こんにちは。kaorieです。
今日はこのまえ書いていた続きというか、今思うことを書こうと思います。
私は一見普通に生活しています。いや本当に普通に通常通りの生活をしています。
でも、セキセイインコのピーたんを見送ってからの私はずっとずっと同じ思考の中に埋もれています。
人間そのものと自分自身の身勝手さを真正面から見てしまったというか…それに打ちのめされているといいましょうか。
いまさら?なんですけど。
こんな歳になるまで気づかなかったのかと言われればほんとうにそう。
人間って、いや私って、ほんとに自分のことしか考えていないんだなと。
あんなに身近にいてくれたあの子の何の役にも立てなかった。
そもそも病院に連れて行ってあんなに必死に治療してもらったのは、あの子が本当に望んでいたことなんだろうか。
そして、そのかいもなくあの子は死んでしまった。
私はどうしても土に戻すのがつらくて火葬をしてもらうことにしたんです。
お骨だけでもいいからそばにいてほしいと思ってしまったんですよ。
もしできるのであれば、ずっとそのままそばにいてほしかったくらいだった。
でもそれはかなわないので、少しでもきれいにお骨が残る火葬の業者を探し始めたんです。
小さな小さなセキセイインコのお骨は簡単に灰になってしまうと思ったから。
発情過多でカルシウム不足を指摘されていたピーの骨はスカスカかもしれない。
でもせめて、少しでもきれいに形が残るように火葬してこれからも一緒にいたい。
本当に自分の身勝手ですよね…でもどうしてもそうしたくて必死に探して見つけた遠方の業者に電話して予約をしたんです。
可愛いまま眠る小さなあの子の亡骸を抱えて、電車とバスを乗り継いで行くことにしました。
知らない場所に降り立ってその場所を探すと、そこは近隣の反対の看板が立ち並ぶ中にありました。
その反対の看板をたどっていくと着く…みたいな。。。
全く気づかなかったんです。そこがだいぶ前に新聞で読んだ近隣とのトラブルになっているところだと。
たしかにそこは郊外で、バス停を降りたらウグイスがものすごく澄んだ美しい声で鳴いていたけど…
本当に近くに普通の住宅があり、その施設に入っていくのに気が引けるほどでした。
ネットで見たときは自分の知りたい情報ばかり見ていたようで気づかなかったんですね。
実際は普通の家の庭がちょっと広かった…くらいの霊園とは程遠いところでした。
そこは私の目的は果たしてくれるかもしれないけれど、大事なあの子を最後に連れて行くには悲しすぎる場所でした。
キャンセルはきかないというし、こうして連れてきてしまったので激しく後悔しながらも火葬をしてもらったんです。
私の大事なあの子の煙が、知らない誰かの生活の迷惑になってしまうことに打ちのめされてしまいました。
最後の最後なのに、お別れがこんなふうになるとは思いもしなくて。
自分の浅はかさというか愚かさが身に沁みて、火葬を待つ間泣き続けました。悲しかった。
ピーは望んでもいなかったはずなのにこんな遠くまで連れてきてしまって。
その施設の人は親切でした。気さくに話しかけてくれたし、アピールしていたようにきれいなお骨に仕上げてくれました。
きれいな形で顔が残っていたのを見て、思わずまた泣いてしまいましたよ。小さな爪まで残ってた。でもね…
どんなに神妙な沈痛な面持ちでいても、にじみ出ちゃうものってありますよね。
わかるよ。仕事でやってるだけだから当たり前なんで、それはそれでいいんだと思います。
でもせめてこの短い時間のあいだだけでもわからないようにしてほしかった。
説明もそこそこにいそいそと領収証を切る姿だとか、お経を適当に唱えている姿とか、名前を間違えてみたりとか。
果てはお経読んでるときに携帯が鳴って、それに出ようとしたりとか。笑
いろんな場面でちょこちょこにじみ出る本音が私の後悔をさらに募らせました。
あとで見た誰かの口コミで掘っ立て小屋、と表現されていた工事現場にあるみたいな粗末な事務所。
火葬場はただの改造したトラックでした。あ、ちゃんと基準は満たしているんだと思いますけど。
あなたネットでどうやって検索したの?と生キーワードを聞き出そうとされたり。言いませんでしたけどね。笑
私、本当にバカだった。
もっときちんと送ってあげたかったのにこんなことになってしまって…。
私にとっては究極の非日常だったけど、あの場所に住む人たちにとっては逃げられない日常なんですよね。
あの場所での共存はしようとしてはいけないんじゃないかと思いました。
なし崩しでいつの間にか営業を始められてしまった住民の人たちの痛みがビンビン響いてきて苦しかった。
もちろん需要はあるわけです。私みたいな人がほかにもたくさんいるんだから…でもあの場所ではだめなんじゃないかと思う。
ものものしい看板たちは今でも私の心にグサッとささったままです。私の浅はかさを責めるように。
自分はなんて身勝手でバカなんだろうと、来る日も来る日も同じことを考えてしまう。
もっと違うお別れができたはずだった。
今さらいくら考えたところでどうにもならないし、どんなに悲しんでもあの子は戻ってこないのにね。
ただ、あの子と暮らした6年半は、本当に何にも代えがたい素晴らしい日々でした。
あの日々を心に抱えてしっかり生きて行かなくちゃ。。。
まさか自分がここまでメタメタになってしまうとは思ってなかったのでビックリですよ。
まだ今は、苦しかった時の姿や、最期の変わり果てた姿ばかりを思い出して心が痛むけれど…。
なにげない日の楽しいあれこれをずっとずっと忘れないでいよう。そう思います。