今日は仏教大学奈良支部の同窓たちと、恒例の歴史ハイキ
ングで「歴史の街大宇陀を歩こう」でしたが、あいにくの雨
で、行く先を急遽変更。奈良国立博物館で開催中の「正倉院
展」を見ることになりました。
日曜日のためか、すごい混雑振りでゆっくり見ることは出
来ませんでした。でも入館直後、ホールでの解説時間に丁度
出くわし、また会場では解説のイヤホーンを借りましたので、
出品物については、かなり理解ができました。
それにしても、今から1250年も前の宝物などの数々が
殆んど損傷もなく保存されていることに驚きます。また、当
時の奈良大仏殿の建立、唐からの優れた文化、それを消化し
活用した日本人の資質などには感心することがしきりでした。
以下主な出品物と一口感想を・・・。
「白瑠璃碗」現在のイランの地域で製作されたとか。そこか
らの遠い道のりをどのように運ばれたのか、興味深々です。
「天蓋」仏像や高位の頭上に掲げられた傘ですが、天蓋骨や
天蓋花形裁文、美しい天蓋そのものからも当時の華やかさが
偲ばれました。この習慣はその後の西洋の生活には残ってお
り、わが国には宗教上の儀式以外に残ってはいないようです
が、なぜかな?・・・です。
「彫刻尺八」細身の竹に美しい彫り物を施した逸品です。当
時の音色を復元した素朴な調べもイヤホーンで聞けました。
「幡」仏教で使われる長細い旗ですが、出品されていた金銅
幡には沢山の鈴がついていて、仏式の行事などには精妙かつ
神秘な雰囲気を作り出したと思われます。
「全浅香」土に埋めておくと、香木になるとか。当初に比べ
2割ほど使われた?とか。
「紫壇木画双六局」双六をするときの台で、双六の賭けによ
って負けて財産を失うなどの弊害のため、何度も禁止令が出
されたとか。今でのマージャン台ですが、もっと芸術的です。
「佐波理匙」銅に錫・鉛を加えた金属で金色に発色するため
重宝されたようです。
「貝匙」は竹の柄に貝をつけたもので10で一組ですが、そ
のうちの1つは竹の地下茎が柄となっていました。
「椰子実」を細工して一見して笑いをさそう表情になってい
た壷状の装飾?容器?です。
「虹龍のミイラ」実際はテンのミイラですが、珍しい骨格に
そのように思われたのでしょう。でもそれが壊れずに保存さ
れているのには驚きです。
「仏教の経典」、「正倉院文書」これらは驚くべき数が保管
されているとのことです。光明皇后が亡き父母のために発願
した一切教、称徳天皇が亡き聖武天皇の冥福を祈って書写さ
せた一切経、その他写経所の帳簿類など、その資料の重要さ
とともに、一字一字の確かな筆使いには驚嘆するばかりでし
た。
「正倉院」のあと、奈良国立博物館本館での「平常展」へ
行きました。国宝の薬師如来像をはじめ数々の仏像、それに
古代中国に青銅器の数々にもふれる機会がありました。
見学の途中で桃谷楼の「正倉院展記念薬膳弁当」を食べま
した。いろいろ工夫したオカズでしたが、特に「十穀米入り
ご飯」が珍しく、ゆっくり賞味しました。ちなみに十穀とは、
押し麦、もち赤米、青玄米、もちきび、ひえ、もち黒米、大
豆、ハト麦、もち玄米、はだか麦で、少しばかり古代の食生
活の一端を偲ぶ思いがしました。
ングで「歴史の街大宇陀を歩こう」でしたが、あいにくの雨
で、行く先を急遽変更。奈良国立博物館で開催中の「正倉院
展」を見ることになりました。
日曜日のためか、すごい混雑振りでゆっくり見ることは出
来ませんでした。でも入館直後、ホールでの解説時間に丁度
出くわし、また会場では解説のイヤホーンを借りましたので、
出品物については、かなり理解ができました。
それにしても、今から1250年も前の宝物などの数々が
殆んど損傷もなく保存されていることに驚きます。また、当
時の奈良大仏殿の建立、唐からの優れた文化、それを消化し
活用した日本人の資質などには感心することがしきりでした。
以下主な出品物と一口感想を・・・。
「白瑠璃碗」現在のイランの地域で製作されたとか。そこか
らの遠い道のりをどのように運ばれたのか、興味深々です。
「天蓋」仏像や高位の頭上に掲げられた傘ですが、天蓋骨や
天蓋花形裁文、美しい天蓋そのものからも当時の華やかさが
偲ばれました。この習慣はその後の西洋の生活には残ってお
り、わが国には宗教上の儀式以外に残ってはいないようです
が、なぜかな?・・・です。
「彫刻尺八」細身の竹に美しい彫り物を施した逸品です。当
時の音色を復元した素朴な調べもイヤホーンで聞けました。
「幡」仏教で使われる長細い旗ですが、出品されていた金銅
幡には沢山の鈴がついていて、仏式の行事などには精妙かつ
神秘な雰囲気を作り出したと思われます。
「全浅香」土に埋めておくと、香木になるとか。当初に比べ
2割ほど使われた?とか。
「紫壇木画双六局」双六をするときの台で、双六の賭けによ
って負けて財産を失うなどの弊害のため、何度も禁止令が出
されたとか。今でのマージャン台ですが、もっと芸術的です。
「佐波理匙」銅に錫・鉛を加えた金属で金色に発色するため
重宝されたようです。
「貝匙」は竹の柄に貝をつけたもので10で一組ですが、そ
のうちの1つは竹の地下茎が柄となっていました。
「椰子実」を細工して一見して笑いをさそう表情になってい
た壷状の装飾?容器?です。
「虹龍のミイラ」実際はテンのミイラですが、珍しい骨格に
そのように思われたのでしょう。でもそれが壊れずに保存さ
れているのには驚きです。
「仏教の経典」、「正倉院文書」これらは驚くべき数が保管
されているとのことです。光明皇后が亡き父母のために発願
した一切教、称徳天皇が亡き聖武天皇の冥福を祈って書写さ
せた一切経、その他写経所の帳簿類など、その資料の重要さ
とともに、一字一字の確かな筆使いには驚嘆するばかりでし
た。
「正倉院」のあと、奈良国立博物館本館での「平常展」へ
行きました。国宝の薬師如来像をはじめ数々の仏像、それに
古代中国に青銅器の数々にもふれる機会がありました。
見学の途中で桃谷楼の「正倉院展記念薬膳弁当」を食べま
した。いろいろ工夫したオカズでしたが、特に「十穀米入り
ご飯」が珍しく、ゆっくり賞味しました。ちなみに十穀とは、
押し麦、もち赤米、青玄米、もちきび、ひえ、もち黒米、大
豆、ハト麦、もち玄米、はだか麦で、少しばかり古代の食生
活の一端を偲ぶ思いがしました。