最近、ツイッターとかSNSに見るマウンティングについて。
ラノベやBL、萌え絵とかを叩きに来る人の話。
普通の人たちもいるが、目立つのは、漫画や映画、アニメを愛しているという人たち。
もともとそういうものに馴染みの薄い人たちや、
そういう嗜好を理解できない人たちもいるので、
あれはどうなの?と言われれば、
「なるほどそういう見方もあるのか、じゃあどうすればいいのかなー」と、ない頭を捻ったり、
「いやそれはやりすぎでしょ?極端でしょ?」と反論してみたりするわけですが…
もともとそういうものを自分も愛好しているのに、
「〇〇は邪道、あってはならぬ」と、マウンティングしてくる意味不明w
※
ラノベとBLがクローズアップされること多いけど、私らの時代にはあれだ。
SFとミステリーに詳しい奴ほど、マウントとりに来る奴が多くて本当にうざかったw
時代はめぐるのなー
高校生の時、3年生でSF大会にもいってた美術部の先輩が当時いってたのは、
最近読んだSFはと問われて「(朝日ソノラマの)機動戦士ガンダム」という
世代が現れたとき、会場内に激震がはしったそうだ。
それから幾星霜。
アニメの原作ノベライズとか、ラノベ原作のアニメや映画が
当たり前になった30年後の今素敵w
映画通を気取る奴もうざかった。
映画に詳しくてキューブリックマニアのやつ、
ホラーやB級作品を小馬鹿にしているやつ、
アカデミー賞取るような作品「だけ」が素晴らしいとかいってた奴。
作家気取り、映画監督気取りが多かったけど、
いまでいえば完全に「中二病」w
しかも、そういう奴らで、
プロの商業ベースでの作家・制作者になった奴、皆無。
※
その自称映画通たち「ブレードランナー」「エイリアン」を見て、
リドリー・スコットすげぇ美術とはかくあるものみたいなこと言ってたが、
初監督作品の「決闘者」とか「レジェンド光と闇の伝説」とかの美術・撮影の
凄さはスルーしてたり、リチャード・ドナーのことも誰それ?みたいに冷笑。
あとで気が付いたのは、そいつらがキネマ旬報とかの信者で、
作品のチョイスや論旨がそっくりなことだった。
「我こそ我々こそ映画文化を愛するもの」みたいな連中がいやになった。
こういう連中になりたくないな、と思ってどうしたか?
当時TSUTAYAでバイトしてたこともあり、店員割引がきいたこと、
VHSレンタル時代の全盛期で佳作駄作ともに多かったことに乗じて
とにもかくにも手当たり次第にいろいろ見た。
母校の高校教師でホラー映画のコレクターの書道の先生や、
ドキュメンタリーや40~70年代映画に詳しい元担任との交流も
大学在学時につづいていて、勧められるものは何でも見た。
その後紆余曲折を経て、映像業界の端っこに
座ることを許された時期があるが、
業界の現場で、「黒沢が、キューブリックが最高」ーとか言ってる人には
終ぞ会わなかった。
「黒沢も、キューブリックも最高だよね!でも好きなのは」と会話がつきない人、
あるいは「え、それしらない?どんな作品?」と自分の知らない映画や監督に
食いついて来る人が多かった。
※
今の自分は多少アニメ寄り洋画寄りかもだけど、映画もTV番組は好きだし、
漫画だって一般作品も読むし買うが同様に18禁のH漫画も買う。
いまはネットの投稿サイトからデビューされる方も増えたが、少し前は、
ラノベやアニメのコミカライズなどH漫画出身の方が多いように思う。
しかも、Hな漫画が描ける人は構成がうまいし、なにしろからみを描くのは
画力と絵の構成力がいるのだから、半端な能力ではない。
「エロ=低俗、絵柄が萌えなら、おっぱいと尻さえうまければだれでもかける」というのは、
「B級ホラーなんてお約束さえ押さえれば誰でも撮れそう」とか豪語する映画通と同じ、
アカデミックを気取った、只のもの知らずでしかない。
うん、やっとここまでたどりついたw
こっから
こういうことがいいたかったんです。
文化にA級もB級もないのです。
おもしろさがすべてで、どんな作品でも見たい読みたい需要はあるし、
その嗜好を選別することは誰でもできない。
消費者は、選抜は「買う買わない」「観る観ない」でおこなえばよく、
ゾーニングはプロの本屋さんが棚と導線をつくっておこなってくれるし、
TV放送なら、深夜放送という放送枠やR12~15などレーティングもあるのだから。
逆に、それを飛び越えて語ることがまずオカシイ。
最近深夜アニメの残虐的なシーンについて「子供がみたらどうするんだ」という
投稿をあちこちでみるが、そのための深夜枠だしw
枠を超えてまでのっかってくるなよなw
追記:
ごくたまに「え?これ地上波でしかもこの時間でやっちゃうの?」っていう
お茶目さんもあるけどねw
◆この記事は、18.12.22 ツイッターでのツイートをまとめたうえ、加筆したものです。