モナリザを母にしようプロジェクト

モナリザを聖なる母にしようという
プロジェクトを立ち上げました。

モナリザ盗難事件の真相 ※転写です。

2015-06-23 09:05:06 | 日記

 フジTV「アンビリバボー」2004年11月18日放送分『モナ・リザが盗まれた』より

※続きです。


絵の裏には、その男がルーブルで自らつけた印、自分のサインが確かに書かれていた。一体どういう事なのか。実はここに天才的な策略が隠されていた。
盗難の数ヶ月前、ショドロンは古い家具を利用してある事を行っていた。実は
ショドロンは天才的な贋作画家で、マルケスにモナ・リザの贋作制作を依頼さ
れていた。古い家具を集めるように伝えていたのは、その背板をキャンパスとして利用するためだった。古い板に描くことで、より本物に近づけようとしたのだ。
 こうして仕上げた偽物を、館内で絵を描くことが許されていたことを利用し
持ち込み、人目につかないチャンスを狙って本物の裏側に仕込んだのだ。
 つまり、マルケスがルーブルに呼び寄せた金持ちは、裏に仕込まれた贋作に
サインをしていたことになる。素人であることから信用し、偽のモナ・リザに
大金を払ったのである。実はマルケスがこうして騙した金持ちは一人だけでは
なかった。贋作は6枚も作られていた。1枚の本物を売るより偽物を多く売っ
た方がより大金を稼ぐことができるのだ。
 マルケスの計画は大成功、実際に彼がいくら手にしたかは伝わらないのだが
推測では現在の金額で40億円近い大金を騙し取ったという。しかし最後に彼はミスを犯した。大金を手にしたマルケスはモロッコのリゾートで骨休めをしていたのだが、気のゆるみからペルージャへの連絡を怠ってしまった。
 盗み出したモナ・リザは時期を見て、ルーブルに返却するつもりでいたマル
ケス。そうすれば警察を出し抜いた上で全てが丸く収まる。マルケスは利益も上げ、美術館も安堵する。さらにカモとなった金持ちにはルーブルはフランスの面目を保つために偽物の替え玉を飾っている、と話すつもりだった。
 ところが1912年秋、ペルージャはマルケスが手を汚さずにさらに連絡もしてこないことに腹を立て、イタリアの画商、アルフレード・ジェリに接触して、
モナ・リザを売りつけようとした。そして警察に通報されあっけなく逮捕され
イタリアで裁かれることになったのだ。

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