斑爾里(カルガリー)ちゃんねる

平和ボケのただの日本人が、中央アジアのネタと、日本に残る遊牧遺構の記事など書いた。

東西冷戦について思う事

2024年04月05日 | 中央アジアその他

先の、パンク春の祭典も終わり、SUM41(蒙古斑)の最終日本公演も終わった。

 

「蒙古斑Live」の記事で、内容が重くなるため、「前世トゥバ人かも」と誤魔化してしまったが、 Underclass Heroのイントロの繰り返し繰り返しを生演奏で聞いて感じた事

 

「自分たち観客は娯楽や趣味でこれらに関わっているが、彼らは人生をかけてこれをやっている」

という事が実感された。

 

彼らの、音楽に割く労力や時間やその他様々犠牲にしてきたものの重さを肌で感じてしまった。健康面であったり、親との関係であったり….

それら全ての犠牲が価値となって現れている。

 

生演奏を聴いたマウントをとっているようにも見えるかも知れないが、スマホやCDなどのデジタル音源でこれを感じる事は出来ないのではないかと思えた。本人達と同じ空間に存在していた事も関係している。

 

この記事で、SUM41キャップの件で、カナダ嫌いだけど(以下略)」と書いた。カナダというのは北米の迦奈陀を指す。(漢字表記だと仏像のようである)

 

これを見て何で?と思った人もいると思う。

カナダが嫌いな理由。

 

初期NATO加盟国だから。

 

それだけ。

 

 

80年代に嫌いな国とその理由のアンケート書かされた。

 

自分は当時、世界情勢など余り詳しくはなかったのでキライな国は白紙回答をし、好きな国は日本と書いた。

 

嫌いな国が中国、北朝鮮、ソ連、ハンガリーやルーマニアなどの東欧、東南アジアなどが多く、理由は「共産国だから。」と書いた人が多かった

 

嫌いな国がソ連や中国なら、解らないでもない。

しかし、日本から遠く離れた東欧も少なくはなかった。

 

東欧諸国が嫌いな理由は「共産国である。それだけ。」

 

西側の自分たちからして見れば、違和感が無かった。当時は冷戦でその様な意見は至極当然な気がしていた。

 

しかし、冷静に考えると先程、自分が書いた「カナダ(北米)が嫌いである。理由は「初期NATO加盟国だから。それだけ。」と書いた事と何も違いはない。

 

西側陣営の目線で見れば、可笑しい事の様に感じるが、東側陣営の目線で見ればこの意見、至極当然である。

 

カナダ(北米)を嫌う理由としては薄っぺらく、内容が無さすぎると思う。

 

共産国だから、東欧諸国を嫌う事もこれと全く同じで内容なんてない。

 

東西冷戦には、互いに憎しみ合う真っ当な理由などない。

 

西側が作った映画のソ連人の描き方が、今でも不快に思える。007にしてもロッキーにしても、ソ連人が鬼、悪魔のように描かれている。ソ連の独裁者ではなく、一般市民のキャラクターが鬼・悪魔として扱われている。

 

日本人目線でみれば非常に不愉快でモヤる。

 

あれは西側のプロバガンダではないのか?

 

作品のダイナミックな構成やアクションはとても良いのに、差別を煽る人物描写の為、大なしである。

 

更に不快に思えた事は、ソ連崩壊後にも関わらず、ロシア人をいつまでもソ連人扱いする事。ソ連なんか崩壊したのだからもういいじゃないかと思う。いつまで差別を煽るのか。

 

西側によるソ連人を馬鹿にする映画に不快に思う人は、自分と家族以外には見当たらなかった。

学校の同期の輩は、その件に関しては「考えた事が無かった」と言っていた。

 

こいつらとは友達になれない。オマエみたいな奴と仲良くしてやってるという態度がいつも鼻についていた。そしてお前は変わり者だといつも糾弾されていた。

 

西側の初期NATO加盟国らは、ソ連人に親を殺されたように憎む。

 

自分が学校の同期らを憎悪する理由の方が深い。

 

西側がソ連を嫌う理由は、自分がカナダ🇨🇦(北米)を嫌う理由と同じで実に内容が無い。

 

寧ろ自身の戦争体験や、身内の戦争体験などでソ連を嫌いになった日本人の方が余程ソ連嫌いである。領土問題なども関係して、日本人がロシア・ソ連を憎むには真っ当な理由がある。

 

ロシアビヨンドも、初期NATO加盟国が作る映画作品に対しては非常に遺憾であると書いていた。当事者の立場としては、遺憾を通り越して憎悪になるだろう。

 

 

西側がやたらロシア・ソ連を悪魔というので、逆に興味を掻き立てられた。

 

ロシアやソ連の人ってどんな人達なんだろう?と異常に気に障り出した。

 

ロシアは、とても寒い北国であり、顔の薄い、色白の長身美人、容姿もそうだが、気の強い所なども含め、自分と非常に掛け離れてるので余計、魅了された。

 

ロシアは謎の国という僻地感がとても自分を魅惑する。

 

北欧やカナダ(北米)やアラスカやグリーンランドも自分とは正反対で非常にかけ離れた生き方をしているようだが、何よりもロシアだった。何故ロシア?その理由が分かれば、今でもこんなにロシアに縛られずに済む。

 

ロシアに縛られ過ぎて、切実に辛い。

 

取り憑かれてんな本当に。

 

自分は南洋ネシア系の顔つきで彫りが深く、濃く派手な顔立ちである。肌色も褐色である。性格が柔和で大ざっぱ。愛想が良い訳ではないが不機嫌でもカドが立たず、自分の意見を言っても相手は怒ったり傷ついたりしない。発言に影響がない。人徳だと言われるが、自分ではそれが嫌だ。怒れない性格で、報復も出来ないので、よく虐めにも遭う。

 

一番自分に似合わない国。それがロシア。そしてそれがロシアの魅力だ。

 

もし自分が今、嫌いな国は?と街頭でインタビューされたら「今はロシア」或いは「今はイスラエル」と答えると思う。だから非常に複雑である。

 

嫌いな国でいの一番に「カナダ(北米)」とはまず答えないだろう。これはたまたま、SUM41のカナダ(北米)ツアー記念の帽子が手元にあったから、しょうがなかった。しかし、カナダ(北米)嫌いの理由は本当である。

 

とはいえ人に言う程カナダ🇨🇦(北米)を嫌いでもない。正直なところ別にどうでも良い

 

 

共産主義の対義語はなんだろう?と考えた。民主主義?資本主義?EU?NATO?

 

答えは解らない。

 

では共産圏の対義語はなんなんだろう?

西側?EU?NATO?

 

共産圏という言葉には、軍事的な意味合いも含まれる。

 

共産圏の対義語は、NATOという結論が出た。西側の自分らにとって「共産圏」というのはパワーワードだが、東側の彼らにしてみれば「NATO」というのがパワーワードなのだろう。

 

共産圏にしてみればNATOが脅威なのだろう。

 

だからといって隣国を侵攻して良いという理由にはならない。

 

ウクライナ侵攻よりも5年以上前の、プという禿爺の「熊と同志」というスローガンが大好きだったが、それはもう昔の事になってしまった。その頃の熊は呆れて消滅してしまった。

 

プ爺というボケ老人の身勝手な暴走。だれかこれを引き留めてくれと思うが誰も止められない。

 

先日のコンサートホール・テロ事件の犠牲者の近親者が、テレビのインタビューに答えていたが、彼女は、プ爺=国営メディアの言うようにウクライナの仕業だと信じていて、米国や英国が裏でテロ支援をしていると本気で信じているように答えていた。

 

テレビインタビュー用の、プ爺政権向けの台詞だったのか、彼女の本音だったのかは分からない。

しかしこれを見て思ったのは、人というのは近親者をテロや戦争で失う程の、非常に哀しい体験をすればする程、このようなプロパガンダに洗脳されやすくなってしまうのではないかと思われた。

長文のご精読をありがとうございました。


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