軽井沢高校 校長日記 『つれづれ軽井沢だより~乞う「ちょうどええ」』

学校の様子を校長の視点から伝えたいと思い、校長日記を書くことにしました。授業日毎日更新を目指します。ご愛読ください。

 7月31日(土) 懐かしーの 086

2010-07-31 23:55:02 | 日記
 
 小諸佐久地域は、毎年8月1日がお墓参りと決まっています。
 お盆やお彼岸でない、8月1日という日のお墓参りはかなり珍しいと思いますが、その前日までに、これまた皆さん、お墓の掃除をします。
 私も漏れなく、今日の早朝に自分のお墓の草取りと掃除をしました。
 お墓の掃除をした後は、松本でご不幸があり、車で伺いました。

 松本からの帰り道、昨日の新聞に本校華道部のことが載っていたので、少し遠回りをして、JR佐久平駅に併設している佐久プラザに、その展示を見に行きました。
 写真が本校の華道部の作品です。
 左下には、見にくいかもしれませんが「軽井沢高等学校華道部」の文字があります。
 準備の様子など詳細はトップページの「軽井沢高校ニュース 7月号その2」をご覧ください。
 佐久プラザには結構たくさん人が来ていました。
 こんなふうに高校生が地域にどんどん出て行って地域の活動に関わることはとても大事なことだと思います。

 高校生は、近い将来、社会の構成員として、周囲と協力しながら、よりよい社会づくりに参画してもらわなければなりません。
 高校生になっても朝から晩まで学校という枠の中だけで活動をしているようでは将来が心配です。
 高校の「総合的な学習の時間」で一番配慮すべき点が「社会とのかかわり」であると、ある学者さんが言っていましたが、高校の教育活動の重要な観点の一つが「社会とどうかかわるか」「社会にどう参画するか」だと私も思っています。

 夕方6時からは、懐かしいメンバーが小諸に集まりました。
 本来ならば、プライベートな会なので、ブログに書く必要はないのかもしれませんが、軽高に関係していて、かつ結構「いい話」なので、触れることにしました。

 いま須坂高校にいる丸山先生が音頭を取ってスケジュールを調整してくれて、箕輪進修高校の駒瀬先生と長野南高校の市村先生が忙しい中、都合をつけて小諸に来てくれました。
 私も含めたこの4人は、かつて軽井沢高校で平成9年度から同じ学年の担任をした、いわば「同志」です。
 私たちの学年が4クラス、2つ下の学年が5クラスという時期でした。
 担任を持つ前年度末、新学年の担任が確定した直後に、4人は、自分がやりたいこと、こんな学年にしたいということをそれぞれ持ち寄って、新学年の「夢」を語り合う、第1回の「結団式」をしましたが、それがこのお店でした。
 丸山先生は、今回、その懐かしい思い出の店で会を設定してくれました。
 卒業生を出した後も、もちろんそれそれぞれで交流は続けていましたし、時々4人で集まることもしばらくはあったのですが、職場が各地に散らばったことやそれぞれの家庭の事情などもあって、ここ数年は集まっていませんでした。
 今回、私が軽高に2度目の赴任をしたこと、学年の生徒が卒業して10周年ということなどもあり、集まろうという話になったのです。
 担任を持つ間には、当然苦しいこともたくさんあったのですが、語られた3年間にわたる懐かしい日々は、今となってはそのすべてが楽しい思い出になっています。
 現在3人はそれぞれの職場で重責を担って活躍をしています。
 少し前のブログに「生徒の成長した姿こそ教員の財産」と書きましたが、それぞれ別の職場で働くかつての同僚が、教師としての経験を積み重ね、成長し、がんばっているのを知ることも、教員の大きな財産なのではないかと思っています。

 7月29日(木) グレイト!草津 085

2010-07-29 21:41:36 | 日記
 
 朝から雨が降るのはいつ以来でしょうか。
 でも、ものは考えようで、その分涼しくなって、暑い盛りには「恵みの雨」だとも言えるのではないでしょうか。

 今日は、中学生体験入学。
 トップページの「学校からのお知らせ」の「事業報告」に相当詳しい特集を組んでいますので、そちらもご覧いただきたいのですが、一言でいえば「極めてすばらしかった」「Great!」ということに尽きます。

 まず、昨日も書きましたが、教務係の先生、授業を担当する先生、発表を担当する先生が、「かゆい所に手が届く」周到な準備をしてくれました。

 最初の全体会では、生徒発表が秀逸でした。
 生徒会副会長千葉さんの生徒会の説明、英語クラブ長滝沢さんのクラブ説明、2年古越君の普通科の説明、1年管さんの国際文化科の説明、そのどれもが堂々としていて、かつ自分が思っていることを自分の言葉で語っていました。
 それぞれが充実した高校生活を送っていることが伝わってきて、ちょっとジーンとするくらいでした。
 中学生の全体会に対する評価は、参加88名中「とてもよい」が59名、「よい」が29名で、「悪い」「とても悪い」は0名と、とても高いものでしたが、特に生徒発表と学校紹介の映像に対する評価がきわめて高かったようです。

 その後の体験授業は、全体会よりもさらに高い評価で、「とてもよい」が69名、「よい」が19名、「悪い」「とても悪い」は0名でした。
 それはそうだと思います。
 今年は、国語、地歴公民(社会)、数学、理科、英語、美術、家庭と昨年度より教科数を増やした上で、事前に希望調査を行いました。
 人数の偏りがあれば第2希望や第3希望に回ってもらうことも考えましたが、人数がばらけたので、全員に第1希望の教科を受けてもらうことにしました。
 しかも、授業担当者は事前にしっかり準備し、高校レベルの内容を中学生にもわかるように授業を組み立てていました。
 私も、全部の授業にちょっとずつ顔を出して、中学生の様子を見るつもりで回り始めたのですが、どの授業もクオリティーが高い上にわかりやすくて面白いので、ついつい引き込まれ、その場を立ち去り難くなってしまうくらいでした。
 そして、驚いたのは、授業者と中学生との関係が、まるで普段から授業をしているような感じで和気あいあいとしていて、笑いすら起きていたことでした。
 ここに軽高の先生の特長が出ているんですね。
 つまり、子どもに対して温かいんです。
 授業を見ていたある先生は「私もこういう授業なら受けてみたいと思いました」と語っていて、参加者の評価が極めて高いのももっともだと思います。
 参加した中学生も態度がよく、食い入るように話を聞き、積極的に授業に参加していました。
 保護者の皆さん、引率の先生も含めて、本校にかける期待の大きさや真剣味がビシビシと伝わって来ました。

 とにかく、すばらしい体験入学だったので、特集もご覧いただき、その雰囲気を少しでも知っていただければと思います。

 7月27日(火)のブログで3年1組の映画づくりの様子を書きました。
 昨日の暑気払いの折に、クラス担任の堀内先生から、その日のブログを印刷してショートホームルームでクラスの生徒全員に配って読んだという話を聞きました。
 もちろん「校長先生がこんなふうに見ていてくれる。さらにがんばろう」という意味なのですが、ビックリしたのが半分、恥ずかしいような申し訳ないようなちょっと嬉しいような気持ちが半分でした。
 5月末だったか、ブログで教育実習について書いたことがあり、ある先生から、実習生に実習期間中毎日このブログをプリントアウトして渡し、読ませて感想を書かせている、という話を聞いたことがあります。
 以前書いたように、時々見直して書き直しているので、基本的には読み流してくれるのが一番いいのですが、一旦アップされたものは、上のようないい意味でも、あるいはそうでない意味でも、印刷され、様々に扱われる(扱ってもらえる、というニュアンスを含めて)ことを想定しておかないといけません。
 ブログを書くと決めたのは、自分なりにいろいろ考えてのことでしたが、ますます気を引き締め、気合を入れて書かないといけない、とあらためて肝に銘じたのでした。

 7月28日(水) いい感じの通過点 084

2010-07-28 18:05:34 | 日記

 今日も暑い日でしたが、5時くらいから雷と一緒に雨が降り出し、少し涼しく感じます。

 今日は3時間授業の後、大掃除・終業式がありました。

 終業式には「1学期が終わった」と「区切り」が強調されがちですが、同時に、子どもたちの成長にとっては単なる一つの「通過点」に過ぎないという気もしています。
 全校集会では意識してできるだけ話を短くするようにしてきましたが、今回は1学期分の思いを生徒たちに伝えたかったので、これまでよりは少し長めに話をしました。
 話の内容をトップページに掲載してもらいましたので、興味のある方はご覧ください。
 (学校生活>学校行事>7月>1学期終業式。その場で聞くともっとよく聞こえると考えて(ハードルを下げて)お読みいただけると幸いです)

 また、軽井沢ロータリークラブ国際交流委員長の永井さんがお見えになり、終業式の後、今年度末もこれまでどおり本校から5名の生徒をグアムに派遣したい、というお話を直接全校生徒にしてくださいました。
 派遣にかかる費用は全額軽井沢ロータリークラブが負担し、現地の10日間の滞在はグアムロータリークラブ会員のお宅にホームステイするので個人負担がないという、本校と本校生にとっては本当にありがたい事業を、今年で40年連続でやっていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。
 お話の後、派遣希望者募集の校内掲示用ポスターをいただきました。
 帰り際に、永井さんから「校長先生のブログを拝見しています。私たちのやっていることをこんなふうに書いていただいているんですね、と会員みんなで話しています」というお話をいただきました。
 ありがたいような恥ずかしいような気持ちで「今日のことも書かせていただきます」とお答えしました。

 午後には、8月3日から北海道苫小牧で開催される全国高校選抜大会に県代表として出場するアイスホッケー部が、顧問の桜井先生と一緒に校長室を訪ねてくれました。
 いつもは楽しい彼らですが、こういうときには締まったいい顔をしています。
 大会の前に釧路で合宿をしてから大会に臨むので、明日から2週間弱の「北海道遠征」となります。
 日頃の苦しい練習の成果を出し切ってほしいこと、長野県代表として一人ひとりが強い「思い」を持って試合に臨んでほしいことなどを話しました。
 この様子は、トップページの「軽井沢高校ニュース 7月号その2」からご覧ください。
今年の冬のインターハイは長野県で開催され、地元軽井沢の風越アリーナも会場になります。
応援に行く予定でいるので、夏の間にさらに力をつけて、例年以上に頑張ってもらいたいと思っています。 

 来年度入学生用の学校案内パンフレットが刷り上がって学校に届きました。
 以前にも書きましたが、担当の長嶋先生を中心に頑張ってくれて、相当にいいものができたと自負しています。
 表紙を開くと2ページ、さらに開くと4ページ分を一見することができるようにしましたが、上の写真は一度開いた2ページ分を写したものです。
 「School Life」というタイトルで、軽井沢の美しい四季の風景を背景に、4月から3月までの学校行事を写真入りで示しています。
 パンフレット全体を近々ホームページ上に掲載してご覧いただけるようにしたいと考えています。

 軽高は明日29日(木)から8月18日(水)までちょうど3週間、夏季休業に入ります。
 この間も、補習があったり、部活動があったり、文化祭の準備があったりして、生徒も教職員も学校には来ていますが、「授業日」ではないので、校長ブログはお休みということになります。
 そうは言っても、完全に休んでしまうのはどうかな、と思っていて、随意というか、適宜というか、書きたい内容があった時に更新していきたいと考えています。
 ですので、明日からも、これまでどおりブログをのぞいてみてください。
 夏休み明け、8月19日(木)からは再び「授業日毎日更新」を目指します。

 明日は中学生体験入学。
 学校案内パンフも体験入学のしおりも出来上がり、先程準備の様子を見て来ましたが、ちょっとした所に教務係の先生たちの細かい配慮がなされていて、その気遣いがすばらしいなあと思いました。
 全体会場ではリハーサルをしている先生がいました。
 きっといい会になるという確信を持ちました。

 明日はブログを更新します。

 今日の生徒完全下校は4時。
 校舎内は静かです。
 これから暑気払いがありますので、今日はこれで失礼します。

 7月27日(火) おどろきもものき 083

2010-07-27 21:17:52 | 日記

 今日も暑い日になりました。
 昨日と違って夕立がなかった分、夜になっても気温が下がらないようです。
 暑いので夜になっても窓を開けてブログを書いていたら、虫がどんどん入って来るので変だなあと思ったら、網戸がないことに初めて気づきました。
 仕方がないので、窓を閉めることにしました。
 従って校長室はほとんどサウナ状態。
 まあ、体重が減っていいかもしれません。

 人気のなくなった校舎では、3年1組の生徒が、担任の堀内先生と一緒に、クラス企画の映画の撮影をしていました。
 ここのところ連日で頑張っています。
 さっき「今日はここまででーす」「お疲れ様でしたー」という声とともに拍手が起き、その余韻の中で電気を消してサーッと帰って行きました。
 引き際も見事。
 元気でまとまりのあるいいクラスです。
 高校生活最後の文化祭で、みんなで協力して一つのものを作り上げた記憶は、間違いなく一生モノです。
 どんな映画に仕上がりますか、それも楽しみです。

 今日は、A4判4ページの「PTA通信」本年度第1号が発行され、各クラスで配付されました。
 昭和54年から発行されているもので、今号が第102号。
 号数を創刊号から通しで記載するというのも歴史の重みがあっていいものです。
 一応写真に撮って載せてみましたが、トップページの「学校からのお知らせ」からは全ページをきれいな状態でしっかりとみることができますので、そちらもぜひご覧ください。

 本校は、経費削減ということで、印刷所に頼まず、自前で編集・印刷をしていて、今年はPTA係長の小宮山先生が担当。
 いやあ、驚きました。
 その出来栄えの見事さ、その凝りよう。
 昨日「こだわり」の話を書きましたが、まさに日本人、まさに「こだわり」の一品です。
 まず、すべてのページの背景として校舎を薄緑色で入れています。
 集まった原稿はそれぞれ字数がまちまちだったと思いますが、調整しておしまいがぴったりになるようにしています。
 しかも、新PTA会長と退任PTA会長の挨拶は、第1面の中に見事に収まっています。
 オートシェイプの色やレイアウトも、フォントを変えたり、縦にしたり横にしたりするなど、あれこれ工夫されています。
 お世辞ではなく、印刷所に頼むより出来がいいと言っても過言ではないくらいの仕上がりだと思います。

 ところで、PTA通信をご覧いただいた方に一言だけ、断っておきたいことがあります。
 ひょっとすると私の文章がひとり図抜けて長いのではないかという印象を持たれたかもしれませんが(言わなければ気付かなかったかもしれませんが)、編集者から頼まれたのは「去年と同じくらいの長さで書いてください」でした。
 仰せのとおり、去年の字数を数え、昨年とほぼ同じ長さになるように原稿を書きました。
 しかも同じ長さにするために何度も書き直したくらいですので、決して依頼された字数を無視してだらだらとやたら長く書いたのではない、ということだけは知っておいてください。
 そこだけ、ひとつよろしくお願いします。

 明日は1学期の終業式。
 暑い盛りに、今年度1年のおよそ3分の1が終わります。

 7月26日(月) ウナギがいる 082

2010-07-26 23:59:33 | 日記

 ウナギは英語でeel。
 「ウナギがいーる(eel)」と覚えたものです。
 今日のワンポイント英単語でした。

 今日は土用丑の日。
 またまた暑い日になりました。
 夏バテを解消しようと、ウナギを食した方も多かったのではないでしょうか。
 帰りの車の中で、台湾産のウナギの人気が、まさしく「ウナギのぼり」だというニュースをやっていました。
 日本人がこだわるのはやはり「食の安全」で、安かろう悪かろうは受けない、台湾は日本がこだわる「安心」「安全」を、日本のものより格安の値段で提供しようと努力しているのだそうです。
 ニュースキャスターは「台湾のウナギが日本人に認知される日は近いのでは」と言っていました。
 さすが「日本に追いつけ、追い越せ」をスローガンとする台湾。
 日本人の本質をよくわかっているというところでしょうか。
 「本家」の日本も負けていられません。
 「こだわり」こそ日本人のDNAですからね。

 午後、前回の軽高時代の教え子のUさんが、自宅の庭で育てている、写真の花をお土産に校長室を訪ねてくれました。
 軽井沢町のやっている「オープンガーデン」という、花の庭を一般に開放しているお店や個人宅など数10軒のうちの一つなのだそうです。
 卒業以来と言っていいくらいの久しぶりで、大人っぽくなっていて、というか、もう立派な大人ですが、ちょっとビックリしました。
 事務長さんが冷たい麦茶を出してくれ、事務室の中山さんが早速花瓶に花を生けてくれました。
 教え子の来室なのに、本当に気配りの人たちです。
 いろいろ話しましたが、最後は「近々一杯やろう」ということで別れました。
 何度でも言いますが、教え子の成長した姿を見ることが、教員にとっては、最大の財産だと思っています。

 夕立の中、午後5時からは、PTAの正副会長会と理事会が連続して開催されました。
 ざっくばらんに様々な改善のための意見が出され、こういう雰囲気だとPTAも学校もきっともっとよくなると感じました。
 「学校の連絡がなかなか家庭に届かない」「通学路に暗くて危険な箇所がある」「1年生の海外修学旅行で、新型インフルエンザ発生時の対策が不安だ」など、支部PTAで出されたご意見がこの会で再確認されましたが、大丈夫です、しっかり学校に持ち帰って検討しています。
 田澤教頭さんががんばってホームページにすでに保護者用連絡コーナーを設置しています。
 通学路の危険な箇所はとりまとめて町にお願いする算段をしていますし、それだけでなく、朝晩の通学の便をよくするために、生徒指導主事の山極先生が、町内巡回バスに関する利用希望調査を全校生徒を対象に実施して集計をし、夏休み中に私と一緒に町役場にお願いをしに行くことになっています。
 1学年は、軽高で初めて海外に行くんですから保護者の方は不安だと思いますが、先行実施している学校が県内外にたくさんありますから、そういう例を参考に、さらに本校独自の工夫をして、安心してお子さんを送り出していただけるように、宮坂学年主任を中心に学年と旅行社で検討をしているところです。

 軽高は、よりよい学校づくりを目指してみんなで「プラスワン」を積み重ねます。
 ご理解とご協力をお願いいたします。

 「健康戦隊!軽高レンジャー!!THE MOVIE」の撮影風景が、トップページの「軽井沢高校ニュース 7月号その2」に掲載されました。
 楽しそうでしょ。
 他にも盛りだくさんの企画がありますので、8月29日(日)の噴煙祭一般公開にはぜひお越しください。