石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

吉永小百合

2007-11-28 23:36:39 | Weblog
10日ほど前、NHKスペシャルで
「吉永小百合  知られざる母への想い」という
ドキュメントをやっていたの
ご覧になった方、おられるだろうか

NHKスペシャルで 吉永小百合・・?
その日 ちょうど用事があったので
私にしては本当に珍しく
子供にビデオ録画するように頼んだ。

そして先日、そのビデオを観て感動
昨日、母を呼んで一緒に観てまた二人で感動

吉永小百合というひとは これまで
プライベートをほとんど明かさず
テレビでの長時間の取材も一切応じず
今回こんなドキュメントは 初めてのことだそうだ。

来年1月下旬に公開の映画「母べえ」の撮影風景を中心に
小百合さんの母への想いや
子供をもたなかったことへの想いが
静かに綴られた

これまで吉永小百合さんのことは
上品で知的な日本を代表する大女優という
ことくらいしか知らなかった。
私の母とひとつ違い(62歳)だから
世代的にも少しギャップがある。
私の祖母は 吉永小百合のファンで
小百合さんのような女性になるようにと
妹に「さゆり」と命名した。

小百合さんの幼いころ、父上の会社が倒産
ピアノ教師をしていた母 和枝さんが
大変な努力をして女優への道を
つくりあげていかれた。
母娘二人三脚で スター街道を駆け上がった
サユリストといわれる信奉者が取り巻き、
日本を代表するトップ女優になった小百合さん
ストレスによって声が出なくなるほど
仕事・仕事・仕事・・の多忙生活を強いられた。
一人の人間に戻りたかった娘と
あくまでも 一流の女優であることを
第一に考えた母和枝さん
ここから母娘の亀裂が始まる。

女優としての幸せよりも 一人の女性としての
幸せを欲した小百合さんは 両親の猛反対を
押し切って 離婚暦のある15歳も年上の男性と結婚をした。
トップ女優であるのに 友人の家で地味なワンピースで
密やかな結婚式を挙げた。
この頃の吉永小百合さんって 宝石のように
美しい・・
こんな綺麗なひと見たことがないくらいに
綺麗なひとだったんだ

それから35年ものあいだ、実家を訪れることなく
両親との確執が続いた。
母との確執があったから 子供をもつことが不安で
また、女優の仕事をするからには
子供を育てていくことは 大変に難しいことであるから
かなり若いころに子供をもつことを諦めた。

言葉を慎重に選びながら 静かに語る吉永小百合さんに
何事も真剣勝負で生きてこられた美しさを
感じて 感動した。

子供が発熱したら、きっと子供を置いて
仕事へは行けないと思うから
きっと自分には 女優をしながら子供は育てられない。
代わりができる仕事でないから(母親業は)
大変難しいことだから 子供をもつことは
諦めました

今の世の中、女性は欲張りだ。
仕事も結婚も子供も趣味も・・と
欲しいものは何でも手に入ると女性達は
確信している。
実際、私だって手に入るならば
女性の幸せはすべて欲しいな、と願う。
だから吉永小百合さんの謙虚な考え方は
すごいと思う。
母親というものを
それくらい大変で片手間ではできない
仕事だと認識されているのが思慮深いと思う。

こんな素晴らしい女性だもの、子供が欲しいと
思われたことも何度でもあっただろうと思う。
でも「吉永小百合」のために
潔く 子供をもつことも諦めた真摯な姿に
本当に心を打たれた。

「吉永小百合」という文字を見ただけで
私達日本人は 清楚でそれでいて凛とした
可憐な白百合の花をイメージする。
美空ひばりや美智子皇后と同じく
戦後日本のキーワード的な人物である

彼女の姿・美貌・声・醸し出す雰囲気から
国民がイメージして期待する「吉永小百合」。

そのイメージを演じ続けるのは彼女の宿命だと 
山田洋二監督が番組のなかで語られた。

子供を産み育てるのも大事な仕事、
また多くのひとに夢を与えて期待させることも
大きな大事な仕事・・「吉永小百合」の宿命を
まっとうされる真剣な姿、涙が出てきた。

映画「母べえ」で 戦時中の昭和の母を演じる小百合さん
撮影風景は大女優のプロ意識が溢れていた。
母親役は初めてなのかな?
自分に子供がいないから 母親役は本当に難しいとおっしゃった。
母の愛情を表現するのを
大変努力されているようだった。
数年前に亡くなられた 母和枝さんを
想い出しながら 昭和の母を演じておられた。

来年、絶対に映画「母べえ」、観たいです





コメント (5)
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