韓基大さん 勾留理由開示公判がひらかれました

＜韓基大さんの勾留理由開示公判がひらかれました＞

5月21日(火)午後4時15分から大阪地裁において
韓基大さんの勾留理由開示公判がひらかれ、
60人を超える方がたが参加されました。

法廷は定員26席という狭さで、全員が入れません。
傍聴券をまわして、交替で参加者全員が、
韓基大さんと直接対面することができました。

韓さんは、現在「接見禁止」状態が続いており、
こういう機会でもなければ、私たち支援者は
まったく会うことができません。

以下、参加された方がたから寄せられた思いを紹介します。

＜１＞ハンキデさんモッチダ！

[注]モッチダというのは朝鮮語で
「見事だ、素敵だ、素晴らしい」という意味です。

今日、大阪地裁で、韓基大さんの、１０月のＪＲ駅構内近くの広場での
びらまきで起訴された件の（大きな声をだしたとか、足を踏んだとかの）
勾留理由開示を傍聴してきました。（運良く傍聴券が当たりました）
韓基大さんはすっかり色白になってましたが、いい顔をしてました。

裁判長と弁護士のやりとりは、
　弁護士が、　様々な矛盾点をついても、ろくに答えにならないことを
むにゃむにゃとごまかすだけでした。

最後、韓基大さんの意見陳述ですが、メモから一部紹介します。
　原発や瓦礫の広域処理に反対している人間がここだけでない
　東京でも一人逮捕されている。
　あなたはそれに加担している。こんなでたらめな起訴を認めたあなたは、
　僕が何故原発に反対しているか聞いておくべきだ。
　福島の原発事故に関する最近の報道で、
　冷却ポンプが止まったが、一回目は原因不明とされた。
　２回目はネズミが原因と報道された。
　東京電力は、メルトダウンの事実を２カ月隠していた。
　メルトダウンが起これば水素が発生する。
　水素爆発があったのがメルトダウンの証拠だ。それを２カ月隠していた東電を
　信用していいのか。僕は信用しません。（ネズミ説を）
　汚染水に、ストロンチウムと塩分が大量に含まれている。
　メルトダウンはコンクリートで止まっていると説明されているが、
　ストロンチウムが出るということは、メルトダウンが地下水と
　接しているということだし、塩分が含まれているということは
　水源が海につながっているということだ。
　政府も東電も隠しているが、ストロンチウムを絶対に測っている筈だ。
　原発反対の人をあっちこっちで弾圧しているあなた方は、
　何をしているのか。
　この社会の息の根を止めようとしているのだ。

思わず会場から拍手が沸き起こりました。

続けて弁護士が、
正当な抗議行動だと思えば（裁判所は）勾留を却下できるのに
不当な身体拘束を許可した。
裁判所は最後の人権の砦だと教えられているが、
公安警察と同じ事をしている。
本来持つべき役割を放棄している
と述べ、また拍手がおこりました。

（ごりらおばちゃん）


＜２＞このおかしさを後世まで語り継ぎたい

きょうは韓さんの勾留理由開示公判にいってきました。
傍聴券がなかったので、少しだけ席をかわってもらって
3分くらい様子をみただけです。

韓さんの姿を久しぶりにみました。
後姿だけだけど。
韓さんはもうずっと前から知っています。
沖縄のことを教えてくれました。
かれの強い思い、悲しみ、怒り。

3.11があって、直後から、関電前で誰もいないときからずっと立ち続けていた。
韓さん、なんでこんな長く、あなたの自由をうばわれなあかんのん？
ほんとのことを言ったらあかん国やから？
みんなにあわせて、空気読んで
そういう国やから？
裁判とか、法律とか、意味が分からん。
何べん聞いても、何も分からんわ！
大阪駅でチラシ撒いて、駅員ともめたら逮捕って意味分からん
もし足ふんだんだったら
その場で「いたいからやめて」って言えばいい。
その場でけんかすればいい。
けんかもできないで警察呼ぶのが大人なのか、
そんなんやったらこどもにけんかのしかたも教えられへん。
いったいなにがおこってるのか。

このおかしさを後世まで語り継ぎたい。
このおかしな警察とか裁判とかいう制度。
あるいは「仕事だから何でもする」という思考回路。

もう半年。
そういう人がここにいるってことを風化させたらあかんと思いました。

（まつむらしほ）