軽井沢高校 校長日記 『つれづれ軽井沢だより~乞う「ちょうどええ」』

学校の様子を校長の視点から伝えたいと思い、校長日記を書くことにしました。授業日毎日更新を目指します。ご愛読ください。

 6月 2日(水) Over the Rainbow 043

2010-06-02 22:00:50 | 日記

 今日は、職員会議で、今の1年生(新入生)の修学旅行の行き先について検討しました。
 修学旅行には2年生の秋以降に行くので、まだまだ先のような気がしますが、実は、入学したてのこの時期からいろいろなことを決めていかないと間に合わないのです。
 行き先にもよりますが、特にホテルなどはできるだけ早くおさえておく必要があります。
 アンケートを取り、学年会で検討し、学年PTA総会でも話をし、生徒にも投げかけて出した1学年の結論(案)を、今日全職員で検討したというわけです。

 現2年生も含めて、ここのところずっと沖縄への修学旅行が続いていましたが、今の1年生は、初めて台湾に行くことになりました。
 沖縄修学旅行も大変意義深いですが、台湾も相当いいのではないかと思っています。
 海外に行くとなると、一番最初に考えないといけないのは安全面です。
 その点、台湾はとても安全な所ですし、極めて親日的でもあります。
 5月20日(木)の日記でも書きましたが、日本や日本人に対してはこれ以上ないという位いい印象を持っていて、「日本に追いつけ追い越せ」が台湾のスローガンだというようなことも聞きました。
 費用の面でも、沖縄より高くなってしまうのではいただけませんが、パスポート代を含めても沖縄より安く抑えられそうな見通しだと聞いています。
 そして、「高校生の」修学旅行でしかできないことが、現地の高校生との交流です。
 先日は、本校に台湾の修学旅行生がやって来て、交流をしましたが、台湾の高校も、日本の高校生を受け入れるシステムが出来上がっていて、実績もありますし、その上、上で言ったように、とても親日的ですから、大歓迎をしてくれるという話です。
 軽高では、国際文化科で中国語を学ぶことができます。
 本校では、今ちょうど、カリキュラムの見直しをしていますが、学年で台湾に行くということになれば、全員が中国語を学び、ある程度の中国語を身に付けてから行った方がいいかもしれません。
 台湾の人、特に若い人はかなり英語が話せるので、英語を介した会話も成立するでしょうから、本校生の外国語に対するモチベーションも上がると思います。
 今、軽井沢の観光業界では、英語と中国語の需要がとても高まっているというようなことも、5月26日(水)の日記で書いたとおりで、軽井沢高校で英語と中国語の両方が学べるということは、実にこの地に適したことのように思います。
 現地で訪問する学校が決まれば、その学校と事前にメールや動画のやり取りをして交流を深めたり、英語や中国語の語学力を高めたりしてから現地に行くことで、事前と事後を含めて、より効果的な学習をすることができそうです。
 今年来校した台湾の高校は、県の観光協会から指定された学校でしたが、こちらから訪問する学校にこちらに来てもらえれば、さらに質の高い相互交流も可能になるでしょう。
 沖縄修学旅行には沖縄修学旅行のよさがあり、基地問題がクローズアップされている今年は特にタイムリーです。
 一方、こうして考えてみると、台湾修学旅行には台湾修学旅行でしかできないことがたくさんあります。
 軽井沢ロータリークラブのご好意で毎年3月にグアムに5名の生徒を派遣していただき、6月(今月)にはグアムの生徒が本校に来て交流をします。
 そこに、もう1つの国際交流・国際理解教育が加わる意義は大きなものがあります。
 修学旅行の細かい計画や本校のカリキュラムの本格的な検討はこれからですが、修学旅行先としては、いろいろな取組ができそうなので、実に楽しみだなあと期待しています。