かねぴ~主任の徒然記

今春、遂に昇進しかねぴ~「係長」になってしまいました。タイトル変更検討中。(笑) コメント・トラックバック大歓迎です。

ローマ法王ヨハネ・パウロ2世逝去

2005年04月03日 | コラム
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が死去

日本時間の3日未明に近日容態の危篤が伝えられていたローマ法王ヨハネ・パウロ2世がバチカンの法王宮殿で逝去されました。享年84歳でした。
ヨハネ・パウロ2世(本名カロル・ユゼフ・ヴォイティワ)はポーランド出身で父親はオーストリア・ハプスブルグ家に仕えた退役将校で、第二次世界大戦中はナチスドイツによる支配を体験されました。その後神学校に入り、1978年にヨハネ・パウロ1世の後を受けてローマ法王となられました。
ヨハネ・パウロ2世でまず思い出すのは、1981年に来日された際の日本語での挨拶です。法王は他人が考えた言葉で挨拶するのを拒み、日本語を勉強されて挨拶に臨まれたそうです。その3ケ月後にはサン・ピエトロ広場での狙撃事件が有り生命の危機を迎えられましたが、奇跡的に一命と取り留められました。
その後も「空飛ぶ聖座」と呼ばれる外遊で100ケ国以上を訪れて他宗教への融和・十字軍の歴史的犯罪に対する謝罪などを行われました。最近ではイラク戦争回避の為に、パーキンソン病をおして訪米されてブッシュ大統領と会談されました。残念ながら戦争回避は実現しませんでしたが、世界平和への貴重な行動者であった事は間違い有りません。
かねぴ~はカトリック教徒では有りませんし、むしろ宗教は嫌っている人間です。それでも世界平和へ精力的に行動するヨハネ・パウロ2世に対しては宗教というものを越えて尊敬の念を抱いていました。カトリックの過去の過ちを認め、謝罪して他宗教との融和を求めた法王の姿勢には感動したのを覚えています。先日のパレスチナ解放機構のアラファト議長と言い、世界平和に無くてはならない方が相次いで逝去されたのは残念でなりません。
後継の法王は枢機卿を集めた選挙(コンクラーベ)で今月中に選ばれるそうです。是非後任の法王がヨハネ・パウロ2世の遺志である世界平和への願いを受け継ぐ方であって欲しいと切に願いたいと思います。
一人の人間として、法王のご冥福を心よりお祈り申し上げたいと思います。

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