バイヨンヌに途中下車

ボルドー駅に来たがサン・セバスチャン方面行きの列車が来るまで時間があったので、日本に居る娘、息子達に電話を掛けてみる。日本で使っているビザカードが使えると言うので、試しにやってみると、確かに可能であった。後ほど帰国してからの請求書を見たら料金が少々高めであった。

スペイン国境に近いバイヨンヌで途中下車して、街を見る。アドゥール川架かる橋を渡り旧市街のプチ・バイヨンヌとサントマリー大聖堂があるグラン・バイヨンヌからなる街はフランス、バスク地方の中心都市で、公園には花が咲き乱れでいて、なかなか見応えのある街である。

この街の名物は生ハムとチョコレートだそうで、店先にこれらのお土産が沢山並んでいた。これからまだ長旅があり、お土産を買うことが出来なくて残念であった。

アフリカ料理

ホテルの奥さんが「公園に行ってらっしゃい」と言うので、夕涼みを兼ねて近くの公園に行く。

日本のお祭りの時の様に公園では夜店が沢山出ている。アルコール類の飲物店もあり、世界各国の食べ物が並んでいる。
折角だからと黒人が切り盛りしている店に席をとり、得体のしれないアフリカ料理を注文する。日本の焼き鳥のように串刺しになった鶏肉のようなものである。現地のアルコール飲料と一緒に食べたが、味はマアマアでなんとか食べられた。
料理を注文し運んできたアルバイト（？）の黒人女性にどこから来たかと聞くと、たしかアフリカのセネガルから来たと言っていた。アフリカの旧フランス植民地からの出稼ぎ労働者が多く居る。

口直しに別の店でアイスクリームを食べる。これは大きくて美味しい。果物とアイスクリームの味はどこの国でも安心して食べることが出来る食べ物である。

フランス語のクレヨンしんちゃん

西欧のアチコチの都市で観るＴＶによく日本の漫画が出てくる。日本のアニメの普及度は高い。

先だっても列車の中で日本の漫画（勿論外国語のもの）を読んでいた婦人と子供に会った。懐かしくもあり、色々と聞いてきたが言葉が分からず漫画にも詳しくないので会話が成り立たなかったが残念であった。

ここボルドーの本屋に入ったところ、フランス語の「クレヨンしんちゃん」が並べてあったので、孫の慧がこの漫画にいたく興味があったので、面白半分にお土産として一冊買ってきた。

ボルドーもトラムが走り、新しい街と古い街が合わさった面白い街である。教会があり凱旋門らしきものもあり散歩も大変楽しい。

サンテミリオン

世界遺産にも登録されているサンテミリオンに是非行けとホテルのご主人に薦められて電車でボルドーからリボンヌまで行く。そこからバスでサンテミリオンに行くのだが、バスの便が一日朝、昼、夜の三便位しかない。
午前１０時頃駅に着いたが駅員にバスの便を聞くと次のバスは午後１時頃しかないと言う。

駅前でうろうろしていると一人のご夫人が車で駅に来たのでサンテミリオンに行くにはどうすれば良いのかと聞くと、私が送って行ってあげると親切に私達を自分の車に乗せて周辺を案内しながらサンテミリオンまで送ってくれた。本当に有難かった。住所と電話番号を聞き後でホテルの奥さんからお礼をしてもらった。

小高い丘の上に教会が建っていて、周囲は葡萄畑で、名高いワインの銘酒サンテミリオンの産地である。ワインを販売している店に入り地下倉庫まで見せてもらう。
今日の夕方にワイン祭りがあると言うので、街中の案内所は早々に店じまいをしてしまう。教会前の広場でテーブルが並べられ祭りの用意がされていた。招待者のみしか出席出来ないと聞いたので、バスで帰ることにした。

年金会計を明らかにせよ

このところイージス艦と漁船の衝突問題及び中国の冷凍食品問題で年金問題の陰が薄い。しかし、多くの国民の関心は年金問題にあることは確かだ。
国民が積み立てた年金が年金官僚に良いように使われている事は新聞・ＴＶなどで報じられているとおりで、年金会計がはっきりしていないことが最大の問題であろう。
まずは、積み立て金が幾らで、税金の導入が幾らで、運用益が幾らか毎年詳細の明示が必要であろう。そこから、議論を始めるべきであるが、目下の議論は枝葉末節の感が否めない。

ワインの郷・ボルドー

ボルドー・サン・ジャン駅でＧＴＶを降りる。駅前は田舎町みたいな佇まいである。
駅前からトラムに乗り２．５Ｋｍほど離れている市内の中心部に来る。
インフォメーションでホテルを紹介してもらい、探すが一向に分からない。諦めて街中にホテルの看板があったので、階段を登り２階のフロントで投宿を申し込む。

出てきたフランス人の主人が「貴方方は日本人か」と聞く。「そうだ」と答えると「私のワイフは日本人だ」と言い電話に出てもらった。偶然に探し当てたホテルに日本人がいるなんて正に奇跡と言う他にない。

その奥さんに、余分になった荷物を郵便局から日本へ送ってもらったりと色々お世話になった。

０８年２月の俳句

２月の俳句

三寒を避けて四温のゴルフかな
｛このところ寒いのでゴルフに行っておりません。昨年の小田原城ＣＣに行った時の作です。寒さを縫って温かいゴルフ日和があるものです。｝

華と言う六十路少なし寒椿
｛古稀まで残り少ない、所謂九越えの今日この頃です。先輩諸氏に言われるように難関の九越えを無事乗り越えて目出度く古稀を迎えたいものです。｝

節分会声の久しくなかりけり
｛この地に引っ越して来た頃は、子供達も居たので節分になれば豆まきなどして声を張り上げ鬼を外に追い出したりしたものでした。今は老夫婦二人きりです。｝

左大臣と言われ顎鬚そっと撫で
｛今年も孫達が来て、我が家の雛人形を飾りました。左右の大臣をどちらに飾るかで大賑わいです。左大臣は桜の上だと爺は顎鬚を撫でて教える。｝

バリバリと軋む轍の雪の朝
｛暖冬を言われた今年だが雪が降った。雪が止んだ朝、通勤に向う車か凍結した轍をバリバリと音を立てて行く。布団の中で聞いた寒い朝でした。｝

霜を踏み富士の高嶺を仰ぎ見る
｛２月１４日、児島、十川の両氏と歩いて戸塚駅近くの坂井事務所まで歩いて行く。市民の森の道は霜でぬかるんでいるが、仰ぎ見る雪の富士山は見事。｝

政治家の声の虚しき寒さかな
｛法務大臣をはじめ政治家達の発言がこのところ話題になっている。私達老人の生活困窮を本当に解っているのか、寒々しい今日この頃です。｝

フランスのＴＧＶ

パリにはパリ駅という駅はない。その代わり７つの駅が点在している。
ルクセンブルグに行った駅は北駅で、リヨン駅はフランス南部のコート・ダイジュールへ向う列車が発着する。モンパルパス駅はボルドー行きのＧＴＶが発車する。この他サン・ラザール駅、東駅、オステルリッツ駅、エルシー駅の合計７つだ。

パリーボルドー間は５００Ｋｍほどだと思うがフランス自慢のＧＴＶに乗れば約３時間で着く。料金は二人で１４４ＥＵＲ＝約２０，０００円、一人１万円と日本より少し安い感じである。

列車は日本の新幹線並みで、前の席に韓国人の若者が乗ってきた。一人はフランス留学中の学生で、他の一人は友達で韓国から旅行にきた由である。後にニース駅でも韓国の若者達を見た。国を挙げての外国ブームであろうか。

コーヒーなど如何

久しぶりにパリに来た。バス停から地下鉄に乗りオステルリッツ駅に行き、マドリッドかバレステロス行きの切符を求めるが売れ切れで明日もないと言われる。止むおえずボルドー行きとし、発車駅のモンパルナス駅まで地下鉄で行く。地下鉄は乗り慣れると便利で良い。

１２：１５発まで時間があったのでモンパルナス駅構内でブラブラする。エスカレーターの下で二三個の荷物を持ったマダムが上まで運ぶのを手伝ってくれないかと頼まれる。お安い御用だとエスカレーターで上まで運んでやる。「ムッシュー、コーヒーでも如何」とお礼の言葉と同時にお誘いを受けたが、丁重にお断りする。フランス語が堪能であればお付き合い出来たのではと少々残念なことでした。

米軍基地をなくすべきだ

又、沖縄の米兵による少女暴行事件が発生し、新聞、テルビ等で大騒ぎだ。日米政府も世論の動向に敏感で問題の沈静化に大わらわである。このような事件は基地がある限り根絶することは出来ない。唯一解決の方法は米軍基地をなくすことである。

第二次世界大戦で連合国に破れ米国に占領されてから６０年以上たったというのに日本は未だに米国に基地を提供していて、多くの人が不自然と感じない。
冷戦時代ならいざ知らず、ソ連が崩壊した後も依然とその当時の軍事同盟をそのままにしている日本政府およびそれを選んだ日本国民がわからない。

日本も一日も早く憲法に則り、基地をなくし、本当の独立を取り戻し、名誉ある国家になるべきだ。今からでも遅くない。