空手道へっぽこ稽古日誌 An ordinary person's karate practice diary

いい歳こいて空手を学ぶおっさんの備忘録。
23年7月2日に二段になりました。
まだ続けるのこれ?

流派と流祖・開祖と体格/09.06.05

2009年06月05日 | 【閑話休題】
首里手系の流派の多くでは、四股立ち、騎馬立ち(ナイファンチ立ち)は、左右の足を並行にします。那覇手系の流派のそれは、つま先をやや内側に向けた「八の字立ち」になります。これは那覇手のほうが、中国拳法(福建拳)の影響が色濃く、防御に優れた”三戦”立ちと拳の攻守に重きをおいたからとの説もあります。なによりも、那覇手系の名人は見るからに逞しい身体をもった方が多いです。

首里手は首都 首里の官僚=武士の嗜みとして北京からの使者たちから伝承された拳術(北派)と同時に、治安維持-警察的役割や治安軍的役割のために、殺さずに取り押さえる・制圧する技術の側面があったので、対剣術=棒や釵などの武器術の併伝と、スピードで圧倒する技に重きがおかれたとの説があります。そのせいでしょうか首里手系の名人には、長身あるいは矮躯で、痩身の方が目立ちます。

流派の中心にしている形も、入門のナイファンチ、総合のクーシャンクーはどの流派にも共通してますが、他は、「流祖・開祖の体格から鑑みてより使いやすいだろう形」が選ばれ編まれているように思います。

アーナンクーは少林寺流空手道系の流派でのみ行われると聞いています。身体を小さく使い、懐に飛び込み、手数で圧倒する。…矮躯痩身の者が使いやすい或いは馴染み易い形ではないか、と思っています。
ワンシュウも松涛館流では燕飛(エンピ)という形として伝わっていますが、一番の大きな違いは、ワンシュウでは飛び上がっての旋体はありません。燕飛にはあります。これも「飛び上がっての旋体」をすることは長身で逞しい体ならば威嚇牽制の技になっても、矮躯痩身の者が行えば単に敵に無防備な姿をさらすだけとの判断があるのではないかと…。
少林寺流空手道の流祖 喜屋武 朝徳 師が身長153cmの痩身だったことを考えれば、そういったことも想像も難くない…

などど薄っぺらい知識と脳味噌で、書きなぐって見ました。