軽井沢高校 校長日記 『つれづれ軽井沢だより~乞う「ちょうどええ」』

学校の様子を校長の視点から伝えたいと思い、校長日記を書くことにしました。授業日毎日更新を目指します。ご愛読ください。

 6月18日(金) 人間だもの 055

2010-06-18 23:19:24 | 日記

 今日は強歩大会。

 男子も女子も20.5kmです。
 雨が心配されましたが、午前中は天気がもち、ゴールを閉鎖する14:00前後になってから降り出したので、多くの生徒は雨の影響を受けずにすみました。
 日陰の林道などは新緑が気持ちいいものの、日向はかなり蒸し暑く、強歩大会のコンディションとしては、あまりいいとは言えませんでした。
 それでも、グアム生5人を含めた生徒諸君は実にがんばっていました。
 (グアム生の学校交流は今日まででした。)

 体育科の先生方が前日にコースを改めて回り、要所要所に矢印をつけたり、危険物を取り除いたりしてくれたそうです。
 当日は各関門やポイントの係、巡回の係、救護の係、本部の係など、先生方が互いに連絡を取り合い、細心の注意を払って、大きな怪我人を出すこともなく、無事強歩大会を終えました。
 保護者の皆さんが、ゴールで一人一人にバナナを配ってくれました。
 昨日は終日出張で、今朝校長室に入ってビックリしました。
 大きな段ボールに5箱のバナナが校長室でいい香りを醸し出しているではありませんか。
 すぐに思ったことは「こんなに一人では食べきれない」でしたが、すべて生徒に配られ、当然私には回ってきませんでした。

 日本は平和です。
 「平和」という状況が「当り前」だと思っている人がいるかもしれませんが、実は、想像できなくらい多くの人々の計り知れない努力によって「維持」されているものなのだと思います。
 それは、平和を壊そうとするのは、誰あろう、人間だからで、そうならないようにするための「努力」が要るのです。
 つまり、「平和」は「自然に存在する」ものではなく、「努力によってつくり出す」ものだということですよね。
 平和ほどの大きなものではないかもしれませんが、学校の行事も同じで、何事もなく終わった時には、ついつい自然にそういう結果になったような錯覚に陥りがちですが、その裏に保護者・地域を含めた、たくさんの人の大きな尽力があるということをいつも意識して、互いに感謝や慰労をしながら、一つ一つ前に進んでいかないといけないのではないか、と思っています。

 結果は、昨年男子2位だった加藤事務長さんが、フルマラソン3時間を切る実力を発揮し、ついに念願の初優勝を飾りました。
 今年58歳の鉄人は、健在です。

 保体の教育実習生、佐藤君が3週間の実習を今日終えました。
 実習終了の挨拶に校長室に来てくれたのですが、その度来客中だったり、打ち合わせ中だったり、ラジバンダリー、結局、何度も校長室を訪れることになってしまったと、後から聞きました。
 申し訳ない。
 それでも、そんなことはおくびにも出さず、さわやかに最後の挨拶をしてくれました。
 OBの佐藤君には、やりたいこと、やるべきこと、やると決めたことについては、これからも途中であきらめることなく、何度でも挑戦する姿勢を持ち続けてほしいと思います。

 今朝の信濃毎日新聞朝刊に、軽井沢ガイドサービスの永島さんが本を出版したという記事が載りました。
 軽高にも寄贈をいただいた『軽井沢発 基本の接客英会話』です。
 詳細は、5月26日(水)の日記をご覧ください。

 夕方から、新旧PTA正副会長と学校職員(校長、教頭、事務長、PTA係)との会が、片山新会長の「かしわ荘」で行われました。
 旧役員を慰労することが一番の目的でしたが、急遽事務長さんのお祝いも加わり、皆さん口を揃えて「雰囲気がいいから楽しい」とおっしゃっていました。
 何事も気持ちよくやった方がいいに決まっています。
 それはそうでしょう・・・、だって人間だもの。