7月1日にひらかれた公判で、
Aさんが陳述した内容を以下に掲載します。
< 第7回公判 Aさん最終意見陳述(全文)>
3・11以前、世界中には438基の原発がありました。日本には54基ありましたが、その発電量は世界中のエネルギー需要のたった2%にしか過ぎませんでした。10%にするには、あと1600基いるそうです。
原発を増やしたところで、二酸化炭素は減らせないのはすぐ分かります。
3・11以降、原発が安全・安心でも、エコなエネルギー源でもないことぐらい、皆さんもご存知だと思いますが、いまだに日本では原発が稼働しております。
大量の高レベル放射性廃棄物や、日々垂れ流され続けているトリチウム、セシウム、放射性炭素、キセノン、クリプトン。
人間の力でこれらを無害化するのは不可能な事は、誰もが知る事だと思います。
こんなゴミを300年以上も、誰が管理できるのでしょうか?
その間にも、子どもたちの体を日々むしばみ続けて、海水や空気を汚し続けて行く。子どもたちにはそんな世界に生きさせる訳にはいかないと思い、原発反対運動に立ち上がり、関電前の金曜日のデモに参加するようになりました。
そこには、原発の怖さ・デタラメさに気が付いた多くの仲間が毎週集まっておりました。
それまでは原発は安全・安心でエコだと思っていた人、関心がなかった人、おかしいと思った人、誰に言われるでもなく「原発止めなアカンで!」と思った人が、自分の意思で、たった一人でも毎週の様に集まっているデモでした。
金曜日のデモは、初見の人も多いのですが、顔見知りもおり、会えばあいさつをし、おしゃべりをする、とても和やかな空間でした。
今まで関電前ではトラブルの様な事があったのは自分は見ていないし、聞いた事もありません。
10・5は、公開空地の中まで私服警官が多く入って来るので、彼らを外へ追い出す様に気を付けていました。
この日、私服警官らしき人と倒れたのは事実ですが、倒れただけで逮捕されるんでしょうか?
この後、体の大きな男たちに取り囲まれ、追い詰められて引きずり倒され、むりやり逮捕されました。
こんな異常な原発ありきの政策を何とか止めないと、この星には生物は住めなくなります。
今日生まれた子供が、こんな劣悪な環境でどうして生きて行かないといけないのですか?そんな事を望む親は一人もいません。
自分は結構長く生きてきたと思いますが、小さい子どもたちをこんな世界に生きさせるのはたまりません。
原発はいらん!あかん!と思います。
あかん!いらん!と声を上げただけで、231日、拘束されました。
日本は自由にものが言える国だと習いました。今は違うんでしょうか?
長い拘束中に失くしたものは、Aの時間です。これは返って来ないと思います。代わりに、人の優しさをいっぱい頂きました。
毎日、面会に来て頂きました。Aのことを知らない人からも、差し入れや手紙をもらい、多くの人々に助けられて、今元気に過ごせております。
まだ体も心も元に戻っていませんが、そのうち元のうるさいAが帰って来たら、皆さんのお役に立てる様に頑張りたいと思います。
ありがとうございました。
Aさんが陳述した内容を以下に掲載します。
< 第7回公判 Aさん最終意見陳述(全文)>
3・11以前、世界中には438基の原発がありました。日本には54基ありましたが、その発電量は世界中のエネルギー需要のたった2%にしか過ぎませんでした。10%にするには、あと1600基いるそうです。
原発を増やしたところで、二酸化炭素は減らせないのはすぐ分かります。
3・11以降、原発が安全・安心でも、エコなエネルギー源でもないことぐらい、皆さんもご存知だと思いますが、いまだに日本では原発が稼働しております。
大量の高レベル放射性廃棄物や、日々垂れ流され続けているトリチウム、セシウム、放射性炭素、キセノン、クリプトン。
人間の力でこれらを無害化するのは不可能な事は、誰もが知る事だと思います。
こんなゴミを300年以上も、誰が管理できるのでしょうか?
その間にも、子どもたちの体を日々むしばみ続けて、海水や空気を汚し続けて行く。子どもたちにはそんな世界に生きさせる訳にはいかないと思い、原発反対運動に立ち上がり、関電前の金曜日のデモに参加するようになりました。
そこには、原発の怖さ・デタラメさに気が付いた多くの仲間が毎週集まっておりました。
それまでは原発は安全・安心でエコだと思っていた人、関心がなかった人、おかしいと思った人、誰に言われるでもなく「原発止めなアカンで!」と思った人が、自分の意思で、たった一人でも毎週の様に集まっているデモでした。
金曜日のデモは、初見の人も多いのですが、顔見知りもおり、会えばあいさつをし、おしゃべりをする、とても和やかな空間でした。
今まで関電前ではトラブルの様な事があったのは自分は見ていないし、聞いた事もありません。
10・5は、公開空地の中まで私服警官が多く入って来るので、彼らを外へ追い出す様に気を付けていました。
この日、私服警官らしき人と倒れたのは事実ですが、倒れただけで逮捕されるんでしょうか?
この後、体の大きな男たちに取り囲まれ、追い詰められて引きずり倒され、むりやり逮捕されました。
こんな異常な原発ありきの政策を何とか止めないと、この星には生物は住めなくなります。
今日生まれた子供が、こんな劣悪な環境でどうして生きて行かないといけないのですか?そんな事を望む親は一人もいません。
自分は結構長く生きてきたと思いますが、小さい子どもたちをこんな世界に生きさせるのはたまりません。
原発はいらん!あかん!と思います。
あかん!いらん!と声を上げただけで、231日、拘束されました。
日本は自由にものが言える国だと習いました。今は違うんでしょうか?
長い拘束中に失くしたものは、Aの時間です。これは返って来ないと思います。代わりに、人の優しさをいっぱい頂きました。
毎日、面会に来て頂きました。Aのことを知らない人からも、差し入れや手紙をもらい、多くの人々に助けられて、今元気に過ごせております。
まだ体も心も元に戻っていませんが、そのうち元のうるさいAが帰って来たら、皆さんのお役に立てる様に頑張りたいと思います。
ありがとうございました。