折れそうな心

東京都足立区綾瀬の東京武道館で開催されるブラジリアン柔術アジアオープン選手権大会に出場するため、松山空港から羽田空港に飛行機で移動。

初日は、私が出場するシニア２（４１歳以上）の試合はないので、年齢無差別の部に出場するプロシューターの相原さんの応援です。

今年もやってきました東京武道館。
一昨年のアジア大会（２年に１回開催される）、昨年の東京国際オープンと３年連続の国際大会参戦です。


年齢無差別のメジオ級（82.3kg以下）に出場した相原さん

前回（２年前）のアジア大会は、準決勝で外人選手に判定で負けてしまい、３位でした。

今回は、１回戦、準決勝、決勝と対戦相手は強豪ぞろいでしたが、勝ち進み優勝を決めました。試合前の練習でひざを痛めていましたが、執念の優勝でした。

最後まで気持ちが折れませんでした。


しかし、私は自分の明日の試合のことを考えると心臓が押しつぶされそうです。

鼓動が「ドクドク」とかなり早い。

「オェ！」と喉が詰まって嗚咽がします。

試合を見ていると「バシッ」と膝の靱帯が切れる人。

腕が折れる人。

絞めが入って失神する人。

もう辞めたいなぁ・・・。

心が折れそうです。

初日の相原さんの応援が終わって、帰る途中、綾瀬駅前に元プロレスラーのキラー・カンさんのお店（ちゃんこ居酒屋カンちゃん・３号店）がオープンしたという看板を持って宣伝している人がいたので、お店に立ち寄ってみました。

つい先日も友人の八上さんにお借りした「キラー・カーンＶＳアンドレ・ザ・ジャイアント戦」をビデオで観戦したばかりです。

９月４日にも日本テレビの深夜番組「心ゆさぶれ！先輩ROCK YOU」というテレビ番組に出演した女優の寺島しのぶさんが、大のプロレスファンだということで、プロレスをバカにするＪＯＹさんに、キラー・カーン選手の得意技「モンゴリアン・チョップ」をたたき込んだのも、たまたまテレビをつけたらやっていたので、見ました。

これも何かの縁でしょう。

今日がオープン初日ということで店内は、大変混雑していました。
当店名物と書いてあった「ホルモン鍋」を頼んでみましたが、なかなか出てこなかったので催促すると、キラー・カンさんが直接現れて。

「ごめんなさいね～。」と謝ってくださいました。

繰り返し、繰り返し「ごめんなさいね～。」と言って、ホルモン鍋の後には、中華そばと生卵を入れて、私の目の前で、カンさんが特製「ホルモン卵とじラーメン」を作ってくださり、大変恐縮しました。

マネジャーさんも「カンさん。いつもは、こんなことしないんだよ。（笑）」と言ってました。

引退後は、カーンではなく、「カン」らしいです。

私からすれば、プロレス界・往年の大スターなのですが、常に他のお客さんにも低姿勢。接客に徹していました。

「昔の栄光は昔の栄光。」「商売は商売。」カンさんの後ろ姿を見て、人生の厳しさを感じました。

カンさんもテーブルを拭きながら「仕事。仕事。」と言ってました。

私「カンさん。ツーショット写真をお願いします。」

カンさん「はい！いいですよ。」

カンさん「失礼して肩に手を掛けますよ。お客さん。さっきから見て思ってたんだけど、いい身体してるね～。」

私「いろいろと格闘技やってます。ぼくは昔からプロレスが好きでカンさんのファンなんですよ。この間もＭＳＧシリーズの優勝戦、アンドレ・ザ・ジャイアント戦のビデオ見たんですけど、あれは、名勝負ですよ～！」

カンさん「イヤ～。お恥ずかしい～。」



つかの間の楽しいひとときを過ごせました。

今日は44回目の誕生日
宿泊するホテルに帰って、ひとり寂しくショートケーキで誕生日を祝いました。


明日のことを考えるとプレッシャーで息苦しい。
明日、このストレスとプレッシャーに精神は耐え抜けるのか、44歳の身体は、思い通りに動いてくれるのか。

運命やいかに・・・。


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