人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

7/17 第12回東京六大学OB合唱連盟演奏会(長文)

2022-07-24 05:00:00 | 音楽

7月17日(日)、演奏会の連チャン。第12回東京六大学OB合唱
連盟演奏会(通称「OB六連」。以下同じ)を聴く(於東京芸術
劇場コンサートホール)。

新型コロナ感染の影響もあり、OB六連が開催されるのは4年ぶ
りだ。令和2(2020)年の「第11回」は中止となった。
今回は、11回目にして「第12回」だ。

私もオンステせずに客席で聴くのは久しぶり~。
私のお隣は男声合唱(とくに関学)のオッカケ(「耳利き」)で
有名なM本さん。--ともにY川さんからチケットを購入して
(笑)。今年の「四連」も聴きに行ってこられたとのこと。

各合唱団の「名称」が伝統にあふれていて興味深い。


<プログラム>
1.明治大学グリークラブOB会合唱団駿河台倶楽部
男声合唱とピアノのための「新しい歌」(改訂版)
作詩:谷川俊太郎他 作曲:信長貴富
指揮:筑紫貴博 ピアノ:村田智佳子
2.法政大学アリオンコールOB・OG会男声合唱団オールアリ
オン
男声合唱と小鼓のための「美女打見れば」(『梁塵秘抄』より)
作曲:柴田南雄
指揮:蓮沼喜文 小鼓:福原千鶴
3.早稲田大学グリークラブOB会・稲門グリークラブ
男声合唱とピアノのための組曲「夢の意味」
作詩:林望 作曲:上田真樹
指揮:小林昌司 ピアノ:前田勝則
--休憩--
4.慶應義塾ワグネル・ソサィエティーOB合唱団
(1)Widmung(献呈)
作曲:R.シューマン 編曲:佐渡孝彦
(2)Na(ウムラウト)nie(哀悼歌)
作曲:J.ブラームス 編曲:北村協一・吉川貴洋
指揮:吉川貴洋 オルガン:新山恵理 ピアノ:黒澤美雪

5.東京大学音楽部OB合唱団アカデミカコール
ミサ曲 第2番 ト長調
作曲:C.グノー
指揮:酒井雅弘 オルガン:浅井美紀
6.立教大学グリークラブOB男声合唱団
「美しき乙女たちへ」
~ルコント・ド・リールの詩によるフランス歌曲集~
作曲:G.フォーレ、E.ショーソン、C.ドビュッシー、H.デュパルク
編曲:北村協一他
指揮:小森輝彦 ピアノ:三澤志保
7.東京六大学OB合唱連盟によるエール交歓
指揮:筑紫貴博(明治・H14) 貫井隆夫(法政・S59) 笹原優樹(早稲田・
S59) 須田和宏(慶應・S58) 酒井雅弘(東大・S53) 渡辺亨(立教・H7)



以下つたないながらひと言コメントを・・・・・・

人数はプログラム上のもの。
ちなみに最高学年は、昭和35年卒--法政、立教各1人。最も若
手は、令和4年卒--早稲田、立教各1人。

1.明治大学グリークラブOB会合唱団駿河台倶楽部
男声合唱とピアノのための「新しい歌」(改訂版)
Top8+Sec.9+Bari.6+Bass9=計32。平成以降卒は8人。ステージ
上に人数分の譜面台が並ぶ。マスクなし。ピアニストの村田さん
はカラフルなドレス。タッチがすばらしい。
1曲目からフィンガースナップやクラッピング(手拍子)が入る
(クラッピングは、両手を叩く時に止めると日本式の手拍子にな
ってしまうが[笑])。(4)ブルース調の「鎮魂歌へのリクエスト」
では口笛も。
大変まとまってよかったが、欲を言えばハッとする表現があって
もよかった?
マスクをして、譜面台を持って退場。


2.法政大学アリオンコールOB・OG会男声合唱団オールアリ
オン
男声合唱と小鼓のための「美女打見れば」(『梁塵秘抄』より)
3+5+7+4=19。指揮者も含め、全員がマスクして。
蓮沼さんは前へ前へと振る指揮。休符も含め、きっちり拍を刻む。
(3)「此の頃京に流行るもの」など、福原さんの小鼓のfとpがす
ばらしい。
(4)「舞へ舞へ蝸牛」はゆっくりした、止まりそうな曲だが、指揮
の平均運動は止まらない。
繰返しになるが、小鼓がすばらしかった。柴田さんらしい、おも
しろい曲だ。--グリー調に飽きた人には特に。


3.早稲田大学グリークラブOB会・稲門グリークラブ
男声合唱とピアノのための組曲「夢の意味」
8+13+11+12=44。このうち平成卒が20人、令和卒が2人で平均
年齢は一番若い?よく若手を集めたものだ。

指揮者も含め、「ほぼ」全員暗譜はすばらしい。1.「朝あけに」
から言葉さばきよろしく、意味あるデュナーミクも十分だ。
(4)「夢の意味」~(5)「夢の名残」はattaccaで続け、盛り上げ方
が感動的だった。ただし、あえて言えば、(4)「夢の意味」の後半
「・・・・・・かもしれない」の「・・・・・・」で気持ちが休んでいるよう
に聴こえたかしらん。
前田さんの伴奏はいつもながらすばらしい。

そういえば・・・・・・この曲は平成20(2008)年ワセグリの定演で聴いたことがあ
った。


--休憩--
早稲田OBのK尾さんとしばし談笑(というより雑談?)。以前
書いたかも知れないが、この方は、早稲田とワグネルでは同期だ
が、会社では同じ部門の先輩だ。

後半になって、少し客席にすき間ができた。

4.慶應義塾ワグネル・ソサィエティーOB合唱団
(1)Widmung(献呈)
(2)Na(ウムラウト)nie(哀悼歌)
18+20+23+14=75。オリンピックではないが、このコロナ禍の
中、70人を超す「大選手団」に拍手だ。内訳として平成卒が9人。
指揮の吉川さんは長髪を後ろで束ねる。ピアノは蓋なし。

(2)は、会場に響く、長いオルガン前奏にジ~ンと来る。
マスクをしての合唱。目隠しして聴いたら、マスクをしていると
は思わないだろう。
コロナ禍での合唱をいくつか聴いているが、マスクをするしない
はあまり関係ない。いい合唱はマスクをしててもマスクをしない
のと大差なく、マスクをしようがしまいが「言葉」がハッキリし
ないものはしないことが分かってきた。

ブラームスの合唱は、「運命の歌」然り、「ドイツ・レクイエム」
然り、パートとしての厳密なピッチが要求される。その意味でワ
グネルとしては珍しく(といっては怒られるけれど。)、力で押
すこともなく、個人個人の声よりも各パートがそれぞれ一つの
「声」を表出していた。--前奏後の合唱の出だしでごくわずか
にもたれた気がしたが、すぐにテンポに乗った。「格調」高い演
奏。
オルガン伴奏を入れたのも成功か、天国へ連れていかれる想いだ
った。先日亡くなられた下田先輩のことが思い浮かんだ。


5.東京大学音楽部OB合唱団アカデミカコール
ミサ曲 第2番 ト長調
15+13+13+11=52。東大だけが全員昭和卒(平均年齢が高い?)。
東大定番のミサ曲。マスクをはずしての合唱。
グノーのミサ曲は、明るい光が差していてよかった。(4)「AGNUS
DEI」はこの世の中の「救い」であることを感じる。
全体に語尾の「s」がやや不ぞろいだったが、あまりピシッとそ
ろい過ぎてもよくないのかもしれない。


6.立教大学グリークラブOB男声合唱団
「美しき乙女たちへ」
~ルコント・ド・リールの詩によるフランス歌曲集~
6+4+9+6=25。全員黒マスクで登場。小森さんの指揮だというの
で、独語の合唱と思いきや、すべて仏語。これが発音といい、ディ
クションといい、デュナーミクといい、すばらしい。
(2)「ネル」はfとpにハッとする。(3)「ナニー」は分散和音の伴
奏が美しい。(5)「フィデレ」はfとpの中にも抑えた表現がすば
らしかった。--「音楽」を聴く想い。
歌うときはマスクをはずしていたが、黒マスクをして退場。


7.東京六大学OB合唱連盟によるエール交歓
「日本野鳥の会」のようには数えられないが、ざっと120人くら
いのオンステかしらん。
各校のエールを、久しぶりにマスとしての男声合唱を聴かせてく
れた。慶應の番で東大の指揮者が先行しそうになって、やや慌て
る場面があった。

無事の開催にこぎつけた各マネージャーのご努力に敬意!
午後1時開演、3時50分終演。

帰路、途中まで早稲田の先輩H和佐さんと談笑(H和佐さんは毎
日当ブログを読んでくださっている)。
H和佐さんも今回はオンステされなかったが、またの元気な再会
を誓った。



プログラム(表紙) カラー刷りの力作



10:58 芝刈り後、キレイになって。


11:02


11:14


11:16


11:23 あざみ野


11:36 日経を読む。


11:53 渋谷ハチ公前


11:55 これは何?


12:01 


12:15 池袋着


12:16 メトロポリタン改札へ初めて


12:16


12:18 西口


12:19


12:21


12:21 東京芸術劇場


12:22


12:25


12:25


12:29


12:30


12:30


12:31 立派なパイプオルガン


12:32


12:40 ドリンクコーナー営業中を確認。


12:41 座席を確認する人々


14:14 休憩 600円


14:15


15:52 お開き


15:54 分散退場


15:58


16:00


16:08


16:10


16:23


16:31 田園都市線渋谷


16:58 あざみ野に戻る。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 7/16 東響第701回定期 | トップ | 7/18 海の日 自由が丘 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事