犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

犬は幼児 猫は老人。

2013年06月11日 | おせわがかり日誌


むっくれてる~




おっこってる~




おとうさんが~かえってこないから~

きんようびのあさにばいばいしてから~

げつようびのあさになっても~

かえってこないから~

おれこちゃ~んは おこってる~

ゆるさないから~

あそんであげないから~

もう おとうさんなんてしらないんだから~

おれことっても

おこってる~






最近仕事が忙しくて、なかなか帰ってこないお父さん。

この日の夜、帰ってこれることになったので、車で迎えに行くことにしたら、




そんなこと話してないのに、雰囲気で、わかるんですよねえ~。

お散歩へ行って、用を足したら、びゅーんって、

にこにこにこにこ、私を見上げながら、車に向かって一直線ですよ。





猫はね、誰かが帰ってくるとなると、




もうその5分くらい前から、玄関に肉球ついて、




じっくりじーっと待っていたりすることがあって、





「今日はまだ帰ってこないよ」

と声をかけたりしますと、ミカワケンイチさんみたいに、





「あんた何言ってるのよ、馬鹿じゃないの」





なんて、ちらっとこちらを一瞥するもんですから、

何だと、なんて思っていると、そのすぐ後に、



家族の靴音が聞こえてきて、門のガチャリという音がして、

本当に家族の誰かが帰ってきたりするので、




不思議だなあ、と常々思っておりました。





そうそう。猫はお見送りもしますしね。




なんなんですかね、あれは。




普段嫌いな人にもしますよ、分け隔てなく。




もちろん好きな人に対してはものすごく感情こもってますしね。




すりすり体をぶつけてきて、甘えた声で鳴いたりね。






朝のいってらっしゃいの時は、あんたはこの家の大おかみか、

ちゅーくらいの貫禄ぶりで、上がりかまちに肉球ついて、




「いってきなさい」




と送り出してくれますしね。






しっかり働いてこいよとでも言っているのでしょうか。





だから私、猫はね、その、人と接するとき、

犬はまるで幼児のようだけれど、猫は老人そのものだ、というんです。





犬はお出迎えとか、お見送りなんてことは、

うちのだけかもしれないですが、どうも、しないようなんですけれど、





車でお出かけとか、お迎えとか、そういうことにはとても敏感で、

こっちのそぶりだけで察知するんですよねえ。





そのあたりはすごいなあ、と思うわけです。

言葉が通じないのにね。





そぶりで判断するんでしょうね。





「あ、お母さんが車のカギを持ったからおでかけだ。

もう遅いし、きっとお父さんのお迎えだ。

わーい、わーい」





なんて具合にニコニコ笑っているわけですよ。




一度や二度の話じゃないんです。




こういう気持ちのやりとりがあると、

ただの犬やただの猫なんてふうには、

なかなか思えないものです。





人間より劣ってるなんて、私には、少しも思えないですよ。