老夫婦バックパッカー世界旅

定年退職後、老夫婦で安宿を泊まり歩きの世界旅の記録です

タリン(エストニア)に渡る

2009-12-15 12:37:56 | 北欧旅行

旧ソ連の共産圏であったバルト三国の一つエストニアの首都タリンに行くことにした。

ホテルのフロントでタリン行きの一日ツアーの申込をした。ツアーと言っても往復ヘリー代だけであるが、これが一人54EUR=7,560円と比較的格安であった。

前日にターミナルのある場所を確認しておいたので、そこまでは簡単に行くことが出来た。ところが、一応外国に出るためにパスポートを見せ出国手続等に多少の時間がかかった。

2時間ほどの船旅であったが、港に着いて早速入国の審査があった。久しぶりに外国旅行をした気分になった。

港を出て皆と同じ方向に歩いて行く。高い塔を目指して石畳の坂道を登って行くと広場に出る。

広場にはレストランなどの出店が沢山並んでいる。そこに入りコーヒーを飲んでいると日本人らしき親子がいたので、話しかけてみる。奥さんの旦那さんはタリンで日本語を教えている由。娘さんは東京から両親を訪ねながらの一人旅の途中であると言う。案内書も持たないままタリンに来てしまったので、ここに住んでいるその奥さんにどこか良い所はないかと聞くと、高台で見晴らしの良い所を教えてくれた。石畳の古い街を散策しながらそこに行くことが出来た。そこからの眺めは大変素晴らしく有難いことだった。

<写真:タリンの街が一望できる高台>


森と湖の都・ヘルシンキ

2009-12-14 08:23:00 | 北欧旅行

フィンランドの首都・ヘルシンキは森と湖に囲まれて誠に美しい街である。ホテルのすぐ隣が大学の植物園だ。色とりどりの草木が茂り、珍しい花も咲いている。妻・キヨ子はご満悦である。

水辺を散策し元老院広場、大聖堂などを見物する。サンタクロース村で買えなかった孫のお土産を探しに有名デパートのストックマンへ行く。ここで4日前の11日ベルゲンで会った横浜の緑区在住の若夫婦にまったく偶然に再会する。

二人はヘルシンキに滞在し明日サンクトペテルブルグに行くと言う。私達も行こうと考えたが、ビザがないと入国その他面倒なことが起りそうだとのことで残念ながら諦めて対岸のエストニアのタリンに行くことにした。

<写真:ヘルシンキ市内>


特殊法人も解体せよ

2009-12-11 09:13:17 | 愚観想

昨日は国家公務員にボーナスが支給された由である。民間企業に比べ高額給与プラス高額ボーナスである。国と地方の財政赤字が800兆円を越すというのになんたることか。民間企業であればとっくに倒産で、ボーナスはおろか給料でさえ支払われないであろう。

ところで、前回、霞ヶ関をぶっ壊せと書いたが、その前に”隠れ霞ヶ関”でもある特殊法人を全部洗いなおさないといけない。

歴代自民党政権はこの特殊法人の整理統合等を表面的にはしてきたが、ほんの一部の組織統合や名称変更などでお茶を濁し本来的な改革・改善が全然なされてこなかった。

今回、役員(理事長や理事など)の高級待遇などが指摘され、抜け道として嘱託等の高級待遇が新聞やTVで報道されているが、これなどはまだ氷山の一角で、まだまだ隠れた天下り官僚が多くいるはずだ。一度全廃して、必要とあらば再度作り直すという大手術が必要であろう。

民主党新政権は、役人ではなく民間人のみの「特殊法人改革の実行部隊」を作り徹底的に精査し洗いなおしにかかるべし。


ヘルシンキでホテル探し

2009-12-10 07:35:47 | 北欧旅行

クオピオに泊まろうと考えていたが、乗車した列車がヘルシンキまで行くと言うので直行してヘルシンキまで行くことにした。

午後8時頃ヘルシンキに着いた。北欧の夏はまだ明るい。早速ホテル探しとなった。

あるホテルの受付で「今日泊まりたいが部屋はあるか」と聞く。「シャワー、トイレ共同ならある」と言われ部屋の鍵を渡される。迷路のような階段を上がり指定された部屋のドアーにキーを差し入れるが一向に扉が開かない。見るからにお粗末な部屋なので、受付に戻り「このキーではドアーが開かない、駄目だ」と言って断る。大分旅に慣れてきたので、ホテルなど部屋を下見をして雰囲気が悪かったらNOと言えるようになってきた。

さて、どこにしょうと街角を曲がったところにSASホテルが目に入った。高級ホテルで値段が高そうだが、フロントで聞くと99EUR=13,000円だと言うので、大分夜が更けてきたのでそこに泊ることにした。

<写真:ヘルシンキの市街>


サウナ列車?

2009-12-09 08:49:55 | 北欧旅行

ロヴァニエミからクオピオまで行こうと思い列車に乗る。

始めは普通車に乗っていたが2~3駅過ぎてから1等車に乗り換える。私達の他は2~3人しか乗っていない。客車は欧州の規格と違いロシヤ並みの広軌で天井も高くゆったりとしている。

冷房装置もなく、窓が開かないので暑い。車内に付いている温度計を見るとなんと32度あるではないか。車掌が回ってきたので「この列車はサウナ列車か?」とからかってやったら、扇子で扇ぐ身振りをして肩をすぼめて通り過ぎて行った。

また、驚いたことに、この列車のトイレは垂れ流しだ。日本でも大分前には線路に垂れ流しであったが、このフィンランドの地にもまだ垂れ流しの列車が走っているとは以外な感じがした。

食堂車に行きビールを立ち飲みしてみる。時間が過ぎるのが困ったほどで、隣の席に乗っていた退役した紳士とそのお孫さんらしい8歳だといっていた女の子とお菓子の交換(日本から持参したお菓子が少し残っていたので)などして時を過す。

<写真:豪華なサウナ列車?>


ラップランドの原野をバスは行く

2009-12-08 07:27:21 | 北欧旅行

朝6時30分頃、昨日とは別のバスの運転手が来る。チケットを確認し私達夫婦二人だけの乗客を乗せてバスは出発した。

路線バスであるため、あちこちのバス停に止まる。その他、休憩や昼食のため所々に15分間とか30分間止まる。ラップランド地方の原野や白樺林の中を走り、保養所やホテル前などに停車し結構楽しいバスの観光旅行気分が味わえた。

約700Kmを12時間近くかかってサンタクロース村のあるフィンランドのロヴァニエミに到着した。午後6時半といってもまだ日が高い。

ホテル探しに少々苦労したが、目指すホテルを探し当て荷物を部屋に置き早速近隣を散策しながら観て周る。近くにあった中華食堂で夕食を摂る。

ここは北緯66度33分の北極圏すれすれにあり、日没時間は午後11時頃で日の出時間は午前2時頃だ。朝早くというか夜中の2時にホテルを抜け出して日の出の写真を撮ることに成功した。

<写真:午前2時のロヴァニエミの日の出>


霞ヶ関をぶっ壊せ

2009-12-04 07:23:55 | 愚観想

民主党・鳩山内閣での「仕分け人」に異論が沢山あるようです。私は良くやっていると評価します。

戦後の自民党政権は官僚を良く使い戦争で疲弊した経済を世界第2の経済大国に成長させてきました。これはこれで大いに褒めなければならないと思います。

しかし、一方官僚達の見えざる手で霞ヶ関の周辺事業が拡大して財政も大赤字となってしまいました。この責任は誰なのか。政治家であり国民でもあります。一番悪いのは霞ヶ関の役人集団であります。国益を名に自分達の権益と住処を拡大したばかりでした。

先の総選挙で国民はこのことを見抜き政権を交代させました。いわば無血革命です。新たな政府は一度霞ヶ関を解体し、新しい日本国を創り変えるく位の気構えで諸事に取り組んで欲しいものだ。

まず、既成の官庁機構の霞ヶ関を解体することだ。国民に必要な部署のみにし、それにぶら下がっている諸団体(何々公団、何々機構という)を一度全部廃止し、必要な機構等であれば再度作り直す位の英断がないと、「仕分け作業」位ではまともな改革が出来ません。

ここは”国家戦略局”の出番ですが、菅さんどうも影が薄いのが残念で堪らない。平成の高杉晋作、坂本竜馬よ出でて活躍せよ!


バスの中で寝る

2009-12-03 06:44:01 | 北欧旅行

私達夫婦二人だけの乗客を乗せて午前1時過ぎ路線バスは走り出した。

昨夜乗り換えた町ホニングヴォーグに来るとバスの運転手は「俺はこれから休憩に入る」と言ってバスを降りようとする。「待ってくれ!私達はどうすれば良いのか」と聞くと「明日朝、別の運転手が来るので、それまでバスの中で寝ていては」と言う。

こちらはてっきりバスは徹夜運転するものと思い込んでいたのでホテルなどの予約はしていない。夜中の2時ころでもありどうしようもないので、お言葉に甘えバスの後部座席で横になった。

夏とは言え北極圏の夜は寒い。ザックから防寒着を取り出してしばらくの時間バスの中でまどろんだ。あちこち海外旅行をしてきたが、バスの中で寝たのはこれが初めてで最後だ。

もっとも、アイルランドのダブリンからフェリーでウエルズの小さな港に着いたときに、真夜中で周辺が真っ暗でホテルを探すことが出来ずスーパーの駐車場に入りレンタカーで夜を明かしたことが一回あるが。

<写真:ノールカップにある”あゆみちゃん”のモニュメント>


ミッドナイトサン

2009-12-02 06:42:20 | 北欧旅行

沈まない太陽・ミッドナイトサンを見ると観光客の殆んどがバスや自家用車で帰ってしまう。残っているのはキャンピングカーで移動する旅行者だけである。昨日バスで一緒になった日本人の仲間達も挨拶してノルウェーの方に帰ってしまった。

円形のレストラン兼おみやげ屋も店を閉め建物の中に入れなくなってしまった。残されたのは私達夫婦二人だけだ。

はたしてフィンランドのロヴァニエミ行きの定期路線バスはあるのだろうか心配になってきた。駐車場のはるか彼方にバスが一台停車している。運転手に「ロヴァニエミ行きか」と聞くと「そうだ」と答えたのでやっと安心した。

バス代を支払い乗り込むが、乗客は私達夫婦二人しかいない。

<写真:午前0時20分の沈まない太陽>


ノールカップ

2009-12-01 06:31:45 | 北欧旅行

ノールカップに行くにはバス代の他入場税(185NOK=3,000円)がかかる。道路の途中にあるゲートで運転手が乗車人数分係員に支払っていた。

そこから半時ほど走り、いよいよ欧州大陸最北端の地だ。北緯71度10分21秒にあるノールカップは海岸から崖のような高台にあり、円形の大きなレストラン兼休憩所兼おみやげ売場の建物が1軒だけある。地球儀を象った「最果てのモニュメント」があり、観光客の多くがそこに登り記念写真を撮っている。私達もそこに登り旅行者にカメラのシャッターを押してもらう。

沈まぬ太陽が一番地平線に近づくのは午前0時20分頃だと言っていた。雲が厚く強風が吹き荒れたいたが、沈まぬ太陽が幽かに見ることが出来た。

<ノールカップのモニュメントに立つ>