石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

江戸の遺伝子

2007-11-27 22:51:08 | Weblog
「江戸の遺伝子」という本を読んだ。



著者は徳川恒孝さん
徳川宗家第18代当主であり、徳川記念財団理事長である。

265年にわたった江戸時代のしくみと文化について
書かれた本。
江戸幕府のしくみや江戸の社会構造は
本当にユニークで この時代に華ひらいた文化が
今日の日本に脈々と受け継がれていることが
素晴らしいなと思う

また、当時の武士階級というものも
とても興味深い。
「武士は食わねど高楊枝」って言葉があるように
武士階級は、経済力は低いけど教育水準が高い知識階級
武士のモラルといった特殊な道徳観念を持っている。

武士の階級が社会上部構造をつくって
その下に洗練された経済や市民の社会がある。
この構造が 江戸時代を単なる拝金主義でない
独特な社会にした。

この本の最後の章、「世界の中の日本と江戸の遺伝子」が
特に面白く、私の心に残った。

徳川恒孝さんは 日本郵船のトップとして
長くニューヨークで勤務し、様々な国のかたがたと
接してこられた方である。

世界の目から見て日本人が、日本の国が 
如何に素晴らしい国であるかを力説されている。

この章は 日本人として読んでいて誇らしく
元気になるので たくさんの方に読んでもらいたいと思う。

怖い事件が続出している今でも、日本は
世界で一番安全で悪いことをしない人が住んでいる
国だそうです。
安全で正しく、このうえなくキチンとしている。
すべての国民が、電車・列車がスケジュール通りに
走るのは当然だ、と信じている国は希少だそうだ。

自動販売機が必ず正確に作動していることも
素晴らしく、日本の自動販売機は
世界に冠たるものなんだって。
街が清潔であるのもトップクラス
夜中、お嬢さんが一人で歩いても平気な
大都市というのも あまり無いそうです。

経済合理性だけで 個性も文化もない国は
世界のなかで尊敬を受けることはない。
その国らしい考え方や生き方、他に類のない
立派な文化があって、初めて世界の人々が
その国の意見に耳を傾け、国際社会に貢献できると
徳川さんは 書いておられる。

日本文化は 私達日本人が思っているよりも
遥かに世界の国から尊敬され特別視されている。
徳川恒孝さんも「国家の品格」の藤原正彦さんも
言っているように 現在の英語教育よりも
日本の歴史や古文・国語の勉強が
大切なのではないかと思った。

私自身も少しずつではあるけれど
日本の文化や歴史をこれからも学んでいきたい
コメント (2)
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