かねぴ~主任の徒然記

今春、遂に昇進しかねぴ~「係長」になってしまいました。タイトル変更検討中。(笑) コメント・トラックバック大歓迎です。

ライブドア・フジテレビの提携交渉進む?

2005年04月14日 | コラム
和解か、瓦解か ライブドア・フジ和解案、決着は不透明
(4/14)フジ、1600億―2000億円負担で調整・ライブドアと和解交渉

双方の禁じ手の応酬で、「泥沼愛憎劇のような企業買収」と化していたライブドアによるニッポン放送株買収問題が、やっと和解に向けて動き出したようです。かねぴ~は3月24日のニッポン放送保有のフジテレビ株のソフトバンク・インベストメントへの貸出しを機に提携協議が進むのかと思っていましたが、双方の歩み寄りが無かったようで膠着状態が続いてました。しかし水面下での交渉は進行していたようです。

今回明らかになった和解案は、
・ライブドアが取得したニッポン放送株をフジが買い取り、フジが同放送を子会社化する
・フジが第三者割当増資に応じる形でライブドアに一部出資
・ネットと放送の融合を進める両社の業務提携
となっています。

ここで問題になって来るのが、フジテレビが行った「不可解な」ニッポン放送株TOBです。ライブドアによる株式大量取得が明らかになった後も取得価格を上積みせずに5950円で各企業から買収しているので、和解時にライブドアから買収する価格がそれ以上ではTOBに応じた会社が納得しないでしょう。ライブドアのニッポン放送株の取得価格は平均6300円近くになっていますので、それ以上の価格でないとフジテレビに売るわけには行かないでしょう。
そこで出てきた奇策が、ライブドアの投信関連の子会社である「ライブドア・パートナーズ」にライブドアグループの持つニッポン放送株を集めて、ライブドア・パートナーズをフジテレビが買収して子会社化するという方法です。これなら株式買収価格は明確にならないので、問題を回避する事が出来ます。ただ金融庁の見解は「違法では無いが好ましくない」とのことですが。
双方とも和解には慎重な姿勢のようですが、情勢は待った無しのようです。ライブドアは株価の下落が続き、13日には株式分割後最安値の293円まで記録して市場からノーを突きつけられています。また企業体力を越えた資本リスクを抱えているので、早期決着が不可欠です。フジテレビは視聴率3冠どころか、民放の3番手か4番手まで落ちてしまいそうです。視聴率回復の為にはまず和解が必要でしょう。
今回の交渉がまだ決着しないのは、やはり和解のタイミングが遅すぎたせいでしょう。お互いに禁じ手の応酬で無益な行為を繰り返してしまったので、今になって双方にメリットの有る提携など望み薄だと思われます。
かねぴ~は事ここに至っては、ライブドアがニッポン放送株を全株手放して今回の件から全面撤退するのが得策だと思っています。1000億円近くの資金を投入しているだけに簡単では有りませんが、無理にフジテレビと提携してもお互いの為にならないでしょう。フジテレビ株を全株貸株に出された上に拒否権を握られてニッポン放送の子会社化も難しい状況ですので、ここは資金が回収出来るうちに撤退を考えた方が良いように思います。
世論の支持はライブドア側の方が多いようですし、今回の件で広告宣伝効果としては莫大な効果を挙げられたと言えるのではないでしょうか?今が見切り時のような気がします。
ソフトバンクも約10年前にテレビ朝日の買収失敗が有りました。ライブドアも今回は資金回収さえ出来れば出直せるので、安易に提携するよりも今回得た知名度を活かして別な事業に乗り出した方が良さそうに思えるのは私だけでしょうか?昨日発表されましたが、Googleとライブドアが提携出来るようになっただけでも今回の件の効果だと思うのですが。(笑)

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