最近感じること(ブログ版)

粕井貫次の書き下ろし個人エッセイ

「生駒市民川柳大会」に参加して

2011年07月17日 | 感じること
 今年の「生駒市民川柳大会」の参加者は172名、相変わらずの盛会
でした。記念講演は一昨年、昨年に続き親戚の青山茂氏(帝塚山短期大
学名誉教授・奈良学)の「古事記」のお話でした。
 「古事記」と「日本書記」の話でしたが、次のことを感じました。「
古事記」は万葉仮名で書かれていますが、たしかそれに7年遅れて編纂
された「日本書紀」が漢文だったことです。
 日本語というのは古来からの「大和言葉」に当時のシナからの漢字を
巧みに使いこなし、さらに「ひらがな」と「カタカナ」を発明と普及し
たすばらしいことばであり、ここに日本の素晴らしい包容力の民族性が
あるとつくづく思いました。
 韓国のハングルは発音表示ですが同音異語が多く、文化の伝承、外来
語の翻訳などにかなり支障が出るのではないかと懸念します。
 さて今日の川柳の成績ですが・・・・・。
宿題「ちょっと」       谷垣 郁郎 選
  合コンのパーティちょっと眉を濃く
宿題「呼ぶ」         中山恵美子 選
  反抗期の息子呼んでもない返事
  海は凪呼んでも命戻らない
宿題「首」          山田 順啓 選 
  襟首の汚れにふっと冷めた恋
 と、出席者と入選句のアベレージは2句前後という計算になります。
その点では先ず先ずの成績でした。
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郡山川柳会にて

2011年07月10日 | 川柳
 午前は「いちょう大学」美術部での缶とボトルの水彩画の仕上げをしました。
そして午後は「郡山川柳会」に出席。
 席題「時代」           大西将文 選
  平均の寿命が二倍いい時代
  ケータイを持たぬ大正一家言
 宿題「手帳」           森野政利 選
  ケータイも手帳もいらんもう卒寿
 宿題「塗る」           石原久治 選
  北方の還らぬ島を赤に塗る
 宿題「忠告」           粕井かんじ選
  ヨイヨイになって忠告身に覚え(軸吟) 
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すかたんの一日だったけど

2011年07月09日 | 川柳
 今日はすかたん続きをやってしまった。暑さかな、歳のせいかな。先ず午前に
大阪玉造である太極拳の練習時刻に遅れそうになったこと。学園前9;14分発
の電車に乗れば十分間に合うので、駅のホームにあるドトールコーヒで一服。9
時10分を過ぎたところで店を出たところ、ちょうど急行が着。
 14分初はこの次かとふと思い見逃したところ、時刻表を確認して腕時計が5
分ほど遅れていたことがわかり、やむなく28分発の快速急行に乗車。練習場へ
はやっと練習2分前に到着。とんだ恥をかきました。
 午後から始まる「あすなら川柳会」に出席し、ボードに書かれた「宿題」を見
てこれまたびっくり、私が用意して作ってきた「題」が一題もない。どうやら何
か間違って作句の手帳に記入していたらしい。それであわてて作句。その上、2
句連記の席題をどう間違えたのか単記で出してしまったようで、でも句箋がなく
なっており、我ながらすかたんにあいそがつきる思いでした。
 その割には5句が抜けてやれやれでした。
席題「清濁」          三吉英一郎 選
  清濁のレベル外している総理
  清濁をみな引っかぶり病む教祖
  赤ちゃんの清い目知らぬ濁り世を
宿題「近詠」          牧浦 完次 選
  年金が下りたが消える歯と耳で
  内科歯科耳鼻科眼科とどっこいしょ

 
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Do it now.

2011年07月01日 | 感じること
 年をとると、期限がきまっている返事や用件などについて、ついうっかりし忘れ
てしまうことがあります。それで最近は出欠の決定や申し込み頼まれごとなどにつ
いてはなるべく早い時期に処理をすますようにしました。
 それでふと、75年前に商業学校に入学したとき、1年生の担任だった高橋貞治
先生が最初にいわれた言葉を思いだしました。それは
   Do it now.(今やれ)でした。
 高橋先生のご専門は絵画で、私は小中学校時代は画を書くことが好きで、成績は
いつも良かった覚えがあります。商業学校では1年から謡曲部に入り、十数回にわ
たり、大阪能楽堂、三越劇場、特に目立った思い出にはラジオ時代のJOBK大阪
中央放送局から「学生の時間」に「楠露」のシテ役で30分間の全国放送をしたこ
とがありました。
 謡曲部では代表役でしたが、5年生になったとき高橋先生から「絵画部の部員が
5年生に一人しかいないので学芸会の展示に格好がつかぬ。絵画部に入って作品を
出してくれ」といわれ、木炭でのトルソーのデッサンから始め、ついで油絵を何点
か描き、展示会に間に合わせた記憶があります。
 今私は大阪市の「いちょう大学」の美術部で水彩画を勉強中ですが、昔の特技を
復習することになります。謡曲についても、「鶴声会」と「生咲会」と二つに所属
し、昔とった杵柄を楽しんでいます。それにもう一つ、専門学校当時には5・7・
7の「すめら歌」、後は短歌を勉強したことがありますが、最近と言っても27年
の趣味に川柳。これで若いころにやった趣味の3つともに復活したことになります。
一生を通じて趣味の世界に縁が深く、それを楽しみに出来るのは有難いことです。
それにしても「Do it now.」を忘れないようにしたいと思います。
 
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