剣になると考えます。もちろん、村上ファンドの人間達も経営面ではともかく、野球という競技面では素人でしょうからここにあてはまらない。経営のプロがいても競技の結果とは全く別物であることは楽天の迷走ぶりが示しています。
したがって、現在の状況では阪神の上場は望ましくないでしょう。
もちろん、将来的ということまで考えると、独立経営のためにも段階的に進めていったほうがいいとは思いますよ。
ただ、早急に進めるのではなく、あくまで一歩一歩着実に。
う~む、情報源としてスポーツ紙を取り上げましたが、既に一般紙などでもこの話は出てきていますし、朝日新聞なんかは社説にまで出しています。最初は「夕刊フジめ、面白いこと考えるじゃないか」とか思っていましたが、どうやら上場の話は本当のようですね。
まあ、確かに時期が変といえば変です。少なくとも、阪神ファンならチームにとって重要な時にこういうことはしないはず。
もっとも村上側に立って考えると、また別の見方もできる。つまり、日本シリーズに負けてしまうと株価が下がるでしょうから、高値安定が続いているうちに収支を取れるようにしておきたい、という目論みがあるんじゃないかとは思います。
収支はチーム愛に勝るということでしょう。
とすると、あまり望ましくない話のように見えますが、村上ファンドの思惑云々とは関係なく、球団の株式上場についても考える必要があるでしょう。
まず、上場によってファンのためになるという部分は確かにあるでしょう。
阪神タイガースの価値が上がる、資金が増える、それでチームを強化できるかもしれないと。これはもっともです。
しかし、そもそも球団経営に携わっている人達って経営のプロでも何でもない人達です。もちろん、阪神本社から来ている人達ですから無能というわけではないでしょうが、経営や野球に精通しているわけではない。
そういう人達が大金を動かせるようになるとどうなるか。多分舞い上がっちゃってガンガンに使うと思うんですよね。元々阪神はケチな部類に入るので、それを一新させようと年俸とかも気前良く上げるでしょうし、もちろん補強も派手にするでしょう。ついでにちょっとばかし自分のポケットにしまってしまう(笑)。
ただ、そういういい面ばかりではもちろんない。
欧州サッカーなど見ても分かるように、株式はいつもいつも上がりつづけるものではなく、時に下がることもあるということです。仮に阪神がBクラスに低迷して、株価が低迷、補強費パンパンにまでお金を使っていた場合、その補填はどこからなされるのか。なされない場合、あるいは名門阪神タイガースが破産してしまうなんてことにもなりかねない。
経営と野球の双方に精通したプロフェッショナルな人材がいない以上、上場は極めて危険な諸刃の剣になると考えます。もちろん、村上ファンドの人間達も経営面ではともかく、野球という競技面では素人でしょうからここにあてはまらない。経営のプロがいても競技の結果とは全く別物であることは楽天の迷走ぶりが示しています。
したがって、現在の状況では阪神の上場は望ましくないでしょう。
もちろん、将来的ということまで考えると、独立経営のためにも段階的に進めていったほうがいいとは思いますよ。
ただ、早急に進めるのではなく、あくまで一歩一歩着実に。