犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

ねーこ。

2013年06月18日 | おせわがかり日誌


彼はいつも不運な男。

この日も雨の中、おうちの人(中にいる)に気づかれず、

ただただひっそりと、待っている。

窓の開くのを。

おうちの人が気づいて入れてくれるまで、ただじーっと。

縁側だったり、ガスやエアコン室外機の上で、じーっと我慢して待っている(鳴けばいいのに)。

彼はいつも不運な男。

木枯らし吹きすさぶ寒い夜、台風の日も、そうだった。

そのたびに「ええなんでこんなとこに猫がじっとしているの!」って、びっくりするのだった。

家の人が気づかないのが悪いというより、タイミングが悪いみたいだ。

多分、入れてあげるけどまたすぐ出たがったりするような男なのだろう。

もしかしたら、厳しい環境で、待ち続けること、

そういうのが、好きなのかもしれないね。

・・・仕事か。

まあでも、にんげんにもたまに、いるよねー、修行好き。

でもさ、この日の雨は、このあとだんだん強くなってきて、他人の私も心配だった。

切なそうに窓を見つめるちゃとらーん。

ああ、はやく入れてもらえますように。

なんらかの修行だったとしても。