kirakira-kirara

ある日突然『あなたガンです』って言われてビックリ…。
子宮頸ガン0期で円錐切除したkaorieの経過観察中の日記です。

円錐切除、翌々日

2009-11-30 | 円錐切除術
円錐切除の後の痛みもだいぶ落ち着き、時々下腹が痛いかなぁ…というくらいになりました。
そうなると、今度は子どもたちのことが気になって仕方なくなってきます。
入院時に実家の父からもらった小銭が大活躍でした。
携帯はメールしか使えないので(個室は通話もいいそう)ひっきりなしに自宅に電話。
たわいもないことを話しては安心して。

体が元気だと暇で暇で!
持ってきた本を片っ端から読んで読んで読みまくりました。
ミステリーとかエッセイとか健康に関する本とかドキュメンタリーとか…。
雑誌も読みました。こんなにじっくり読める機会ってあんまりないから嬉しい。

でもね…入院予定は9日間。…長い。。。
でも、夫が出張を控えているので1日早く帰りたい。出来れば2日でも。
先生が様子を見に来てくれたときにつかまえて交渉したけど…どうも無理っぽい。
せめて1日早く退院させてください!としつこくお願いする。
だって暇だし!出血ももう落ち着いてきちゃったし、どうにもねぇ。
子どもたちのところに帰りたい。

午後、看護師さんが来てくれて、シャワーはまだ無理だけど、髪を洗ってあげましょうって。嬉しい!
この病棟は、マタニティ専用の病棟なので、産婦さん用の設備が充実しててとても快適♪美容院みたいな洗髪台で看護師さんに洗髪してもらい、恐縮デス。

緊張しまくりだった術前、術直後に比べてほんとにリラックスして入院生活を面白がれるようになってきました。
良く見れば、今って新生児室が外から見えない!私が子どもを産んだ頃はガラス越しにママや家族がずらっと貼りついていたのに。
個人情報の関係で、今は赤ちゃんを他人に見せないようになってるんですって!
お部屋もほとんどが個室なので、ママ同士の交流もほとんどないんですよ~なんて看護師さんも残念そうに言ってました。でもめんどくさくなくてイマドキのママには好評なんだそうです。あぁ、時代も変わりましたなぁ…なんてね。
1ヶ月検診で再会して、盛り上がるとか…ないのね。そういうの。。。
私も人見知りするほうなので、気持ちはわかるけど…出産って何というか非日常の極みって感じで特殊な空間なので、そのとき仲良くなった人とはものすごく不思議なつながりを感じる。
息子を産んだときの友達とは今でも仲良くしてもらってて、いまだに心の支えなのでもったいないなぁ…とちょっと思っちゃいました。余計なお世話ですね。
でも、病理結果によっては、子宮を失う…あるいはそれ以上かも…とこのときずっと思っていたので、これから赤ちゃんを産んだり育てる人たちには、あの喜びやつらさをじっくり味わって欲しいなぁって遠いものを見るように考えていました。
自分の病態は全然違うものだけど、マタニティ病棟で、ウキウキするような誕生の雰囲気に包まれているのは、けっこう楽しかったです。

夕方、職場のお友達と実家の母が顔出してくれて楽しくおしゃべり。
すっかり元気なので、驚かれました。

円錐切除翌日

2009-11-28 | 円錐切除術
円錐切除して一晩あけました。(思い出しながら書いてます)
ほとんど寝られなかったのでぐったりです。。。
夜、尿が出ないね…と看護師さんに言われました。全然たまらないそうで。
熱も37.5℃くらい出てしまい、手を見るとむくんでる。リストバンドがパンパン。

でも、痛みもだいぶ良くなり、少しずつ体の向きを変えたりできるようになった。
子どもたちや友達にメールの返事をぼちぼち書けるようにもなって。

朝食が出てきて、『おもゆ』
おもゆってほぼ水ですね。水。
味がない!!!!ペースト状ののりだったか練り梅だったか、ついてましたが。
とにかく超まずい。人生初おもゆ…もう二度とないことを祈る。
ともあれ、食事をとれるようになってぐんぐん元気に。

食後、看護師さんが2人がかりで体を拭いてくれて、さっぱりしました。
体が動かせるようになってきたせいか、尿も出るようになってきたみたいで(管を入れてるから自分じゃわかりませんけど)むくみも取れてきました。
昼には歩けるようになり、回復室から自分の病室に戻ることになりました。
歩き始めはちょっと気持ち悪くなりましたが、すぐ慣れてスタスタ。
何しろ、開腹していないので、本当にラクですね。産後みたいな感じ。
お産の後よりラクかも。ずっと寝ていたのでクラクラしますが。
元気なので、尿のカテーテルもすぐ取ることになって、ホントにせいせいしました。
管が取れたら、今度は蓄尿というのをすることになりました。
トイレの横に機械があり、機械がしゃべるので面白かったな。
『尿を入れて、下さい。』とか言ってパカーッと。
しばらくの間は、ひっきりなしにトイレに行きたくなり大変でしたが、少しずつ落ち着いてきました。

あとは生理痛のような腰の重い痛みだけ。これがけっこうイライラ。
本を読んだり、お茶を飲んだり出来るようになりましたが、ちょっとブルーでした。
夜に、術後の内診があり、膣内に入っていたガーゼを抜いてもらいました。
出血もほとんどなく順調とのこと。
体力には自信があるので、術後の体調については全然心配していませんが、とにかく病理の結果だけが心配です。
悩んでも仕方がないけど。なるようにしかならないよね。


つら~い

2009-11-25 | 円錐切除術
ビックリでした。
うわさには聞いておりましたが、あんなに見事に落ちるとは。
私、もともと寝つきが悪いし、心配性なので、麻酔効かなかったら…って思ってたんですけどぜんっぜん!ぜんっぜんですよ。

自分的には落ちてから一瞬で回復室ですもん。
時間を聞いたら14時半。
麻酔のせいか、気持ちが悪くて頭が痛い。あと下腹部も重苦しいし腰も痛い。
尿管に入れられたカテーテルが超不愉快。
うわぁ…って感じでした。
すっきり目覚められないので、夫が話しかけてきてもろくに会話にならず。
15時ごろ、夫が仕事に戻っていき、一人になりました。

起き上がると気持ち悪いので、寝たっきり。
ずっともうろうとしながら過ごしました。
この日は長かったです!つら~い

夜、子どもたちが母の携帯を借りてメールしてきてくれましたが、返事する気力が起きない。
いろんなとこが痛いので、一度だけ座薬を入れてもらいました。
我慢できないほどでもないからその後は我慢しちゃった。
でも眠れないし、きつかった。
白々とあけていく夜明けを見ました。
終わったんだぁ…って思いました。これでスッキリ取れていますように。

円錐切除術

2009-11-25 | 円錐切除術
とうとう円錐切除の日になりました。予定は13時。

朝から絶飲食。身支度を整えて、手術着に着替えて待つことになりました。
点滴をしてもらうことになったんだけど、私の血管は採血はしやすいけど点滴はしにくい?という血管だそうで?全然入らず。
看護師さん2人、ドクター1人。合計5回もトライしてやっと入りました。
両腕青あざだらけになりました。痛かったわん。

全身麻酔なので、付き添いが必要とのことで…夫が来てくれることになりましたがなかなか来ないぞ。
昼過ぎやっと来て、手術時間も少し早まるということで、12時半くらいには病室を出て歩いて4階の手術室に行きました。

手術室の入り口で夫とお別れ。
点滴のガラガラも手術室用のものと交換してもらい、中に入ります。
廊下の両脇に手術室がいっぱい!12部屋もあるそうで、ビックリ!!

わりと小さめの手術室に入り、横になると看護師さんがタオルを掛けてくれて、手術着の袖から腕を抜き、タオルの下はパンツいっちょだぁ。
麻酔医の先生(昨日の先生とは違う人)が明るく挨拶してくれて、今入ってる点滴に麻酔薬を入れると説明してくれました。
薬がちょっとピリピリするかもしれないので痛かったら教えてくださいねと言われ…同時にマスクもされたんですが、そのガスのようなのがクサイ!
『痛くないけど、クサっ…』

記憶そこまで。

次の瞬間は回復室のベッドで苦しんでおりました(笑)

病人にナリマシタ

2009-11-25 | 入院
入院するという日の朝。

横で寝ていた娘が声を出さずに泣いている。
声をかけたらこらえきれなくなったようで号泣しだしました。
いつもはケンカばっかりしている兄のほうも『オイ!オレまで泣きたくなるだろ!』なんて言い出し、私もボロボロ泣きそうになるのを必死にこらえました。
今まで我慢してきたんだね。
けっこうケロッとしていたから、案外大丈夫かな?なんて思っていたけど、普段甘えん坊な2人。当たり前といえば、当たり前でした。
ちなみに夫は朝起きたらもういませんでした。早く帰らないといけないので朝早く行くって。

何とか子どもたちを励まして、笑顔で学校に送り出し…。
晩御飯のハンバーグを作っていたら、実家の両親が迎えに来てくれました。
この歳になって、心配かけてしまって本当に申し訳ない気持ちです。
支えてくれる人がたくさんいて、ありがたいなと思いました。

昼過ぎ、入院手続きを終え…
病院から貸してもらったパジャマに着替えたら、どこから見ても病人になりました(笑)名前の書かれたリストバンドを左手につけられて。
この日は、麻酔科の先生の説明があるけど、オシゴトはそれだけ。
4人部屋の窓際が私の宿泊場所になりました。
田舎なのでのんびりした風景が広がってて、ホッとする。
同部屋の方はみんなカーテンをひいているし、具合悪いかもしれないのであんまり声もかけられず。

夕方、呼ばれて麻酔科の先生の説明を聞きに行きました。
とても気さくな先生で、体質のことやアレルギーを聞かれたり、麻酔薬の入れ方を説明してくれました。
私、実はすごく怖いことがあったのでそれを聞いてみました。
『下の子を産んだ病院で、眠ってくださいって産後に点滴されたんですが、その瞬間に天井が崩れて来て回ったり笑ったりしてて、すごく怖かったんですけどそんな風にはなりませんか?』
『ああ、それは麻酔薬の量が中途半端だったんですね。大丈夫ですよ。スッキリ落ちますからね。』←ちなみに今回全身麻酔です。
『今回使う薬は、量を守って使えば、きちんと効いて安全な薬なんですが、例のあの人が使ってたあの薬と同じなんですよ。』
誰?と思ったらマイケルジャクソンでした。そ~なんだ。。。
『初めての手術で不安かと思いますが、不幸中の幸いで、早期に発見出来ましたからね。手術の時間も短いし心配ないですよ。安心して任せてくださいね。』
そんな風に言ってもらってほんと、安心出来ました。

夕飯は、翌日の手術にそなえて軽いものになってました。…マズイ。。。
でも、完食しました。元気になるぞ!と思い。…元気なんだけどね~。
夜は安定剤?を出されました。ぐっすり眠っていただくために、って。
家族や入院を知る友達からメールをもらい、少し泣いてしまった。
病棟の公衆電話から子どもたちに電話したら、なかなか元気にしていて安心。
眠れないよなぁ…と思ったら、薬のせいか、けっこう眠れました。