姐さん、この頃親の子供への虐待というニュースが多くなりましたね。困った問題ですよね。
そうなのよ。私も胸を痛めている問題よ。20年くらい前から問題になっていたけど、最近特に多くなってきたわね。
でも、この問題は憲法には関係ないですよね。戦後、今の憲法のもとで経済大国になっていたんですからね。1980年代には、「ジャパン・アズ・ナンバー1」と言われたんですよね。それからバブルが崩壊してからどんどん景気が悪くなり、少子化も進んで貧困化してきたせいですよね。
経済問題もあるとは思うけど、そればかりじゃないよね。だって、私の子供の頃はもっと貧しかったけど、親が自分の子を虐待するなんて、そんなことはなかったよ。これも日本人の意識が変わってきたからだと思うよ。前にも言ったけど、アインシュタインやチャップリンが戦前の日本を見て何より素晴らしいと感じたのは日本人の人情とその家族制度なんだよね。そういう家族制度が戦後になって、少しづつ変わってきたんだよね。
多分昔は日本は貧しかったから逆に人情があったんですよ。人情というのは経済的に豊かになると、希薄になるもんじゃないですか。
じゃあ、最近の日本は貧困化してきたから人情が豊かになるはずじゃないのよ。ますます虐待が増えているのはどういうことよ。
そうですね。じゃあ、姐さんは何が原因だとお考えなんですか?
これもね、「あるユダヤ人の懺悔、日本人に謝りたい」を読んで気付かされたことなんだけど、日本の家族制度の変化だよね。時代とともに変化しただけじゃなくて、ある勢力によって変化させられたんだね。つまりね、世界から君主制を失くそうとしたユダヤ勢力が日本の天皇制もターゲットにしたと言ったでしょ。戦前に日本を調査した時に、強固な家族制度に驚いたそうなのよ。それで、天皇制と同時に家族制度も破壊しないと、日本の弱体化は困難だと知らされたというのよ。
それで戦争を仕掛け国土を破壊した上に家族制度まで破壊したというのですか。
出来ることなら階級闘争を仕掛けて、一気に共産化しようとしたらしいんだけど、それは無理と解って時間をかけて弱体化することにしたんだそうよ。それで東京裁判によって日本人に自虐思想を植え付け、憲法によって個人主義を植え付けることにしたのよ。教育制度にも手を付けて、日教組が子供たちにちゃんとした歴史を教えないとか、君が代や国旗を揚げさせないとかしたのよ。これが、ボディブローのように少しづつ家族制度を壊して、家族の絆を弱くしてきたんじゃないかな。
そうですか。憲法9条は絶対おかしいと思いますが、家族制度まで踏み込んでいるとは気づきませんよね。
そこは憲法だからね。尤もらしく作ってあるのよ。簡単に見抜けるようなものじゃないの。知らず知らずいつの間にか核家族化が進み、家族がばらばらになるように作ってあるのよ。少子化なんかも進んでいくようになっているのよ。「ジャパン・アズ・ナンバー1」の1980年代は確かに経済大国ではあっただろうけど、あの時既に子供の学級崩壊なんかが問題になっていたんだよ。その子たちが今は親になっているのよ。家庭崩壊くらい起きてもしょうがないじゃないのよ。
憲法だけの問題じゃないとは思いますけど、先の先まで読んだ上で作られていた憲法だとすれば、恐いですね。並外れた頭脳で考え出された憲法なんでしょうね。何しろ臥薪嘗胆で鍛えた筋金入りの民族が作ったものですからね。
モーゼさんによれば、この憲法にはユダヤ人の聖典「タルムード」の思想が込められているというのよ。「タルムード」というのは、旧約聖書に続く聖典でユダヤ教の法律、慣習、医学、天文学から社会百般に及ぶユダヤの知恵が詰まっているんだって。世界を一つにしようとするユダヤ人の思想もあるというのよ。世界は知らず知らずのうちに、そういう方向に向かっているのかも知れないよ。
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