軽井沢高校 校長日記 『つれづれ軽井沢だより~乞う「ちょうどええ」』

学校の様子を校長の視点から伝えたいと思い、校長日記を書くことにしました。授業日毎日更新を目指します。ご愛読ください。

 8月31日(火) 青春の日々や 102

2010-08-31 23:59:58 | 日記

 今日は、噴煙祭の土曜日分の振替日で学校は休みです。
 授業日ではありませんので、ブログは書かなくていい日ですが、長野市で校長会普通部会の総会・研究協議会がありましたので、簡単に触れたいと思います。

 今日も暑い日でした。
 昨日と違い、エアコンの効く部屋での会議でしたので、その点はよかったのですが、その分、外に出た時には「モワッ」と来ましたね。
 午後は激しい雷と雨。
 最近多いですよね。
 帰りの電車に影響が出ました。

 今日の一番のメインは、「名門」日比谷高校を復活させた、前校長の長澤直臣先生の講演でした。
 先生は、写真の『日比谷復権の真実』を書かれています。
 話の内容は、この本に書かれていることと重なる面もありましたが、もう少し踏み込んで話してくださったことも多かったように思います。
 一番印象に残ったのは、昨日の日記とも重なりますが、教育に正解はないのだから、みんなでこれで行こうとなったら、一致団結してがむしゃらにやるしかない、そして、それが成果を出すことに繋がる、ということでした。
 長澤先生とは、講演のあと少しお話をさせていただく機会があったのですが、私は大学卒業直後に東京都の高校で5年間教員をしていた経験があり、それが、長澤先生がかつて勤務していた北高校の近くの赤羽商業高校だったものですから、そういう話題で結構話が弾みました。

 今週は、月曜から土曜日までの6日間のうち、様々な宴席が5日あるという、タイトな週です。
 今日あたりは、帰りの電車の中で相当な睡魔に襲われ、しっかり寝てしまいました。

 ブログの期間限定「コメント」も、明日の朝までとなりました。
 今日の日記も読者の皆さんから「コメント」がいただけるようにしてあります。
 明日の朝には、「コメント」すべてをダウンし、再び投稿ができない、以前の状態に設定し直したいと思います。
 コメントを投稿してくださった皆さん、ありがとうございました。
 今後の読者の皆さんからの「コメント」については、ブログの感想を折に触れて寄せてくれている方々の意見なども参考にしながら、いずれまた実施したいとも考えています。
 その折にはまたお寄せください。

 8月30日(月) 最高ですかー? 101

2010-08-30 23:58:20 | 日記

 今日は、終日長野市に出張でした。
 いやあ、今日も長野は暑かったー。

 留守中、学校では、後片付けと閉祭式が行われました。
 聞くところによると、私の替わりに閉祭式で挨拶をした教頭さんが、昨日付けの校長ブログを引用しながら話をしたそうで、生徒はハンパでない集中力で聞いていたとのことでした。
 いつもきちんと話を聞いてくれる生徒たちですが、教頭さんによると、いつも以上に「食い入るような」聞き方だったそうです。
 私が話すよりも教頭さんが話す方がいいのかなあとも思ったりもしますが、最高の文化祭がまだまだ続いているということだと思います。
 閉祭式は午前中に終わり、本部の生徒たちも1時過ぎには帰ることができたようです。

 昨夜、ファイヤーストームが終わり、生徒が下校になった後、職員は安全管理のために、遠くは小諸から先まで、駅など各方面に巡視に出かけました。
 一方で、ファイヤーストームの火が燃え尽きるまで番をする担当も必要でした。
 すると、軽井沢駅とか中軽井沢駅とか比較的近くの場所に巡視に行った先生たちが、仕事を終えて、家に帰るのではなく、ファイヤーストームの周りに次々に戻ってくるのです。
 そして、全部で14~15人位だったでしょうか、火を囲みながら、お互いの慰労をしたり、今年の文化祭のよさを語ったりし出しました。
 本校のような小さな学校では、この数は、職員のほぼ半分に当たります。
 火を見ながら、あの時はこうだった、○○(生徒)が本当によくがんばった、など、ニコニコ顔やニヤニヤ顔があちこちに溢れていました。

 今日は、夕方から、軽高の飲み会がありました。
 もともと「飲めたら飲みましょう」という趣旨で若い先生が自主的に声をかけた、まったくの有志の飲み会ですし、昨日の今日で疲れている日ですし、軽井沢ではなく小諸でという場所もありましたし、珍しく定時に帰れる日の7時からという時間設定などもありました。
 にもかかわらず、これまた10数人。
 参加していた生徒会顧問には、写真のように、サプライズで幹事が花束を用意してあり、私から言葉を添えて渡しました。
 口々に「よかった」「よかった」と言い合い、酒を酌み交わし、お互いを慰労し合いました。
 私も、出張先の長野から直接会場に駆けつけましたが、実に楽しい会でした。

 仕事などというものは、給料を貰っているのですから、やって当り前です。
 一方で、一つ一つの仕事を成し遂げる過程では、様々な葛藤や困難があるわけで、それを乗り越えるには相当なエネルギーが要ります。
 人間相手の、教育という仕事には「正解」がある訳ではありませんので、専門職であるわれわれ教員も、悩みながら前に進んでいますし、(結果目標はありますが)ここまでやらなければいけないという、作業目標のようなものを明確に定めることもできません。
 そういう中で、お互いに励まし合い慰労し合う集団と、「やって当然でしょ」という集団では、雰囲気も、モチベーションも、明日への活力も、そして当然結果も変わってきます。
 そして、それは、職員集団の雰囲気を決めるだけでなく、学校を流れる空気を左右し、生徒を含めた学校のあり様を決定付けることにもなります。

 今回は、ファイヤーストームと飲み会の話でしたが、たまたまそこにいなかった人も含めて、4月以来見ていて、本校の職員は、日常の仕事でも、噴煙祭のようなイベントでも、持ち場持ち場でしっかり仕事をやってくれていますし、それだけでなく、自然な形でお互いのフォローをしてくれています。
 お互いがお互いを支え合い、励まし合い、慰労し合い、また明日からがんばろうという、本校のような教師集団が、仕事としてなし得ることも、その中で日々の生活を送る生徒が受ける影響も、計り知れないものがあるのではないか、と思ったりしているのです。

 今日のブログも昨日と同じように、「コメント」をいただけるように設定してあります。
 書き方については昨日のブログを読んでいただければと思います。

 8月29日(日) まさにBurning 100

2010-08-29 21:02:08 | 日記

 今日は、噴煙祭一般公開日でした。

 時間を見つけて、一通り校内を見て回りました。
 図書委員会では栞を2つ作りましたし、文芸部では作品の載った冊子をもらいました。
 1学年の軽井沢ラリーにも参加しました。
 自分も出演した『軽高レンジャー』は残念ながら観ることができませんでしたが、DVDをもらいましたので、あとでゆっくり観たいと思います。
 どの企画も工夫がされていましたが、中でも特に、演劇部と美術部はレベルが高く、すばらしい発表だったと思います。
 装飾された中庭に出店した模擬店も賑わっていました。
 終日調理室で作り続けた生徒もお疲れ様。
 腹一杯になるくらい何品も食べましたよ。
 ステージ企画も昨日に続いてメリハリがきいていてよかったですね。
 今日のPTAのバザーと野菜市の運営にご協力いただいた保護者の皆さんもありがとうございました。
 いくつか買わせていただきました。
 バザーの品も野菜も昨年に比べてだいぶ多く集まったようで、役員の皆さんも喜んでいました。
 ご協力いただいた保護者の皆さん・教職員に心から感謝申し上げます。
 ご来校いただいた皆さんもありがとうございました。
 一般公開は、来校者がいてこそです。
 最終の来校者数は確認していませんが、駐車場係が困るほどで、途中ですでに昨年の来校者を上回ったと聞いています。

 今年の噴煙祭は、テーマのとおりまさに「Burning」。
 「一人一人の心の火」が「大きな力」になっていました。
 FM軽井沢の清水さんが、校内を取材した後、私にインタビューして行きましたが、いつものように「高校生のパワーって本当にすごいですね」と軽高生を褒めてくれていました。
 文芸部の部長が描いた似顔絵を見せてくれ、「すごいでしょう。どうです、このレベルの高さ。しかも、○○風って言うと、そういうふうに描いてくれるんですよ。ちなみに、これは『ベル薔薇』風です。もう、一生の記念ですぅー!」って、どっちが軽高の教員なのかわからないような入れ込みようでした。
 本当にいつもありがたいことです。

 事故もトラブルもなく公開時間が終了し、来客が引き上げていくのを見届けて、事務長さんと二人、軽井沢駅に向かいました。
 天皇皇后両陛下をお見送りするためです。
 軽高の前の道路はこの時期でも週末は上下とも動きませんので、別荘地の中をサイクリングと決め込みました。
 前回軽高にいた時は、5年いても、別荘地を歩いたり自転車に乗ったりということは、まずありませんでしたので、極めて新鮮で、また、日陰に入ると涼しくさわやかで、なるほど、夏は軽井沢に来たいっていうわけだわな、としみじみ思いました。
 駅前は多くの人で賑わっていましたが、両陛下は何度も何度もすべての方向を向いて手を振っておられました。

 体育館の後夜祭、校庭のファイヤストーム、花火もよかったですね。
 後夜祭以降は自由参加でしたが、ざっと数えた限りでは、全校の半数から3分の2の生徒が残っていたと思います。
 これまでの教員生活の中で、10年位は生徒会顧問をし、そのうち半分位は責任者を務めてきましたが、いつも文化祭のファイヤストームのフィナーレの場面になると、卒業式と同じような心持ちがしてきて、必ず一人「たそがれて」遠くから生徒の様子を眺めていたことを思い出しました。
 今回も最後に正副会長と正副噴煙祭実行委員長がステージに上り、全校生徒や家族や友人や先生や来校者に感謝を述べる場面では、やはりグッときましたね。
 本部や3年生が口々に「思い出に残る、最高の文化祭でした」と語っていましたが、3年生にとっては最後の文化祭、きっと、準備から当日まで、大変な思いをした分、そして頑張った分、いつまでも記憶に残ると思います。
 本部を初め生徒諸君、本当にお疲れ様。
 君たちは、本当によくがんばりました。
 生徒会顧問を初め、持ち場持ち場でご尽力をいただいた先生方、保護者の皆様、お疲れ様でした。
 そして、ありがとうございました。
 来年は、1・2年生の番です。
 ぜひ今年を超える噴煙祭をつくり上げてほしいと思います。

 ところで、誰も気にかけていないかもしれませんが、こんな特別な日に、校長ブログが100号を迎えました。
 パチパチ。
 それで、100号記念ということで、今日から水曜日の朝まで、読者の皆さんから「コメント」をいただけるように設定をしたいと思います。
 少し不安もありますが、どんな方々に読んでいただいているのか知りたいということもあり、そんなことを考えてみました。
 今日の日記の左下の「コメント」からだけ入れます。
 他の日の日記からは入れません。
 投稿される方は、できるだけ本名で、どんな方かわかるように書いていただけると嬉しいのですが、そうでなくても構いません。
 よろしくお願いします。
 余裕があったら、私も「コメント」に対して「コメント」をしたいと思いますが、これについては、あまり期待しないでください。
 なお、さっき試しに1回自分で「コメント」を載せてみましたが、私では一度掲載した後に訂正する方法がわかりません。
 誰かわかる方はそれも教えてください。

 8月28日(土) 期待大 099

2010-08-28 18:42:45 | 日記

 いよいよ噴煙祭が始まりました。

 今日は校内祭でした。

 8時50分から体育館で始まった開祭式は、きれいな装飾の中、まさに盛りだくさんの内容。
 ビデオあり、ダンスあり、全校企画のマイケルジャクソン壁画のお披露目あり、バンドあり、男装女装コンテストあり、Mr.Ms.コンテストあり、歌ありの、飽きることのないものでした。
 全企画・全校生徒がステージで発表するPRタイムでは、こういった運動系のノリに加えて、演劇、英語、文芸、JRC、華道の各クラブや図書委員会、1学年企画の軽井沢に関する研究、2学年企画の修学旅行展などが文化の香りを漂わせ、3の1、3の2、保健委員会は、映画予告編風の質の高いパフォーマンスを見せました。
 プロジェクターや音響機器の調子がよくない場面もありましたが、司会の3年生、佐藤君・土屋君の2人とそれを支えるスタッフとの連携がバッチリで、そういうハプニングも見事にカバーし、盛り上がる時にはステージ周辺に集まってスタンディングで盛り上がり、それ以外は席に座ってしっかり聞くという、メリハリが利いた素晴らしい開祭式でした。
 約3時間、その場の思いつきで次から次へと進行していくようにも一見感じられましたが、司会などのパフォーマンスは「自然に感じる」ものほど、実は計算されていて、質が高いのではないかと思っています。
 そして、その向こうには、ここに繋げた生徒会本部の生徒の真剣な準備の姿と、それを粘り強く指導する生徒会顧問の先生の姿が見えました。
 校長挨拶は「2分以内」と言われていて、実際にはたぶん1分くらいで話を切り上げたと思いますが、正副委員長が事前に私に時間を伝えた理由は、しっかりしたシナリオ(台本)があって、それに沿って時間どおりに進行したいという意味だったのだと、今日時間をチェックしながら見事に進行をする司会者を見て感じました。

 午後の小運動会の冒頭の校長挨拶では、午前の様子を褒め、午後も暑いけれど熱中症とケガに気をつけて頑張ろうと話しました。
 クラス対抗綱引きの場面では、遠くで見ていた生徒が走って近くに行ってクラスを応援する姿があるなど、いい雰囲気で進みました。
 他にも障害物競走、大縄跳び、クラス対抗リレーで大いに盛り上がりました。

 軽高では、すべてのクラスでTシャツが作られ、そのコンテストも行われます。
 記念のタオルも販売されています。
 写真は、そのタオルと、袖に「Plus One」のロゴが入った職員Tシャツです。
 小運動会では、全員がクラスTシャツを着て、ほとんどの生徒が赤い記念タオルを身につけていました。
 もちろん教職員もです。
 これらの様子は、トップページの「軽井沢高校フォトニュース」と「軽井沢高校ニュース 8月号その2」からご覧いただけます。

 途中、軽高で担任をしたクラスの生徒が4人校長室を訪ねてくれ、昔話に花が咲きました。
 「せっかくだから明日も見に来ます」と言って帰って行きました。

 校内祭終了後、学校では、あすの一般公開に向けて最終の準備が行われています。
 来客入口の装飾が出来上がっています。
 来賓が来る校長室など4か所に置くという生花を華道部がさっき持ってきてくれました。
 来客入口のアーチの設置も終わりました。
 外が少し暗くなってきてわかったのですが、驚いたことに、アーチが電飾になっていたのでした。

 私の予想をはるかに上回る今日の様子を見て、明日も相当期待できるのではないかと思っています。
 明日の一般公開は午前10時から午後3時までです。
 お時間のある方はぜひお越しください。
 なお、公開前には、FM軽井沢の生中継があり、噴煙祭実行委員長の土屋君がインタビューを受ける予定です。

 8月27日(金) むしできない 098

2010-08-27 20:10:33 | 日記

 明日から噴煙祭ということで、準備も佳境を迎えています。

 お昼前に各教室をきれいにしてごみステーションを開放、昼食後は、明日の開祭式・校内祭に向けて体育館に椅子を搬入、教室を使用団体に明け渡し、その後は、暗幕とテントが貸し出されました。
 写真は、噴煙祭実行委員会が担当している校内装飾の一部、夕方くらいの校長室前の状況を撮影したものですが、窓の向こうの中庭のリンク上に脚の部分をたたんだテントがいくつか見えるでしょうか。
 ここが中庭ステージと模擬店で賑わう場所になる予定です。
 なお、日曜日の一般公開の校内配置図や企画一覧はトップページからご覧いただけます。
 各教室では展示準備の最後の追い込み、体育館では明日の入念なリハーサルが行われています。
 校用技師さんと事務長さんも自ら草を刈ったりして、日曜日にお客さんをお迎えする準備をしてくれていました。
 校門の装飾もさっき飾っていましたが、一旦飾ってみて微調整をしてから当日までに再度飾るようです。

 今日の軽井沢は、久しぶりに朝霧が巻いていて、こりゃ涼しい一日になるかも、という期待を持たせておきながら、結局すぐに晴れ上がり、また暑い日になりました。
 以前にも一度書いたことですが、今日も網戸のない校長室の窓を開けたままブログを書き始めたところ、この前以上に虫が入って来て、(虫だけに)無視できず、窓を閉め切ることになり、(虫だけに)蒸し蒸しのサウナ状態の部屋でブログを書いています。

 生徒会顧問の先生やクラス担任の先生、委員会顧問の先生など、遅くまで生徒と一緒に準備をしてくれています。
 生徒と教員が一緒になって準備をする中で、新たな、あるいは一層深い信頼関係が生まれ、卒業してから高校時代を振り返った時に、こういう時間が貴重な思い出として甦り、それが次のステップの原動力になっていくのだと思います。

 さあ、明日は朝から開祭式と校内祭です。
 いい文化祭になりますように。