最近感じること(ブログ版)

粕井貫次の書き下ろし個人エッセイ

早やとちりした川柳

2013年12月19日 | 川柳

 年をとると、思い違いやスカタンが多くなります。残念ですが仕方

がありません。12月15日は「いこま番傘」の川柳会でしたが、そこ

でもやってしまいました。

 私が会場のセイセイビルに着いたのはかなり遅く、殆どの席は

いっぱいでした。一番前の掲示板から遠い席に着き、席題を見に

いきました。「気配」と読めたので、その題にしたがって昨句しまし

た。ところが入選作の披露があって、出題は「気配」ではなく「気配

り」だったのでがっくりです。

 でも共選のお一人真理子さんは次の句を抜いていただけました。

  いさかいに子供ら部屋をでて来ない

「省略」                   富子 選

  そっけないメール息子がカネタリヌ

 「別れ」                  ともこ選

  縁談に別れたくない彼がいて

---------------------------------------------------

「いこま」新年号へ出句・。

  願いごとばかりで抱負ない祈り

  家内安全僕はお迎えいつ来ても

  これからの生き方すべてあるがまま

  マイナスをみんな外していく余生

  九十路の下りの坂を楽しもう

  戦死した友よ現世をどう思う

 

  

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最近の私の川柳

2013年12月19日 | 川柳

 少しブログをご無沙汰していましたが、最近の私の入選作品を紹介し

ます。

 先ず12月14日の「あすなろ川柳会」から。

席題「知る」            井谷 和子 選

  真相を知って悩みが深くなる 

宿題「転ぶ」            吉野 成子 選

  寝転んで雲の行方とわが未来

宿題「がっかり」          吉田  稔 選

  誘われた食事ワリカンと言われ

宿題「近詠」            森野 政利 選

  ケータイとスマホは持たず一家言

--------------------------------------------*---

「柳茶屋」26年1月号へ出句。

平均寿命十年越えた誕生日

禍福あり福多かった九十年

大正十二年男生存一割か

卒寿きて不義理してます夜の酒

運動が過ぎたか食後うとうとと

よたついて息子に杖を持たされる

 

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「柳茶屋」12月号へ投句

2013年11月06日 | 川柳
 柳茶屋12月号へは次の6句を投句しました。
  耐用年どうやら来たか目耳膝
  一ヵ月無料のサプリ試そうか
  数独とクロスワードでボケ防止
  孫の半数五人結婚した至福
  三人のひ孫に読書乱される
  幸多く忘年会の名付けイヤ
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「柳茶屋」12月号へ投句

2013年11月06日 | 川柳
 柳茶屋12月号へは次の6句を投句しました。
  耐用年どうやら来たか目耳膝
  一ヵ月無料のサプリ試そうか
  数独とクロスワードでボケ防止
  孫の半数五人結婚した至福
  三人のひ孫に読書乱される
  幸多く忘年会の名付けイヤ
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「柳茶屋11月号の巻頭に

2013年11月05日 | 川柳
「柳茶屋」の近詠欄にトップに掲載された作者は鑑賞欄に書くこ
とが決まっているようです。9月号のトップは私でしたので、今
月はその番に当たりました。
   柳茶屋十一月号鑑賞
                      粕井かんじ                   

最近は寄る歳のため独創性が乏しくなったせいか、句の上手下手よりも
共感の持てる句につい魅かれます。それで紙面に掲載の順に好きな句を
・・・。
○ケータイを忘れこわごわ待ち合わせ     山田 順啓
まだ現役だった二十年前、いち早くケータイを持ちましたが、閑職
につくと同時にやめました。でも待ち合わせには至極重宝、必需品
ですね。
○眼を伏せる上手な嘘じゃないらしい     浦山 雅世
部下をもった経験では二度までは許しても、三度目は真実を追究し
たほうが本人のためにもなるようです。昔から「仏の顔も三度」と
いわれています。
○あの人に話せばニュース尾鰭つく        森野 政利
大阪に住んでいたころ近所にニックネームがアナウンサーと呼ばれ
る中年のご婦人がいました。楽しそうに次々と話されますが、話題
にされると大変、挨拶だけにしました。
○まだ自負があって物忘れが悔し       大村美千子
少し若い人に物忘れを話すと、「私もモノを取りに行ってさて何を
しにきたのかしらというときがあります」と。百点だった過去を忘
れ、五十点くらいで我慢しましょう。
○発車ベルパントマイムのガラス越し      米田 恭昌
何もかもスピードアップし、列車の窓は開けられず、動き出したら
加速についていけません。即席の手話は送るほうが派手で上手なよ
うです。
○目的を果たした朝の軽い靴         里中 秋泉こうい
う環境を得られる世代や年齢層はうらやましいですね。年と共に靴
の重さが感じられ、すり足気味、そのうちに杖が必要になります。
○相性の良いのばかりで三次会     三吉英一郎
友人は酒を嗜んでこそ肝胆相照らす仲になりやすいです。でも歳ととも
に二次会まで、さらに最初の酒席でさえおっくうになります。くれぐれ
もほどほどに。
○五十年浄土で母が待っている     西久保 隆三
私の場合は七十三年です。亡母はそのままの容姿、こちらは年寄り、果
たしてわかるやろか、心配です。でも大丈夫だそうで、浄土では魂と魂
のため瞬時にわかるとのこと。
○治さねばならぬ膝見て出る吐息    辻  育代
かつて私もそうでしたが、寝転んでの脚上げ、片足立ちの膝振り、水中
歩行などの運動とサプリメント服用で痛みを克服しました。杖がなくて
も階段も先ず大丈夫です。
○することもゆくこともあり老い盛り    林  千鶴
過日新聞の書籍広告欄に年取れば教育と教養が大切とありました。教育
とは「今日行くところがある」、教養とは「今日用がある」とのこと、
それを早く実践さすがです。
○支持決めた後はうるさい選挙カー    東  供翠
身内の選挙カーに乗ったことがありますが、確かにご縁のない方々には
ご迷惑だったと思います。行きずりの人から手を振っていただいたとき
は、勇気百倍でした。
○異常気象地球も呆けてきたのかも   黒川正之進
地球が出来て四十六億年、人類の原人が生まれて二、三十万年。このま
ま資源を食いつぶし、大気や海洋を汚染し続けけたら、いつまで地球が
もつかです。
 
 
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まずまずの郡山川柳会

2013年11月05日 | 川柳
 今月の郡山川柳会は三の丸会館でなく、JR郡山駅近くの市民
交流会館で行われました。近鉄の郡山駅で下車して交流会館まで
歩きましたが、歳のせいか以前より遠く感じました。途中でかつ
ての商売跡らしいシャッターを閉めた店を何軒か見ましたが時代
の推移をいまさらながら感じました。
 入選成績は次の通りです。
席題「我慢」           柳澤 孝子選
  我慢した甲斐横綱も大関も
                 野田てるを選
  惚れ込んだ弱さ悪妻だが我慢
宿題「スープ」          粕井かんじ選
 軸吟  トーストにスープ果物いい朝だ
宿題「事件」           黒川正之進選
  命あるのが不思議です土砂流に
  箸投げておっとり刀事件記者
  大戦もほんの些細な事件から(秀句)  
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生駒番傘は図書会館で

2013年10月22日 | 川柳
 今月の例会は20日、生駒市図書会館で行われました。

 席題「朗らか」        山之内みつ 選
  シャンパンを抜いて米寿をお目出とう
 宿題「破る」         松本 柾子 選
  屋上へぬけ禁断のタバコ吸う
 宿題「そろそろ」       東山 康江 選
  夜遊び」が過ぎるそろそろいい嫁を
-------------------------------------------------
 「いこま番傘」11月号に下記を投句しました。
  誓う愛春日大社の神前に
  神前で仲人役の席につき
  近頃の結婚披露友中心
  祝う秋孫の結婚式続く
  孫十人うち半数が新世帯
  成婚を先祖の墓に報告す
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三金会で学んだ川柳の歴史

2013年10月21日 | 川柳
 今月の「三金会」は18日、場所は例月どおり鉄鋼会館でした。一夕
話はトンボさんで、「川柳の話題」について「日川柳に勤務して感じた
こと」でした。
 A4に6枚、貴重な資料がプリントされ、すごく勉強になりました。
・昭和30年代に活躍した6大作家について、六大家とは、岸本水府、
 村田周魚、前田雀朗、麻生路郎、椙元紋太、川上三太郎の各氏です。
・川柳の歴史。短句について。
・ネット川柳、公募川柳。(狂句について、堕落の背景、現代川柳の
 現状、無視できないサラリーマン川柳の現状など)
・川上三太郎、岸本水府、椙本紋太の語録など、実に濃い内容のお話
でした。このプリントは座右に置き、何度も読み返したいと思います。
 さて当日の私の成績は
宿題「手帳」          共選と卓選で
  何だっけ手帳につけてある符丁
  書き留めた手帳をどこに置いたのか
席題「くもり」     心平太、菖苑 選で共に
  休刊日つい夕飯もくもり勝ち
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席題で全句抜ける

2013年10月17日 | 川柳
 10月12日は「あすなろ」の川柳会でした。例によって席題が出
されましたが、二人の選者ともに私の句を3句とも抜いていただけま
した。選者は嶋 慎一さんと坂井さき恵さんでした。こんなことは初め
てです。
 「慌てる」
  作句したノートカバンに見当たらぬ
  定期券胸ポケットに入れたはず
  何の日か問われた妻の誕生日
 宿題では
 「あっさり」        辻 育代選
  あっさりと加齢ですなと整形医
 「許す」
  許してはいない私の目をご覧 
--------------------------------------------------------  
 「柳茶屋」11月号に次の投句をしました。
  電子辞書パソコンないと出来ぬ文
  秋の空見上げるたびに雲の位置
  脳味噌がつい横着をやりたがる
  年寄りに集いのぼやき聞かされる
  相槌を打ってもすまいぼやきごと  
  晩酌の睡眠薬が待っている 
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自分ながらあきれたスカタン

2013年09月30日 | 川柳
 昨日は東大阪社会教育センターで第40回b東大阪市民川柳大会が行
われました。場所は近鉄の布施駅北5分で、以前にもこの会場へは行っ
たことがありますので、入選の期待をもって参加しました。
 12時に開場というので、ほぼその時間に着きましたところ、すでに
殆ど満席で驚きました。一番前の選者席の後ろにやっと空席がありそこ
に座りました。
 今日の会は宿題が7つ、席題はありません。さて投句用の句箋に書こ
うと思ってカバンを開けたところ、宿題の句を書き付けたノートがあり
ません。これは迂闊でした。出句締め切りの13時には1時間もありま
せん。家に取りに帰ったのでは間にありません。このまま帰宅しょうか
とも思ったのですが、せっかく来たのですから、即席で作った句を出し
て見ようときめました。
 宿題が7題、各題2句出しですから14句を新規につくらねばなりま
せん。記憶力が衰えたのか、作句した川柳を殆ど覚えていません。粗製
乱造して投句しました。
 ビデオ上映「日本の城」のあと披講が始まりました。参加者120名
です。ところが選者の一番の岩佐ダン吉選で冒頭の2句かq3句目に私
の句
 宿題「夜明け」        夜明け前睡眠薬が利きだした
 が読み上げられ、ほっとすると同時にこれなら何句か抜けるだろう、
と少し期待をしました。でもあとの宿題は全没。身から出たサビとはい
え残念至極でした。
 少々未練がありますので、忘れたノートから良いと思う句を書きとめ
ます。
 「おもう」        靖国の社頭で思い出すシーン
 「酒」          杖たより晩酌の量減りました
 「きず」         告白をして古傷のお許しを
 「楽」          死を楽にポックリ寺を誘われる
 「注意」         どう注意するのか活断層真下
 「太陽」         全身に英気もらっている日の出       
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